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爆笑!爆笑!!大爆笑!!! 鳩が豆鉄砲を食らったようなアホ面に始まり、父の意思を曲解して娘視点の発想も無い 自分を棚に上げた憎々しい顔つきと捨て台詞。最早、完全にヒール。悪は滅び正義が勝つ! 『ワシの優子ちゃんがアホの糸子に勝ちよったで~♪』 善ちゃんが小躍りしている姿が目に浮かぶようです。夫が看板を下ろす場面に立ち合い 涙を流していた千代さんのあっけらかんとした態度が全てを物語る。 姉の面目を保つ事に必死で「家業を継ぐ」と言っていた優子が直子と真剣に向き合い 聡子に居場所を残して外に出る。これこそが引退を決意した善作の行動の本質の再現。 「まるう」だの「小そう」だのと見当外れの台詞を並べ父の行為を自分に都合よく 矮小化させようとした糸子こそが善作の想いを踏みにじった張本人。 善作が可愛がっていた優子を介して、その思いあがりを叩き潰したのが真相。
https://i.imgur.com/LfOPPaX.jpg
十年前、暗い子供部屋を床面主体で映した場面との対比。あの頃は母の真意が 分からず下を向いていた優子が今はそれを真剣に受け止めて上を向き、それが為に 母の期待を裏切らなければならない矛盾にまで目を向ける程、視野を広げている。 片や薄暗い安岡家。母親のはずの糸子の方が視野が狭く狭量な事を示す演出。 (糸子の影にいた優子が光の側に立ち、糸子を影に追いやりだしたという意味もあるが) 一番、ほったらかしにされた直子が物件に込めた想いなんて考えもせずに自分が 全く話してこなかった看板のバックボーンを優子が汲んでくれないと泣き喚いているし、 やんわり優子支持の八重子さんとお婆ちゃんに挟まれた立ち位置、何より里恵似の服装。 映像は語る。「どっちが親やねん!」とツッコミをいれてくれと…。 オノマチより一つ上の新山千春に老けメイクまでさせる徹底ぶり(汗。
「おおきに、お母ちゃん(半泣き)」糸子がパッチ屋修行を許された時の 「おおきに、お父ちゃん(ニコニコ)」と対となる言葉。 才に加え年長者のアドバンテージまで糸子側にあり親子間の力量差が前半より広がった。 優子はこの差を埋めるため挫折の経験を真剣に噛みしめ地道な努力を重ねてきました。 人として成長するのは道理。対して糸子は優子の未熟さがよく見えるからと慢心。 優子が自分と正反対の性格をしている事もあって親の器量を磨く機会が全く無かった。 才に溺れ、力に驕り、人間性において娘にボロ負け…。こんな主人公、見た事が無い!!! まあ私は、この突き放しぶりが大好きな訳ですが(笑。
日本ドラマ史上を見ても、ここまで見事に悲劇と喜劇は紙一重を描き切った作品は無い。 優子視点では王道ストーリーが展開しているのに糸子のカットに切り替わるとお笑い ピカレスクロマン。父に追いつくどころか娘に追い抜かれてしまった小さな器が大爆発! 『お前がワシの真似をしようなんざ100年早いんじゃ!ボケェ!!』 遺影の善ちゃんからツッコミが聞こえてきそうです。 優子の言葉は糸子が第2週の善作の心境をようやく辿った事を示しています。 父の想いを身をもって理解していくのは、まだまだ、これから。 同時に優子との力量差が逆転していく過程で善作は糸子の側に移っていくのですが。
無言で去った父の心境を語った祖母の言葉など体よく忘却の糸子。美大受験の時は優子を 呼びつけて覚悟を問いただし『可哀想なウチ』をアピールして回る様を呆れていたのに、 優子が力をつけたら話し合いもせず『カッコ良う引退するウチ』をアピールして回る。 「覚悟の無い奴が悪い」「自分で考え」「甘えるな」「茶番や、茶番」 自分の言葉が己に返ってこようという時に御満悦。駄目だコイツ。早く何とかしないと。
糸子が忘れてしまった真剣さを持っているのは直子。思いつめた表情、 理想のために東京に拘っているはずなのに心斎橋の物件を詳細に語る超へそ曲り曰く、 「アンタの方が売上が高いんや。アンタ一人でやっていけるやろ!」 かつて清三郎は言った。「姫路の工場、紹介したるわ。ただし、行くんは、お前一人や」 丁稚から松坂家当主まで上り詰めた清三郎。その商才を受け継いだ糸子。 母と異なる天性を持つ直子。彼らの狭間に置かれた『持たざる者』が善作と優子。 「勉強やで」を繰り返した善作のスタンスが『持つ者』の才能に競り勝った瞬間です。
https://i.imgur.com/sY05OCW.jpg
追い風の時にカッコつけるだけなら誰でも出来る。逆風の時こそ人は真価を問われる。 「あんたもホッとしたんかいな?」「しょうもなぁ思っただけや!」 「身内で戦うんはしんどいぞ」「その方がオモロイ」 「姉ちゃんに岸和田から見守られたかて迷惑や」 「お母ちゃんなんか関係ないやん。聡子も自分のやりたい事をしぃや」 直子絡みの描写がこの場面に集約する流れ。ライバルと対等に戦わずして何が面白い? 二年間、助けられた借りを返すべく汚れ役に徹して筋金入りの意地っ張りは言い放つ。 「ウチはアンタが目障りなんや!」 横顔を見やる北村。独りぼっちでビラ配りをしていた時と同じBGMが流れていく(泣。
優子は直子の告白なんか聞いていない。しかし二度目の上京を決意した時の言葉 「あの子の理想をホンマに解って手伝ってやれるのはウチだけや」が本物なら妹の本心が 解るはず。天才・小原直子に相応しい姉なら。千代さんのような本物の母親なら。 直子の感性が才能の代償で赤ん坊並で且つ糸子がアレな性格であったため、この二人は 姉妹でありながら疑似母娘関係(このテンプレが戦時の玉枝さんと奈津)にある。 そこに生まれる『母の力』。里恵が直子にとって自己投影の対象である事に気づけば その描写、全てに意味がある事が分る。眠っている里恵を気遣う意識からギリギリの所で 冷静さを保っている優子を直子から見れば千代さんの立ち位置を基本としつつ 糸子寄りになる。シスコン直子の自立と駄目お姉ちゃんだった優子の成長。
https://i.imgur.com/LWgYqlk.jpg
ソフトパワーはそれ単体では、さしたる意味を持ちませんがハードが一定スペックになると並外れた効果を発揮する。玉枝さんは戦時のどん底から立直り、糸子に追いつくまで止まりでしたが「勉強やで」の限界を極め糸子に肉薄している優子には更なる飛躍の原動力となった。直子の真剣な想いが母と戦う等、考えてもいなかった優子を突き動かし糸子を抜き去って行く様。正に二人なら糸子を超えられる!!
片や自分がライバルとの友情を糧に戦う主人公にぶっ倒されるラスボスポジション とは露知らず感傷に浸る糸子。ここまでアホだと、いっそ清々しい。 善作と糸子では看板を見上げる場面から漂う空気感が全く違う。 善作の時には『朝ドラで、これ程に魅力的な父親は見た事が無い』でしたが 糸子の場合は『朝ドラで、ここまでアホな主人公は見た事が無い』です。 糸やんは結局、自分が痛い目を見るまで解らないタイプ。 機は熟した事を示すがごとき宣告の鐘が鳴る。やったれ優子!
自らを鍛え直し立て直しをはかる糸やんですが劣勢は続く…。
優子が送ってきたデザイン画。封筒裏面には自分と直子の名、宛名は【小原聡子様】と。 優子の性格からして母親を蔑ろにするのは在り得ないので聡子への口止めはマジ(汗。 優子と直子が貪欲に競い合っている時に親の面子に拘りながらオコボレに預かる糸子。 北村のツッコミもマジ(汗×2。ここで四人の特性を纏めてみます。
https://i.imgur.com/jHElRpb.jpg
糸子=大工方商売人。直子=芸術家。聡子=アスリート。優子=母親。 三人の中でも才能の強大さで糸子に匹敵するのは直子だけですが服飾分野への適性度で母や妹に劣る。だからこそ重要なのは直子の糾弾を受けて聡子に助言出来るまでに4、5年を要した優子の経験と努力の蓄積量がダントツという事。そして力の差が無くなった事で千代さん譲りの調整力が糸子を脅かし始める。自分達の後を追いかける形で同じ世界に入ってきた妹の力が未知数であるため慎重に言葉を選ぶ優子。同時に自分の選択が妹の将来に少なからず影響を与える事を自覚するが故の心境の変化が窺える。 『母達に褒められたい』『自分を良くみせよう』 当初、見られた点数稼ぎの意識が無くなり自分と妹の将来を同時に考える思考が自然体で備わっている優子。私が聡子でも相談相手は母より姉になるなぁ…。
糸子にも妹達の将来を考え長女として行動するポイントはありましたが全く動かず、同じ場所で父が土下座までしてくれた事を察しようともしなかった。父の器量にどれだけ甘えてきたかの自覚も無いから歳を重ねてもファザコンを卒業できない。娘の担任達の褒め言葉は聞き流して原口先生が父に鍛えられた生地の目利きを賞賛すると途端に感激。善作の受け売りでお説教、その場凌ぎで娘の事を考えたつもりでも意識は善作に向いてしまう。
https://i.imgur.com/AgeTGy1.jpg
この時期に善作の心境に到達していたのなら物件を押さえ後の展開を自らプロデュース出来ていました。しかし妹の将来を考え自分が外に出た経験が無いから聡子の将来を考えて優子を外に送りだす発想がなくノーアクション。糸子が動かないポイント(場所or人)で今度は直子が動く。彼女には、この時点で後の展開の絵図面が出来上がっていた。直感力では糸子すら凌ぎますが聡子の事を常に気にかけ優子の性格を知り尽していたから可能だった事。そもそも先攻でありながら無為無策の糸子が悪い。 『まあ、姉ちゃんに関してはウチとお母ちゃんでは年季が違いますから』(By直ちゃん) 肝心なのは姉に助けられている現状からの自立、善作と対極の覚悟があるかどうか。 善作は戦前旧世代。直子は戦後新世代。糸子と優子はその過渡期に当たる。 もっとも大切なのは方向性より自分の選択にどれだけの覚悟で臨んでいるかという事。 糸子よ、本物の覚悟を持った人間は旗色が悪くなったからと言って他人に愚痴や 泣き言を言ったり、まして責任を求めるような真似はしないものなのだよ…。
『NHK朝ドラ まんぷく』第1回 #まんぷく 初回の印象はとにかく明るく元気!! 内容は人物紹介というところで王道。 わちゃわちゃした女主人一家が描かれる。
愛菜ちゃんのナレーションは、ちょっと教科書を上手く読む人っぽいなぁと思ったけれども、15分間で慣れた(笑)上手さはさすがです。
キャラクターについてはまだよく分らないものの、『デート』のたくみンっぽいハセヒロさんにはワクワクした。
主題歌とOPは元気を貰えそうだけれども、正直、一度でパッと頭に入ってこない。それよりも、イントロがないことに驚いた。
アバンから続くことが多い朝ドラのイントロ。これが無いって、かなり挑戦的……。
まぁまぁ、楽しそうだなと思える一話目でした。
https://dramablog.cinemarev.net/manpuku-1.html
これまでも「物足りなかったな」とか「結局何が言いたかったのかな」と感じた朝ドラはありましたが、見終わって不快感が残った作品は初めてです(私的には「純と愛」より不快です)。 人物については色々な見方があるので共感できたり自分ゴト化できなくてもいいですが、朝ドラはストーリーに見どころを感じたり納得感があることが必須なのではないかと思います。 この作者にはストーリーは描けず、くうさんが書かれたように、ただくっついたり離れたりの恋愛話を作者のいうところの「アイディア」という名の思いつきで話を展開させて、ポエムなセリフで長々と見せられただけでした。さらに作者の自己顕示が絡んでくるのが始末が悪い。 この作品で視聴者に伝えたい「核となるような思想」はないので、最後は多くの人物に正論を語らせないとドラマが閉じられなかったのでしょう。(得意の「アイディア」はなくひたすら正論をセリフで語るだけ・・・あ~震災を持ってくることが「アイディア」ですか!) 私もこの作者の作品は二度と見たくありません。
『透明なゆりかご』第10話 #透明なゆりかご 「ねえ、あなたはいつからあなたになるの?」
重くて辛いけれども、最終回にこのエピソードを持ってくる意味。
アウスによって生まれることが出来なかった「命だった欠片」を集めて渡す仕事をアオちゃんはここで始め、「透明じゃない子ども」を看取って終わる。
生と死の狭間にいるこの病院で、日々成長し、自分の母との関係も埋めていく。その丁寧な描写に泣かされてきた、その集大成。
死に臆することなく、生を祝福する。強い人たちの現場だ。
由比先生を中心として、大袈裟でもお涙頂戴でもなく、ただ生を見守る尊い人たちを見せてくれた。
静かな音楽と、淡々とした語りの中に垣間見える優しさ。
凄いドラマだった。
https://dramablog.cinemarev.net/yurikago.html
『半分、青い。』第156回 ブログの方に長々と書かせていただいたのでここでは何かTwitter疲れした(笑)とだけ書かせていただきます。そんなに争われるほどのモンじゃないと思うんだけれどもなぁ……
https://dramablog.cinemarev.net/hanbunao-155.html
『インベスターZ』最終回 お金持ちになるための教本にはほど遠い内容でしたが(当たり前か(笑))、お金に関することをこんなに考えられる仲間がいることは羨ましい。
(投資に自由に使える元金も羨ましい(笑))
僕はお金が好き。
それ、堂々と言える世界観、好きです。
深夜帯に相応しい緩さ、3ヶ月、楽しみました。
『不惑のスクラム』第5話 #不惑のスクラム マルさんの理不尽な過去を中心に描くだけではなく、メンバーそれぞれの過去や抜け出せない現状を打破していく群像劇なのですね。
機械が好きで人づきあいが苦手なのに現場以外の管理職になってしまったり。
昔の試合の失敗から抜け出せないまま社会人になってしまったり。
みんなそれぞれ何か抱えている。
トライする事で何かが変われる気がする。二階堂くんの気持ち、よく分る。
年齢に勝てない、昔に戻れない自分にイラつくキャプテンの気持ちも分ります。
40歳=「不惑」。40は全く「迷い惑いのない年齢」ではないです。
今を受け入れ、より前に進むためのスクラム。
ウタさんが笑いながら見守ってくれている。
頑張れ、頑張れと思いながら見られる大人のストーリーです。
やっと終わりましたね。。。 最後に東北の震災を出して、裕子を死なせてしまったのは意味が解らないストーリーでした。全てが律とすずめが一緒になるための話だったと思うと嫌悪感しかありません。脚本家さんは大河やアニメもやりたいと言っていると聞きました。絶対にやめてほしいです。たかがドラマで傷つく人がたくさんいます。このドラマの主人公はまさに脚本家の分身でした。二度とこの人の話は見たくないです。
伏線が一気に結びついてくる怒涛の展開。 第7週の生地屋以来のヒロインとオヤジのアップを交互に映す演出で比較を促します。 糸子は立体裁断という天才の技を披露して、お客のハートを掴みました。
https://i.imgur.com/LMIbofP.jpg
優子も直子服の中でも強烈な一品(これも天才の技)を置いて、お客の興味を引く。 これは直子のデザインに人の心を掴む力がある事を本当に理解していないと出来ない事。 そこから一般客向けアレンジ服で接客を行い、この服が優子自身のデザインの発芽。 (全体を映すカットは戦時に糸子が作ったブカブカのセーラ服シーンとの対比) 糸子と直子は方向性の異なる天才同士故に相手の良さを理解しても己に取りこむには 至らないが優子は双方の長所を身の丈にあった形で取り込み融合させる事が出来た。 彼女は「才能なんか無いんや。チマチマ課題こなしとるだけや」(By直子)だから。
『弱者だから地道な努力(=「勉強やで」)の大切さを理屈よりも肌で理解している』 『弱者だから己の限界と向き合い器量を磨く機会を、より多く得る』 『弱者だから相手の弱さにも敏感になり適切な距離が取れる』
糸子はミシンのため、優子は上京のため土下座をしますが糸子は二回とも自分の為、 対して優子の二度目は姉の立場を脅かしてきた妹の才能と向き合いながらであり その心境はむしろ洋物嫌いでありながら洋裁を志す娘の生き方を受け入れた善作的。 善作や玉枝で示された弱者要素が優子に収束、直子の持つ強者の要素を取り入れ始める。 強者と弱者の要素の融合が生みだす爆発的力。強者一辺倒だった糸子のステップアップが この時期、頭打ちだったのに対して優子はここから大きく飛躍し人間的な成長も見せる。
無論、直子もただオブジェ越し(←母親似)に見ていた訳では無い。 袋小路状態だった故に目から鱗。如何に自分の良さをアピールすべきかを考え始める。 燻るプライドも『偉そうな事は自分で売れるようになってから言え!』で吹っ切れる。 学生時代のプライドなんぞ社会に出たら犬の餌にもなりゃしません。 相手の良い所は、どんどん盗め。悪い所は反面教師。特に№2基質の優子は 先に店主となった妹を立てながら力をつける事が出来たのが貴重な経験。 糸子がミシンという人参があったパッチ屋時代の経験が最も大きいのと同様。 そもそも新人研修も下積みもすっ飛ばした直子のケースが異常過ぎるのですが…。
下剋上の手札がどんどん揃っていく。危うし糸子!!…で、来週に続くですか。
聡子の参戦も近づいてきました。この辺りから情報が錯綜しまくりなので 少し整理してみましょう。聡子の進路は実は優子がかなり影響を与えている。
幼少期の優子から見て糸子がいかに怖いお母ちゃんであったか(汗。 『お爺ちゃんが生きとったらウチの味方になってくれるのに』という意識が常にあった。
https://i.imgur.com/5Arv6TT.jpg
その気持ちを抑え自分の言葉と覚悟でもって母に意見していく長女の成長。 『一回言えたら、二回目も言える』母と姉の差が縮まってきた様を末っ子が見ている。 三年前に優子の未熟さを語りあう場面。旧マスターがホットケーキ三人分を焼き上げる。 一年前の北村の洋裁への誘い。新マスターの木之元は一人目にも悪戦苦闘。 手際の悪さに糸子は苛立ちますが、その気持ちを聡子にリンクさせています。 家には手のかからない末っ子一人、千代さんの進言もあって、この時期の糸子は ちょっと母親をやってみたい気持ちになっていますが聡子は 『家の中に自分一人になっても母は自分を見てくれない』と不満を募らせていく。 だからこそ着実に母に認められる存在になっていく姉と どれだけテニスを頑張っても認めてもらえない自分の差に愕然とする事になる。
https://i.imgur.com/pZMJt76.jpg
OP映像で解る事ですが本作は赤服が母親のメンタリティを示しています。 この系統を最も着用していたのは(割烹着のため目立ちませんが)千代さんであり、 三姉妹編になると年相応に落ち着いた乳白色に変化しています。これは子供が 自立しようという時に構いすぎても駄目というニュアンスがある模様。里恵が生まれた 時の優子(112話)と千代さんと一緒に源太達への贈り物をしたためる糸子(113話) それぞれが赤服を着用し、次週(119話)で再び二人が同じ服となるシーンに至るまで 聡子絡みで糸子は黄色のシャツと紺色のスカート、優子は千代さんと同じ乳白色の服装が 度々、見られ二人の精神状態を示しているようです。水面下で展開されていた 数字上の年季は重ねても内実スカスカの糸子と資質は高いが新米な優子の母親対決。 審査員は母親大先輩の千代さんと末っ子の聡ちゃんといった所。
『カーネーション』113・114話 #カーネーション 114話の終盤。この回の、リエを抱いて現れた優子がもう神々しくて。新山千春、なんなの!!って思ったのをよく覚えている。大好きなシーンの1つ。
優子と直子が新しいモードの世界をお互いに理解し、仲が悪くても同志として、そして姉妹として共鳴し合っていることをシミジミと感じ取る聡子。
前回の「もう、さびしい」が効いてくる。
テニスの大きな大会でどんなに優勝を重ねても、その苦労を解ってくれる人も喜んでくれる人も家にはおらず。
ああ、「面倒くさい」は寂しくて可哀想、といつも思いながら生きてきたけれども、「機嫌良くて手が掛からない」も可哀想なんだな……と親として理解する。
聡子も見てやれよ、ダメだな糸子……とは思うものの、そんな表面だけの苦労を慰められたり誉められたりしても意味がないんだよね。
この家で一番輝くのは服飾に対する賞状で、その苦労しかみんな理解してくれない。当たり前。
職業婦人の話であり、親子の話であり、そして家族と服飾の歴史であるこのドラマのテーマはここより前の時代からこの先の時代まで普遍的に存在し続ける。
だから、いつまでも懐かしくて新しい。
台風や地震のため優子が一区切りついて直子&聡子パートからスタートという皮肉。 しかし今週は2日だ。後番組は未見作で無い限り観ない気がしてきました…。
糸子、人生2度目の上京。直子との初対決は不戦勝に終わる。 拙い接客、従業員との関係は最悪。糸子基準で見ると直子の性格が客商売に向かないで済ませてしまいますが、糸子が当たり前のようにやってきた事が実は凄い事だらけ。ショーウインドウ一つ取っても直子は実家にあったから自分もやった程度の感覚でしょうが、糸子の立脚点がお客目線なのに対して直子は自分達の才能を見て欲しいという自己顕示欲が前に出過ぎて逆効果になってしまう。
正に偉大な家長。…が、これは母親とイコールでは無い。 上京の切欠は直子を案じた千代さんの進言だし、若者に奢りまくってきた千代さんを呆れていたのに同じ事をしているだけだし、次女や三女の前でオヤジ属性を振りまいてるし。エピソード全体で糸子の母親劣等生ぶりを語った事が踏まえられれば次回のラストに全てが氷解する。
https://i.imgur.com/ZUtomIj.jpg
「聡子が何も言わんもんやさかい…」シレッと言い訳をする糸やん。 仕事と家庭は別とよく言われますが糸子の場合は通常と逆なんですね。 戦時の妹達にせよ、現在の娘達にせよ接し方が職場の厳しい上司の新人に対するソレ。 『先輩の仕事は見て覚え!報告・連絡・相談キッチリやれ!!』 だからパッチ屋修行はあれ程、生き生きしていましたが家庭では勝手が違う。 力だけで家長として君臨し、場当たり的に母親を演じた所で本物には敵わない。 三姉妹のキャストは女子プロレスラーの川崎亜沙美に注目が集まりがちですが制作側が 最も重視したのは新山千春。彼女と『MOTHER』のオノマチを対比させる事で 千代さんから優子に受け継がれた母性が糸子に欠落している様が浮き彫りになる。
https://i.imgur.com/dwM9Pce.jpg
ママタレなら別に新山千春でなくても良いのでは?と思われるかもしれませんが、それは彼女が「GMK」で主演だったからではないかと。ちなみに「GMK」とは『地元に帰ろう』ではなく『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』(金子修介監督作品)の略。 実際、優子は母を凌ぎ、デザイナー志向の強い妹達を牽引して 全国規模の経営者という清三郎(=宝田明)の所まで上り詰める訳でして…。 三姉妹編はゴジラ映画が封切られた昭和29年秋よりスタート。 画像は東京初上陸したゴジラに踏みつぶされる列車内部。
最後の第10話まで全部拝見し、ディスクに保存しました。
特に第9話・10歳亜美ちゃんセクハラ被害の。
『透明な子』が心に残りました。
義理とは言えお父さんが、犯人です。
母親はやりきれない思いでしょう。
幸い娘の周りには温かい風が吹いてるので。
彼女のトラウマは消せはしないでしょうが、薄れるのでは?
今日から夕方の『カーネーション』再放送がまた始まり、暫くしたら終わります。
次の同枠は新米看護師アオイちゃんと、信頼できる産婦人科医由比先生も出てる『あさが来た』です。
両ドラマがNHK朝ドラ、№1,2と信じる私にとって朗報です。
大相撲や高校野球ん時は、中止にしないで。
夜中かBSで放送して欲しいなぁぁぁ。
ではっ!
爆笑!爆笑!!大爆笑!!!
鳩が豆鉄砲を食らったようなアホ面に始まり、父の意思を曲解して娘視点の発想も無い
自分を棚に上げた憎々しい顔つきと捨て台詞。最早、完全にヒール。悪は滅び正義が勝つ!
『ワシの優子ちゃんがアホの糸子に勝ちよったで~♪』
善ちゃんが小躍りしている姿が目に浮かぶようです。夫が看板を下ろす場面に立ち合い
涙を流していた千代さんのあっけらかんとした態度が全てを物語る。
姉の面目を保つ事に必死で「家業を継ぐ」と言っていた優子が直子と真剣に向き合い
聡子に居場所を残して外に出る。これこそが引退を決意した善作の行動の本質の再現。
「まるう」だの「小そう」だのと見当外れの台詞を並べ父の行為を自分に都合よく
矮小化させようとした糸子こそが善作の想いを踏みにじった張本人。
善作が可愛がっていた優子を介して、その思いあがりを叩き潰したのが真相。
https://i.imgur.com/LfOPPaX.jpg
十年前、暗い子供部屋を床面主体で映した場面との対比。あの頃は母の真意が
分からず下を向いていた優子が今はそれを真剣に受け止めて上を向き、それが為に
母の期待を裏切らなければならない矛盾にまで目を向ける程、視野を広げている。
片や薄暗い安岡家。母親のはずの糸子の方が視野が狭く狭量な事を示す演出。
(糸子の影にいた優子が光の側に立ち、糸子を影に追いやりだしたという意味もあるが)
一番、ほったらかしにされた直子が物件に込めた想いなんて考えもせずに自分が
全く話してこなかった看板のバックボーンを優子が汲んでくれないと泣き喚いているし、
やんわり優子支持の八重子さんとお婆ちゃんに挟まれた立ち位置、何より里恵似の服装。
映像は語る。「どっちが親やねん!」とツッコミをいれてくれと…。
オノマチより一つ上の新山千春に老けメイクまでさせる徹底ぶり(汗。
「おおきに、お母ちゃん(半泣き)」糸子がパッチ屋修行を許された時の
「おおきに、お父ちゃん(ニコニコ)」と対となる言葉。
才に加え年長者のアドバンテージまで糸子側にあり親子間の力量差が前半より広がった。
優子はこの差を埋めるため挫折の経験を真剣に噛みしめ地道な努力を重ねてきました。
人として成長するのは道理。対して糸子は優子の未熟さがよく見えるからと慢心。
優子が自分と正反対の性格をしている事もあって親の器量を磨く機会が全く無かった。
才に溺れ、力に驕り、人間性において娘にボロ負け…。こんな主人公、見た事が無い!!!
まあ私は、この突き放しぶりが大好きな訳ですが(笑。
日本ドラマ史上を見ても、ここまで見事に悲劇と喜劇は紙一重を描き切った作品は無い。
優子視点では王道ストーリーが展開しているのに糸子のカットに切り替わるとお笑い
ピカレスクロマン。父に追いつくどころか娘に追い抜かれてしまった小さな器が大爆発!
『お前がワシの真似をしようなんざ100年早いんじゃ!ボケェ!!』
遺影の善ちゃんからツッコミが聞こえてきそうです。
優子の言葉は糸子が第2週の善作の心境をようやく辿った事を示しています。
父の想いを身をもって理解していくのは、まだまだ、これから。
同時に優子との力量差が逆転していく過程で善作は糸子の側に移っていくのですが。
無言で去った父の心境を語った祖母の言葉など体よく忘却の糸子。美大受験の時は優子を
呼びつけて覚悟を問いただし『可哀想なウチ』をアピールして回る様を呆れていたのに、
優子が力をつけたら話し合いもせず『カッコ良う引退するウチ』をアピールして回る。
「覚悟の無い奴が悪い」「自分で考え」「甘えるな」「茶番や、茶番」
自分の言葉が己に返ってこようという時に御満悦。駄目だコイツ。早く何とかしないと。
糸子が忘れてしまった真剣さを持っているのは直子。思いつめた表情、
理想のために東京に拘っているはずなのに心斎橋の物件を詳細に語る超へそ曲り曰く、
「アンタの方が売上が高いんや。アンタ一人でやっていけるやろ!」
かつて清三郎は言った。「姫路の工場、紹介したるわ。ただし、行くんは、お前一人や」
丁稚から松坂家当主まで上り詰めた清三郎。その商才を受け継いだ糸子。
母と異なる天性を持つ直子。彼らの狭間に置かれた『持たざる者』が善作と優子。
「勉強やで」を繰り返した善作のスタンスが『持つ者』の才能に競り勝った瞬間です。
https://i.imgur.com/sY05OCW.jpg
追い風の時にカッコつけるだけなら誰でも出来る。逆風の時こそ人は真価を問われる。
「あんたもホッとしたんかいな?」「しょうもなぁ思っただけや!」
「身内で戦うんはしんどいぞ」「その方がオモロイ」
「姉ちゃんに岸和田から見守られたかて迷惑や」
「お母ちゃんなんか関係ないやん。聡子も自分のやりたい事をしぃや」
直子絡みの描写がこの場面に集約する流れ。ライバルと対等に戦わずして何が面白い?
二年間、助けられた借りを返すべく汚れ役に徹して筋金入りの意地っ張りは言い放つ。
「ウチはアンタが目障りなんや!」
横顔を見やる北村。独りぼっちでビラ配りをしていた時と同じBGMが流れていく(泣。
優子は直子の告白なんか聞いていない。しかし二度目の上京を決意した時の言葉
「あの子の理想をホンマに解って手伝ってやれるのはウチだけや」が本物なら妹の本心が
解るはず。天才・小原直子に相応しい姉なら。千代さんのような本物の母親なら。
直子の感性が才能の代償で赤ん坊並で且つ糸子がアレな性格であったため、この二人は
姉妹でありながら疑似母娘関係(このテンプレが戦時の玉枝さんと奈津)にある。
そこに生まれる『母の力』。里恵が直子にとって自己投影の対象である事に気づけば
その描写、全てに意味がある事が分る。眠っている里恵を気遣う意識からギリギリの所で
冷静さを保っている優子を直子から見れば千代さんの立ち位置を基本としつつ
糸子寄りになる。シスコン直子の自立と駄目お姉ちゃんだった優子の成長。
https://i.imgur.com/LWgYqlk.jpg
ソフトパワーはそれ単体では、さしたる意味を持ちませんがハードが一定スペックになると並外れた効果を発揮する。玉枝さんは戦時のどん底から立直り、糸子に追いつくまで止まりでしたが「勉強やで」の限界を極め糸子に肉薄している優子には更なる飛躍の原動力となった。直子の真剣な想いが母と戦う等、考えてもいなかった優子を突き動かし糸子を抜き去って行く様。正に二人なら糸子を超えられる!!
片や自分がライバルとの友情を糧に戦う主人公にぶっ倒されるラスボスポジション
とは露知らず感傷に浸る糸子。ここまでアホだと、いっそ清々しい。
善作と糸子では看板を見上げる場面から漂う空気感が全く違う。
善作の時には『朝ドラで、これ程に魅力的な父親は見た事が無い』でしたが
糸子の場合は『朝ドラで、ここまでアホな主人公は見た事が無い』です。
糸やんは結局、自分が痛い目を見るまで解らないタイプ。
機は熟した事を示すがごとき宣告の鐘が鳴る。やったれ優子!
自らを鍛え直し立て直しをはかる糸やんですが劣勢は続く…。
優子が送ってきたデザイン画。封筒裏面には自分と直子の名、宛名は【小原聡子様】と。
優子の性格からして母親を蔑ろにするのは在り得ないので聡子への口止めはマジ(汗。
優子と直子が貪欲に競い合っている時に親の面子に拘りながらオコボレに預かる糸子。
北村のツッコミもマジ(汗×2。ここで四人の特性を纏めてみます。
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糸子=
大工方商売人。直子=芸術家。聡子=アスリート。優子=母親。三人の中でも才能の強大さで糸子に匹敵するのは直子だけですが服飾分野への適性度で母や妹に劣る。だからこそ重要なのは直子の糾弾を受けて聡子に助言出来るまでに4、5年を要した優子の経験と努力の蓄積量がダントツという事。そして力の差が無くなった事で千代さん譲りの調整力が糸子を脅かし始める。自分達の後を追いかける形で同じ世界に入ってきた妹の力が未知数であるため慎重に言葉を選ぶ優子。同時に自分の選択が妹の将来に少なからず影響を与える事を自覚するが故の心境の変化が窺える。
『母達に褒められたい』『自分を良くみせよう』
当初、見られた点数稼ぎの意識が無くなり自分と妹の将来を同時に考える思考が自然体で備わっている優子。私が聡子でも相談相手は母より姉になるなぁ…。
糸子にも妹達の将来を考え長女として行動するポイントはありましたが全く動かず、同じ場所で父が土下座までしてくれた事を察しようともしなかった。父の器量にどれだけ甘えてきたかの自覚も無いから歳を重ねてもファザコンを卒業できない。娘の担任達の褒め言葉は聞き流して原口先生が父に鍛えられた生地の目利きを賞賛すると途端に感激。善作の受け売りでお説教、その場凌ぎで娘の事を考えたつもりでも意識は善作に向いてしまう。
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この時期に善作の心境に到達していたのなら物件を押さえ後の展開を自らプロデュース出来ていました。しかし妹の将来を考え自分が外に出た経験が無いから聡子の将来を考えて優子を外に送りだす発想がなくノーアクション。糸子が動かないポイント(場所or人)で今度は直子が動く。彼女には、この時点で後の展開の絵図面が出来上がっていた。直感力では糸子すら凌ぎますが聡子の事を常に気にかけ優子の性格を知り尽していたから可能だった事。そもそも先攻でありながら無為無策の糸子が悪い。
『まあ、姉ちゃんに関してはウチとお母ちゃんでは年季が違いますから』(By直ちゃん)
肝心なのは姉に助けられている現状からの自立、善作と対極の覚悟があるかどうか。
善作は戦前旧世代。直子は戦後新世代。糸子と優子はその過渡期に当たる。
もっとも大切なのは方向性より自分の選択にどれだけの覚悟で臨んでいるかという事。
糸子よ、本物の覚悟を持った人間は旗色が悪くなったからと言って他人に愚痴や
泣き言を言ったり、まして責任を求めるような真似はしないものなのだよ…。
『NHK朝ドラ まんぷく』第1回 #まんぷく
初回の印象はとにかく明るく元気!!
内容は人物紹介というところで王道。
わちゃわちゃした女主人一家が描かれる。
愛菜ちゃんのナレーションは、ちょっと教科書を上手く読む人っぽいなぁと思ったけれども、15分間で慣れた(笑)上手さはさすがです。
キャラクターについてはまだよく分らないものの、『デート』のたくみンっぽいハセヒロさんにはワクワクした。
主題歌とOPは元気を貰えそうだけれども、正直、一度でパッと頭に入ってこない。それよりも、イントロがないことに驚いた。
アバンから続くことが多い朝ドラのイントロ。これが無いって、かなり挑戦的……。
まぁまぁ、楽しそうだなと思える一話目でした。
https://dramablog.cinemarev.net/manpuku-1.html
これまでも「物足りなかったな」とか「結局何が言いたかったのかな」と感じた朝ドラはありましたが、見終わって不快感が残った作品は初めてです(私的には「純と愛」より不快です)。
人物については色々な見方があるので共感できたり自分ゴト化できなくてもいいですが、朝ドラはストーリーに見どころを感じたり納得感があることが必須なのではないかと思います。
この作者にはストーリーは描けず、くうさんが書かれたように、ただくっついたり離れたりの恋愛話を作者のいうところの「アイディア」という名の思いつきで話を展開させて、ポエムなセリフで長々と見せられただけでした。さらに作者の自己顕示が絡んでくるのが始末が悪い。
この作品で視聴者に伝えたい「核となるような思想」はないので、最後は多くの人物に正論を語らせないとドラマが閉じられなかったのでしょう。(得意の「アイディア」はなくひたすら正論をセリフで語るだけ・・・あ~震災を持ってくることが「アイディア」ですか!)
私もこの作者の作品は二度と見たくありません。
『透明なゆりかご』第10話 #透明なゆりかご
「ねえ、あなたはいつからあなたになるの?」
重くて辛いけれども、最終回にこのエピソードを持ってくる意味。
アウスによって生まれることが出来なかった「命だった欠片」を集めて渡す仕事をアオちゃんはここで始め、「透明じゃない子ども」を看取って終わる。
生と死の狭間にいるこの病院で、日々成長し、自分の母との関係も埋めていく。その丁寧な描写に泣かされてきた、その集大成。
死に臆することなく、生を祝福する。強い人たちの現場だ。
由比先生を中心として、大袈裟でもお涙頂戴でもなく、ただ生を見守る尊い人たちを見せてくれた。
静かな音楽と、淡々とした語りの中に垣間見える優しさ。
凄いドラマだった。
https://dramablog.cinemarev.net/yurikago.html
『半分、青い。』第156回
ブログの方に長々と書かせていただいたのでここでは何かTwitter疲れした(笑)とだけ書かせていただきます。そんなに争われるほどのモンじゃないと思うんだけれどもなぁ……
https://dramablog.cinemarev.net/hanbunao-155.html
『インベスターZ』最終回
お金持ちになるための教本にはほど遠い内容でしたが(当たり前か(笑))、お金に関することをこんなに考えられる仲間がいることは羨ましい。
(投資に自由に使える元金も羨ましい(笑))
僕はお金が好き。
それ、堂々と言える世界観、好きです。
深夜帯に相応しい緩さ、3ヶ月、楽しみました。
『不惑のスクラム』第5話 #不惑のスクラム
マルさんの理不尽な過去を中心に描くだけではなく、メンバーそれぞれの過去や抜け出せない現状を打破していく群像劇なのですね。
機械が好きで人づきあいが苦手なのに現場以外の管理職になってしまったり。
昔の試合の失敗から抜け出せないまま社会人になってしまったり。
みんなそれぞれ何か抱えている。
トライする事で何かが変われる気がする。二階堂くんの気持ち、よく分る。
年齢に勝てない、昔に戻れない自分にイラつくキャプテンの気持ちも分ります。
40歳=「不惑」。40は全く「迷い惑いのない年齢」ではないです。
今を受け入れ、より前に進むためのスクラム。
ウタさんが笑いながら見守ってくれている。
頑張れ、頑張れと思いながら見られる大人のストーリーです。
やっと終わりましたね。。。
最後に東北の震災を出して、裕子を死なせてしまったのは意味が解らないストーリーでした。全てが律とすずめが一緒になるための話だったと思うと嫌悪感しかありません。脚本家さんは大河やアニメもやりたいと言っていると聞きました。絶対にやめてほしいです。たかがドラマで傷つく人がたくさんいます。このドラマの主人公はまさに脚本家の分身でした。二度とこの人の話は見たくないです。
伏線が一気に結びついてくる怒涛の展開。
第7週の生地屋以来のヒロインとオヤジのアップを交互に映す演出で比較を促します。
糸子は立体裁断という天才の技を披露して、お客のハートを掴みました。
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優子も直子服の中でも強烈な一品(これも天才の技)を置いて、お客の興味を引く。
これは直子のデザインに人の心を掴む力がある事を本当に理解していないと出来ない事。
そこから一般客向けアレンジ服で接客を行い、この服が優子自身のデザインの発芽。
(全体を映すカットは戦時に糸子が作ったブカブカのセーラ服シーンとの対比)
糸子と直子は方向性の異なる天才同士故に相手の良さを理解しても己に取りこむには
至らないが優子は双方の長所を身の丈にあった形で取り込み融合させる事が出来た。
彼女は「才能なんか無いんや。チマチマ課題こなしとるだけや」(By直子)だから。
『弱者だから地道な努力(=「勉強やで」)の大切さを理屈よりも肌で理解している』
『弱者だから己の限界と向き合い器量を磨く機会を、より多く得る』
『弱者だから相手の弱さにも敏感になり適切な距離が取れる』
糸子はミシンのため、優子は上京のため土下座をしますが糸子は二回とも自分の為、
対して優子の二度目は姉の立場を脅かしてきた妹の才能と向き合いながらであり
その心境はむしろ洋物嫌いでありながら洋裁を志す娘の生き方を受け入れた善作的。
善作や玉枝で示された弱者要素が優子に収束、直子の持つ強者の要素を取り入れ始める。
強者と弱者の要素の融合が生みだす爆発的力。強者一辺倒だった糸子のステップアップが
この時期、頭打ちだったのに対して優子はここから大きく飛躍し人間的な成長も見せる。
無論、直子もただオブジェ越し(←母親似)に見ていた訳では無い。
袋小路状態だった故に目から鱗。如何に自分の良さをアピールすべきかを考え始める。
燻るプライドも『偉そうな事は自分で売れるようになってから言え!』で吹っ切れる。
学生時代のプライドなんぞ社会に出たら犬の餌にもなりゃしません。
相手の良い所は、どんどん盗め。悪い所は反面教師。特に№2基質の優子は
先に店主となった妹を立てながら力をつける事が出来たのが貴重な経験。
糸子がミシンという人参があったパッチ屋時代の経験が最も大きいのと同様。
そもそも新人研修も下積みもすっ飛ばした直子のケースが異常過ぎるのですが…。
下剋上の手札がどんどん揃っていく。危うし糸子!!…で、来週に続くですか。
聡子の参戦も近づいてきました。この辺りから情報が錯綜しまくりなので
少し整理してみましょう。聡子の進路は実は優子がかなり影響を与えている。
幼少期の優子から見て糸子がいかに怖いお母ちゃんであったか(汗。
『お爺ちゃんが生きとったらウチの味方になってくれるのに』という意識が常にあった。
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その気持ちを抑え自分の言葉と覚悟でもって母に意見していく長女の成長。
『一回言えたら、二回目も言える』母と姉の差が縮まってきた様を末っ子が見ている。
三年前に優子の未熟さを語りあう場面。旧マスターがホットケーキ三人分を焼き上げる。
一年前の北村の洋裁への誘い。新マスターの木之元は一人目にも悪戦苦闘。
手際の悪さに糸子は苛立ちますが、その気持ちを聡子にリンクさせています。
家には手のかからない末っ子一人、千代さんの進言もあって、この時期の糸子は
ちょっと母親をやってみたい気持ちになっていますが聡子は
『家の中に自分一人になっても母は自分を見てくれない』と不満を募らせていく。
だからこそ着実に母に認められる存在になっていく姉と
どれだけテニスを頑張っても認めてもらえない自分の差に愕然とする事になる。
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OP映像で解る事ですが本作は赤服が母親のメンタリティを示しています。
この系統を最も着用していたのは(割烹着のため目立ちませんが)千代さんであり、
三姉妹編になると年相応に落ち着いた乳白色に変化しています。これは子供が
自立しようという時に構いすぎても駄目というニュアンスがある模様。里恵が生まれた
時の優子(112話)と千代さんと一緒に源太達への贈り物をしたためる糸子(113話)
それぞれが赤服を着用し、次週(119話)で再び二人が同じ服となるシーンに至るまで
聡子絡みで糸子は黄色のシャツと紺色のスカート、優子は千代さんと同じ乳白色の服装が
度々、見られ二人の精神状態を示しているようです。水面下で展開されていた
数字上の年季は重ねても内実スカスカの糸子と資質は高いが新米な優子の母親対決。
審査員は母親大先輩の千代さんと末っ子の聡ちゃんといった所。
『カーネーション』113・114話 #カーネーション
114話の終盤。この回の、リエを抱いて現れた優子がもう神々しくて。新山千春、なんなの!!って思ったのをよく覚えている。大好きなシーンの1つ。
優子と直子が新しいモードの世界をお互いに理解し、仲が悪くても同志として、そして姉妹として共鳴し合っていることをシミジミと感じ取る聡子。
前回の「もう、さびしい」が効いてくる。
テニスの大きな大会でどんなに優勝を重ねても、その苦労を解ってくれる人も喜んでくれる人も家にはおらず。
ああ、「面倒くさい」は寂しくて可哀想、といつも思いながら生きてきたけれども、「機嫌良くて手が掛からない」も可哀想なんだな……と親として理解する。
聡子も見てやれよ、ダメだな糸子……とは思うものの、そんな表面だけの苦労を慰められたり誉められたりしても意味がないんだよね。
この家で一番輝くのは服飾に対する賞状で、その苦労しかみんな理解してくれない。当たり前。
職業婦人の話であり、親子の話であり、そして家族と服飾の歴史であるこのドラマのテーマはここより前の時代からこの先の時代まで普遍的に存在し続ける。
だから、いつまでも懐かしくて新しい。
台風や地震のため優子が一区切りついて直子&聡子パートからスタートという皮肉。
しかし今週は2日だ。後番組は未見作で無い限り観ない気がしてきました…。
糸子、人生2度目の上京。直子との初対決は不戦勝に終わる。
拙い接客、従業員との関係は最悪。糸子基準で見ると直子の性格が客商売に向かないで済ませてしまいますが、糸子が当たり前のようにやってきた事が実は凄い事だらけ。ショーウインドウ一つ取っても直子は実家にあったから自分もやった程度の感覚でしょうが、糸子の立脚点がお客目線なのに対して直子は自分達の才能を見て欲しいという自己顕示欲が前に出過ぎて逆効果になってしまう。
正に偉大な家長。…が、これは母親とイコールでは無い。
上京の切欠は直子を案じた千代さんの進言だし、若者に奢りまくってきた千代さんを呆れていたのに同じ事をしているだけだし、次女や三女の前でオヤジ属性を振りまいてるし。エピソード全体で糸子の母親劣等生ぶりを語った事が踏まえられれば次回のラストに全てが氷解する。
https://i.imgur.com/ZUtomIj.jpg
「聡子が何も言わんもんやさかい…」シレッと言い訳をする糸やん。
仕事と家庭は別とよく言われますが糸子の場合は通常と逆なんですね。
戦時の妹達にせよ、現在の娘達にせよ接し方が職場の厳しい上司の新人に対するソレ。
『先輩の仕事は見て覚え!報告・連絡・相談キッチリやれ!!』
だからパッチ屋修行はあれ程、生き生きしていましたが家庭では勝手が違う。
力だけで家長として君臨し、場当たり的に母親を演じた所で本物には敵わない。
三姉妹のキャストは女子プロレスラーの川崎亜沙美に注目が集まりがちですが制作側が
最も重視したのは新山千春。彼女と『MOTHER』のオノマチを対比させる事で
千代さんから優子に受け継がれた母性が糸子に欠落している様が浮き彫りになる。
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ママタレなら別に新山千春でなくても良いのでは?と思われるかもしれませんが、それは彼女が「GMK」で主演だったからではないかと。ちなみに「GMK」とは『地元に帰ろう』ではなく『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』(金子修介監督作品)の略。
実際、優子は母を凌ぎ、デザイナー志向の強い妹達を牽引して
全国規模の経営者という清三郎(=宝田明)の所まで上り詰める訳でして…。
三姉妹編はゴジラ映画が封切られた昭和29年秋よりスタート。
画像は東京初上陸したゴジラに踏みつぶされる列車内部。
最後の第10話まで全部拝見し、ディスクに保存しました。
特に第9話・10歳亜美ちゃんセクハラ被害の。
『透明な子』が心に残りました。
義理とは言えお父さんが、犯人です。
母親はやりきれない思いでしょう。
幸い娘の周りには温かい風が吹いてるので。
彼女のトラウマは消せはしないでしょうが、薄れるのでは?
今日から夕方の『カーネーション』再放送がまた始まり、暫くしたら終わります。
次の同枠は新米看護師アオイちゃんと、信頼できる産婦人科医由比先生も出てる『あさが来た』です。
両ドラマがNHK朝ドラ、№1,2と信じる私にとって朗報です。
大相撲や高校野球ん時は、中止にしないで。
夜中かBSで放送して欲しいなぁぁぁ。
ではっ!