みんなが投稿できるドラマの感想クチコミレビューとデータベースサイト
メニュー
サイドバー
前へ
次へ
検索
本サイトにはプロモーションが含まれています
しゅはまはるみさん……あなたは、むすび家政婦紹介所に在籍していたはず(笑)
もっと軽くブラックコメディっぽい家政婦物語なのかと思っていたら、なかなかのホラー仕様らしい。
ロボットみたいに話す関水渚ちゃんが新鮮。
遠慮せずためらわず本格ホラーとして突き進んでほしい!期待してます。
「ナースエイド」のSP特番なんぞ、やるぐらいならコッチをやるべきだ! 今度は三瓶先生主人公で!! 三瓶先生は知的障害を持った兄の力になれる研究目的でアメリカ留学をしたが、 世界トップレベルの医療に魅せられ、母親に兄の事を任せっきりでのめり込んだ。 母が膵臓癌で亡くなる事が帰国の最重要理由で、誤嚥性肺炎を発症した兄が 呼吸不全で亡くなる様を自ら看取る事になるのです…。
昨年、某女医のやらかしに「免許をはく奪知しろ!」の声まで上がったが、なら何で 「梅ちゃん先生」の時に再放送禁止レベルになるまで怒らなかったのかと思う。 医療がドラマの題材として一大ジャンルを形成するようになると、 医療現場を冒涜したような描写の作品が「気楽に観れる」「癒される」等と 妙にウケるようになった。フィクションと現実の分別をつけられない当人に 一番の責任があるのは確かですが大衆やメディアのありようとも無関係ではない。
主人公を「「子育てパパ」演出を使って政治的高感度を得る目的で甥たちを呼び寄せた最低男」という設定にしたいのだろうけれど、とりあえず初回は子どもたちの(特に姉の)印象が最低すぎて主人公の最低印象が弱まった(笑)
「迷惑をかけてもいい」というセリフは物凄く有り触れていて、しかも反発を呼ぶ言葉。
だって、迷惑はかけてはダメでしょ。
「子供や弱者や老人や病人などが人に頼ったり助けてもらったりするのは迷惑なんかじゃない」のであって、迷惑をかけること自体は善ではないでしょ。
子供の行いは何でも許せ、なのではなく、親はちゃんと躾けなくてはいけないでしょう。
……思わずそんなことを考えてしまう初回だった。
ともあれ、朝陽くんと主人公には偽物以上の絆は生まれそうだけれど。
継子だから躾しづらい ひよりに対する、どうにもできない正助パパも未熟なんだろうな。
最低かどうかは分からないけれど、子育ての子の字も分からないのに何とかしようとする中年男に香取慎吾がピッタリはまっていて、キャストはそれぞれイイ感じ。
ひよりが日和ってくれないと見づらいので、早く何とかしてください。そこだけが苦行。
東京は人種のサラダボウルみたい。……そういうタイトルだったらしい。キャベツが1000円とかいうこのご時世、とんでもないご馳走だけれど。
実際には人種が入り混じるのはアメリカや、移民の多いヨーロッパの国であり、日本はまだまだほぼ単一かなぁと思っている。
最近のテレビの中の方が東京それ自体よりもサラダボウルかも知れない。
…という話ではなく、ドラマは国際捜査係と通訳係の刑事のバディもの。
緑の髪の奈緒ちゃんと、飄々とした龍平の組み合わせが初回からイイ感じ。
ちゃんとした通訳が居なくて疑いを晴らすことが出来ず、監禁されてしまうことも実際にあるというから、こういうきちんとした警察官の存在は救いよね。
期待できそうな1話目だった。
第1回
現代パートより導入。淡々と発掘された政宗の軌跡が語られる。 当時のNHKはやっぱり硬派よね。そしてドラマパートには格式美がある。 子供時分には民放時代劇に比べてセットが貧相にしか見えなかったが…(汗。
初回の主役は実質、北大路欣也。 「竜馬がゆく」は長らく幕末は視聴率が振るわないジングスを作ってしまい、 どちらかといえば「樅ノ木は残った」かな。 仙台藩改易を目論んだ大老が17年後には伊達の殿様。謙さんと丁度、逆。
当面の敵は義兄・最上義光か。原田芳雄だけあって悪そうだわ~(爆。 甥っ子が疱瘡により生死の狭間にある事を聞きつけ妹が伊達に馬を走らせる中、 黙して何も語らないが、無事を祈っているとは誰も考えないわな…。 本心を安易に語らない所がまた黒い。
錐体ジストロフィという難病を初めて知った。様々な難病があるものです。
目を使う職業の人が目を使えなくなるのは大変な絶望だろう。ましてや天才と言われ、世界に出ていく直前の時に……。
海咲は周囲の嫉妬を受けつつ、恋人も上手く使いつつ、目的の風景に辿り着いた。その矢先……。
タイトルのTRUE COLORSは、色覚異常が今後進行していく彼女が求める感性なのだろう。
本人が一番傷ついているのに先天性の色覚以上を「どうして隠していたんだ」と責める巻上を酷いなと思ってしまったけれど、二人三脚で上がっていったなら他人には見えないものもきっとあるのだろう。
診断を受けて子どものような顔で泣く倉科さんを見ていたら、そりゃ医師も宣告しづらいよね、と思ってしまった。リアルに可愛い。
先は分からないけれど、障害を負ってしまった後もその特性で作品を作れる未来があると良いな。
蔦屋重三郎が版元として活躍した化政文化の時代は歌麿、写楽、北斎など多数の有名浮世絵・絵画作家が生まれた文学・美術発展の時。
初回はその文化への入り口をグングン進む、ひたすら力強い展開か、と思いきや。裸体がゴロゴロ転がるショッキング映像に度肝抜かされる。
そうだよ。これは森下佳子脚本作品。そんなに甘いわけがない。
単にショッキングなものを見せつけようということではなく、女は自分自身を売り、要らなくなったら捨てられる、それが「通常」であることがクールに描かれていたと思う。
「女を売りたくない!」「差別!」などとギャーギャー騒ぐ人間は居らず、主人公すら「より売れる方法」に向かって邁進する。これが時代観。
せっかく売るのだから。せっかく頑張っているのだから。より良く生きたい。みんなそう。
どんなにお上に文句を言おうが陰でぶつぶつ言っていようが、動かなければ事態は変わらない。
「お前は何かしているのか?」
幕府の財政を動かす男に問われる。
渡辺謙さんの大きな威厳と存在感がそのまま乗移る、説得力ある田沼意次。
ここから蔦重が動き出す。良い初回。
江戸城方面の話は『大奥』を思い起こさせられ、今から辛い。でも、男女逆転していない大奥も楽しみ。
吉五郎の衝撃の死から、ラストの店主への流れ……。 雲霧一党が人情深く、善人は傷つけず、殺生もしないことは知っているんだけれどね……それでも盗みは盗み。
悪党であるから恨みを買うという業からは逃れられない。これが本当にファイナルだとしたら、雲霧一党は最後には散ってしまうのか、悔い改めるのか、変わらず進んでいくのか。
続編がまた始まったのは嬉しいけれど、当然ワクワクする内容ではない。でも、この闇深さを愛す。
吉五郎の兄の恨みは受け止められるはずもなく、おもんを消された一党の方こそ復讐する資格があると思うのだけれど。
お頭が何を思うのか知りたい。
なんということ…鉄平のその後を思うと胸が張り裂けそう。人が大好きで人懐っこい人間なのに、常に逃げ惑いひとところには長くいられず、出会いと別れを繰り返し、ようやく追手が絶えた頃には朝子はすっかり別の人生を歩んでいて…朝子の活躍を陰ながら見守り続けた人生やったんかな。職を転々としていたから大したお給料でもなかったろうに、最期には家まで買って、どれだけ彩りのない生活やったんかと思うと…苦しい。でも最期は端島が見える所に安心して暮らせてたと思いたい。未だに涙が出る。
初めて神波先生の涙を見て、この人もモンスターではないんだなと再確認した。
自分に害が及ばなければ無関心を貫き、少しでも自分に利がありそうなら飛びつく。いつも強そうな多数派に付いて「そうだそうだ」と頷く人。自分の身近な人間だけ害から逃がそうとする人。
モンスターは今や神波先生の目の前に山のように居て、その人たちにはどんなゲームを仕掛けても勝てそうもない。
本物には神波先生も嫌悪感抱くしかないのね。
のに自分の利益のことしか考えられない人たち。
楽しそうに、でも決して正しさを捨てず、依頼人に問題提起しつつ有利な方向へ導く。
可愛い小悪魔のようにゲームを遂行する神波先生が趣里さんにピッタリで、見ていてとても楽しかった。
光の道を通って輝かしく弁護士になったはずなのに、すっかり神波先生の手下みたいになっちゃった杉浦先生の人の良さも愛しかった。困った顔がジェシーの定番(笑)
ぜひぜひ、またSeason2をやってほしい。待ってます。
第6週
雉真家に戻った安子。ここからの転落人生は本放送時にネット上でかなり物議を 醸しましたが上白石嬢人気や作品全体の好評価で忘れられがち。恋する乙女気分を 卒業した母親のメンタリティがもっと成熟していれば雉真家の中に自分とるいの 居場所を作ろうするし娘に一回拒絶されたぐらい(おちょやんの継母のように) 傍で見守ろうとするよな…。結局、 「るいは雉真家に預けて新しい伴侶と自分の人生を歩みなさい」 「稔の嫁として、るいと一緒に雉真家におったらええ」 と言った段田爺さんの主張が全て正しく、ロバートに稔の面影を見てばかりで 周囲が余りにも見えていなかった安子。稔戦死後は夫の実家から逃げ、 娘から逃げ、孫から逃げの後ろ向きぶりは、さすがB子の藤本脚本。
なお、再放送枠拡大の中、「ちりとてちん」が10年以上放送されていませんが、 5年前にレギュラーキャストが薬物問題等の個人レベル以上の犯罪行為を やらかしてしまったらしい。地上波枠開始直後に選ばれなかったのがイタイ。 BS12枠は「花子とアン」の次は「純ちゃんの応援歌」との事で 「カムカム」本放送時代の最強ラインナップに近い形。さすがに「おむすび」よりは 「マー姉ちゃん」ですが年明けから当面は(BS11を除き)BK作品一色です。
鉄平、マジで「男はつらいよ」だよね…。朝子の旦那の方が寅さんだし(爆。 やっぱり九州はヤクザの本場でルーツは終戦直後のゴロツキなんだろうな。 むしろ良く生き残って人生の軌跡を残せたとすら思う。最悪、嬲り殺しとなって 母と義姉、親友ら僅かな理解者達すら音信不通の中で生存を信じるしかない事も。 そんな鉄平の生涯が、人生に何の目標も抱けず逃げ回っていた玲央のそれと 朝子との出会いによりリンクしていく。昨今の日曜劇場の中でも際立った傑作。 フジも日テレも見習おうね(笑。
一島一家「端島の家族」のために一生を捧げる鉄平。そういう人だとは分かっていたけれど……。
端島が無くなるその時、一番最後までそこにいて島を見守るはずだった鉄平が居ないなんて。こんな終わりが待っているなんて思ってもいなかった。
鉄平は島のみんなを守ったが、兄の罪を被って逃げ回る生活になった鉄平を島の誰も守ってくれなかった。
私だったら呪ってしまいそうな生涯。
でも、そんな鉄平も結婚する相手が出来て、その子孫が玲央なんでしょう?という予想すらも超えた「鉄平」の真実には驚きと共にちょっと笑ったわ。
視聴者まで朝子の記憶を刷り込まれて、「新宿のホストのようなイケメンの玲央と瓜二つの鉄平」を信じて見ていた……。人の記憶って、恐い(笑)
身寄りもおらず借金に追われる気の毒な青年・玲央は、朝子の人生と何の関わりもない人だった。
けれど、彼との出会いが鉄平の真相を突き止める旅に誘うんだよね。玲央と出会わなければ鉄平の真実は分からず、朝子の心も癒えることはなく、あの家族もまとまらなかった。
記憶の端島に生きる亡霊たちのパラレルワールドに泣く。
朝子と一緒に端島の長い思い出を生きたような3か月だった。
鉄平が浮かばれますように。
玲央の未来が輝きますように。
端島の幸せな記憶が永遠にそこにありますように。
願わずにいられないラスト。
最後の最後にあのセリフ
もっと爽やかに良い思い出となる番組だったのに、わざわざあのセリフ
なんで???
気持ち良く終わればいいのに
この子たちの成長を確かに私たちも見てきたわ。と確信を持って言える回想シーン。
放課後カルテは、牧野先生が養護教諭ではなく学校医だったからこそ書けた貴重な資料。であると共に、牧野先生が生徒たちと触れ合った貴重な思い出日記。
「保健室に来るな」から始まり、ついには自分から子どもたちの家にまで出向いちゃう、先生の成長記。
病気は体のことだけではなく、心に寄り添うものであること。子どもの病には心のケアも重要であること。踏み込む範囲と踏み込む覚悟。牧野先生はそういうことをたくさん学んだ。
最終回は子どもたちだけではなく、牧野先生の卒業式。そして「学校医」に懐疑的だった先生たちの卒業式でもある。
牧野先生も成長し、関わった先生方も成長し、子どもたちもたくそん助けられて成長した。
「入学。おめでとう。」で少し、少し抑えつつも微笑む牧野先生の表情を捉えるラスト。
幸せだったね。この出会いを見ることができて。
ずっとずっと続いて欲しい。 もっと見ていたいドラマだった。
こんな保健室がどの学校にも存在しますように。
しゅはまはるみさん……あなたは、むすび家政婦紹介所に在籍していたはず(笑)
もっと軽くブラックコメディっぽい家政婦物語なのかと思っていたら、なかなかのホラー仕様らしい。
ロボットみたいに話す関水渚ちゃんが新鮮。
遠慮せずためらわず本格ホラーとして突き進んでほしい!期待してます。
「ナースエイド」のSP特番なんぞ、やるぐらいならコッチをやるべきだ!
今度は三瓶先生主人公で!!
三瓶先生は知的障害を持った兄の力になれる研究目的でアメリカ留学をしたが、
世界トップレベルの医療に魅せられ、母親に兄の事を任せっきりでのめり込んだ。
母が膵臓癌で亡くなる事が帰国の最重要理由で、誤嚥性肺炎を発症した兄が
呼吸不全で亡くなる様を自ら看取る事になるのです…。
昨年、某女医のやらかしに「免許をはく奪知しろ!」の声まで上がったが、なら何で
「梅ちゃん先生」の時に再放送禁止レベルになるまで怒らなかったのかと思う。
医療がドラマの題材として一大ジャンルを形成するようになると、
医療現場を冒涜したような描写の作品が「気楽に観れる」「癒される」等と
妙にウケるようになった。フィクションと現実の分別をつけられない当人に
一番の責任があるのは確かですが大衆やメディアのありようとも無関係ではない。
主人公を「「子育てパパ」演出を使って政治的高感度を得る目的で甥たちを呼び寄せた最低男」という設定にしたいのだろうけれど、とりあえず初回は子どもたちの(特に姉の)印象が最低すぎて主人公の最低印象が弱まった(笑)
「迷惑をかけてもいい」というセリフは物凄く有り触れていて、しかも反発を呼ぶ言葉。
だって、迷惑はかけてはダメでしょ。
「子供や弱者や老人や病人などが人に頼ったり助けてもらったりするのは迷惑なんかじゃない」のであって、迷惑をかけること自体は善ではないでしょ。
子供の行いは何でも許せ、なのではなく、親はちゃんと躾けなくてはいけないでしょう。
……思わずそんなことを考えてしまう初回だった。
ともあれ、朝陽くんと主人公には偽物以上の絆は生まれそうだけれど。
継子だから躾しづらい ひよりに対する、どうにもできない正助パパも未熟なんだろうな。
最低かどうかは分からないけれど、子育ての子の字も分からないのに何とかしようとする中年男に香取慎吾がピッタリはまっていて、キャストはそれぞれイイ感じ。
ひよりが日和ってくれないと見づらいので、早く何とかしてください。そこだけが苦行。
東京は人種のサラダボウルみたい。……そういうタイトルだったらしい。キャベツが1000円とかいうこのご時世、とんでもないご馳走だけれど。
実際には人種が入り混じるのはアメリカや、移民の多いヨーロッパの国であり、日本はまだまだほぼ単一かなぁと思っている。
最近のテレビの中の方が東京それ自体よりもサラダボウルかも知れない。
…という話ではなく、ドラマは国際捜査係と通訳係の刑事のバディもの。
緑の髪の奈緒ちゃんと、飄々とした龍平の組み合わせが初回からイイ感じ。
ちゃんとした通訳が居なくて疑いを晴らすことが出来ず、監禁されてしまうことも実際にあるというから、こういうきちんとした警察官の存在は救いよね。
期待できそうな1話目だった。
第1回
現代パートより導入。淡々と発掘された政宗の軌跡が語られる。
当時のNHKはやっぱり硬派よね。そしてドラマパートには格式美がある。
子供時分には民放時代劇に比べてセットが貧相にしか見えなかったが…(汗。
初回の主役は実質、北大路欣也。
「竜馬がゆく」は長らく幕末は視聴率が振るわないジングスを作ってしまい、
どちらかといえば「樅ノ木は残った」かな。
仙台藩改易を目論んだ大老が17年後には伊達の殿様。謙さんと丁度、逆。
当面の敵は義兄・最上義光か。原田芳雄だけあって悪そうだわ~(爆。
甥っ子が疱瘡により生死の狭間にある事を聞きつけ妹が伊達に馬を走らせる中、
黙して何も語らないが、無事を祈っているとは誰も考えないわな…。
本心を安易に語らない所がまた黒い。
錐体ジストロフィという難病を初めて知った。様々な難病があるものです。
目を使う職業の人が目を使えなくなるのは大変な絶望だろう。ましてや天才と言われ、世界に出ていく直前の時に……。
海咲は周囲の嫉妬を受けつつ、恋人も上手く使いつつ、目的の風景に辿り着いた。その矢先……。
タイトルのTRUE COLORSは、色覚異常が今後進行していく彼女が求める感性なのだろう。
本人が一番傷ついているのに先天性の色覚以上を「どうして隠していたんだ」と責める巻上を酷いなと思ってしまったけれど、二人三脚で上がっていったなら他人には見えないものもきっとあるのだろう。
診断を受けて子どものような顔で泣く倉科さんを見ていたら、そりゃ医師も宣告しづらいよね、と思ってしまった。リアルに可愛い。
先は分からないけれど、障害を負ってしまった後もその特性で作品を作れる未来があると良いな。
蔦屋重三郎が版元として活躍した化政文化の時代は歌麿、写楽、北斎など多数の有名浮世絵・絵画作家が生まれた文学・美術発展の時。
初回はその文化への入り口をグングン進む、ひたすら力強い展開か、と思いきや。裸体がゴロゴロ転がるショッキング映像に度肝抜かされる。
そうだよ。これは森下佳子脚本作品。そんなに甘いわけがない。
単にショッキングなものを見せつけようということではなく、女は自分自身を売り、要らなくなったら捨てられる、それが「通常」であることがクールに描かれていたと思う。
「女を売りたくない!」「差別!」などとギャーギャー騒ぐ人間は居らず、主人公すら「より売れる方法」に向かって邁進する。これが時代観。
せっかく売るのだから。せっかく頑張っているのだから。より良く生きたい。みんなそう。
どんなにお上に文句を言おうが陰でぶつぶつ言っていようが、動かなければ事態は変わらない。
「お前は何かしているのか?」
幕府の財政を動かす男に問われる。
渡辺謙さんの大きな威厳と存在感がそのまま乗移る、説得力ある田沼意次。
ここから蔦重が動き出す。良い初回。
江戸城方面の話は『大奥』を思い起こさせられ、今から辛い。でも、男女逆転していない大奥も楽しみ。
吉五郎の衝撃の死から、ラストの店主への流れ……。
雲霧一党が人情深く、善人は傷つけず、殺生もしないことは知っているんだけれどね……それでも盗みは盗み。
悪党であるから恨みを買うという業からは逃れられない。これが本当にファイナルだとしたら、雲霧一党は最後には散ってしまうのか、悔い改めるのか、変わらず進んでいくのか。
続編がまた始まったのは嬉しいけれど、当然ワクワクする内容ではない。でも、この闇深さを愛す。
吉五郎の兄の恨みは受け止められるはずもなく、おもんを消された一党の方こそ復讐する資格があると思うのだけれど。
お頭が何を思うのか知りたい。
なんということ…鉄平のその後を思うと胸が張り裂けそう。人が大好きで人懐っこい人間なのに、常に逃げ惑いひとところには長くいられず、出会いと別れを繰り返し、ようやく追手が絶えた頃には朝子はすっかり別の人生を歩んでいて…朝子の活躍を陰ながら見守り続けた人生やったんかな。職を転々としていたから大したお給料でもなかったろうに、最期には家まで買って、どれだけ彩りのない生活やったんかと思うと…苦しい。でも最期は端島が見える所に安心して暮らせてたと思いたい。未だに涙が出る。
初めて神波先生の涙を見て、この人もモンスターではないんだなと再確認した。
自分に害が及ばなければ無関心を貫き、少しでも自分に利がありそうなら飛びつく。いつも強そうな多数派に付いて「そうだそうだ」と頷く人。自分の身近な人間だけ害から逃がそうとする人。
モンスターは今や神波先生の目の前に山のように居て、その人たちにはどんなゲームを仕掛けても勝てそうもない。
本物には神波先生も嫌悪感抱くしかないのね。
のに自分の利益のことしか考えられない人たち。
楽しそうに、でも決して正しさを捨てず、依頼人に問題提起しつつ有利な方向へ導く。
可愛い小悪魔のようにゲームを遂行する神波先生が趣里さんにピッタリで、見ていてとても楽しかった。
光の道を通って輝かしく弁護士になったはずなのに、すっかり神波先生の手下みたいになっちゃった杉浦先生の人の良さも愛しかった。困った顔がジェシーの定番(笑)
ぜひぜひ、またSeason2をやってほしい。待ってます。
第6週
雉真家に戻った安子。ここからの転落人生は本放送時にネット上でかなり物議を
醸しましたが上白石嬢人気や作品全体の好評価で忘れられがち。恋する乙女気分を
卒業した母親のメンタリティがもっと成熟していれば雉真家の中に自分とるいの
居場所を作ろうするし娘に一回拒絶されたぐらい(おちょやんの継母のように)
傍で見守ろうとするよな…。結局、
「るいは雉真家に預けて新しい伴侶と自分の人生を歩みなさい」
「稔の嫁として、るいと一緒に雉真家におったらええ」
と言った段田爺さんの主張が全て正しく、ロバートに稔の面影を見てばかりで
周囲が余りにも見えていなかった安子。稔戦死後は夫の実家から逃げ、
娘から逃げ、孫から逃げの後ろ向きぶりは、さすがB子の藤本脚本。
なお、再放送枠拡大の中、「ちりとてちん」が10年以上放送されていませんが、
5年前にレギュラーキャストが薬物問題等の個人レベル以上の犯罪行為を
やらかしてしまったらしい。地上波枠開始直後に選ばれなかったのがイタイ。
BS12枠は「花子とアン」の次は「純ちゃんの応援歌」との事で
「カムカム」本放送時代の最強ラインナップに近い形。さすがに「おむすび」よりは
「マー姉ちゃん」ですが年明けから当面は(BS11を除き)BK作品一色です。
鉄平、マジで「男はつらいよ」だよね…。朝子の旦那の方が寅さんだし(爆。
やっぱり九州はヤクザの本場でルーツは終戦直後のゴロツキなんだろうな。
むしろ良く生き残って人生の軌跡を残せたとすら思う。最悪、嬲り殺しとなって
母と義姉、親友ら僅かな理解者達すら音信不通の中で生存を信じるしかない事も。
そんな鉄平の生涯が、人生に何の目標も抱けず逃げ回っていた玲央のそれと
朝子との出会いによりリンクしていく。昨今の日曜劇場の中でも際立った傑作。
フジも日テレも見習おうね(笑。
一島一家「端島の家族」のために一生を捧げる鉄平。そういう人だとは分かっていたけれど……。
端島が無くなるその時、一番最後までそこにいて島を見守るはずだった鉄平が居ないなんて。こんな終わりが待っているなんて思ってもいなかった。
鉄平は島のみんなを守ったが、兄の罪を被って逃げ回る生活になった鉄平を島の誰も守ってくれなかった。
私だったら呪ってしまいそうな生涯。
でも、そんな鉄平も結婚する相手が出来て、その子孫が玲央なんでしょう?という予想すらも超えた「鉄平」の真実には驚きと共にちょっと笑ったわ。
視聴者まで朝子の記憶を刷り込まれて、「新宿のホストのようなイケメンの玲央と瓜二つの鉄平」を信じて見ていた……。人の記憶って、恐い(笑)
身寄りもおらず借金に追われる気の毒な青年・玲央は、朝子の人生と何の関わりもない人だった。
けれど、彼との出会いが鉄平の真相を突き止める旅に誘うんだよね。玲央と出会わなければ鉄平の真実は分からず、朝子の心も癒えることはなく、あの家族もまとまらなかった。
記憶の端島に生きる亡霊たちのパラレルワールドに泣く。
朝子と一緒に端島の長い思い出を生きたような3か月だった。
鉄平が浮かばれますように。
玲央の未来が輝きますように。
端島の幸せな記憶が永遠にそこにありますように。
願わずにいられないラスト。
最後の最後にあのセリフ
もっと爽やかに良い思い出となる番組だったのに、わざわざあのセリフ
なんで???
気持ち良く終わればいいのに
この子たちの成長を確かに私たちも見てきたわ。と確信を持って言える回想シーン。
放課後カルテは、牧野先生が養護教諭ではなく学校医だったからこそ書けた貴重な資料。であると共に、牧野先生が生徒たちと触れ合った貴重な思い出日記。
「保健室に来るな」から始まり、ついには自分から子どもたちの家にまで出向いちゃう、先生の成長記。
病気は体のことだけではなく、心に寄り添うものであること。子どもの病には心のケアも重要であること。踏み込む範囲と踏み込む覚悟。牧野先生はそういうことをたくさん学んだ。
最終回は子どもたちだけではなく、牧野先生の卒業式。そして「学校医」に懐疑的だった先生たちの卒業式でもある。
牧野先生も成長し、関わった先生方も成長し、子どもたちもたくそん助けられて成長した。
「入学。おめでとう。」で少し、少し抑えつつも微笑む牧野先生の表情を捉えるラスト。
幸せだったね。この出会いを見ることができて。
ずっとずっと続いて欲しい。
もっと見ていたいドラマだった。
こんな保健室がどの学校にも存在しますように。