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『透明なゆりかご』第10話 #透明なゆりかご 「ねえ、あなたはいつからあなたになるの?」
重くて辛いけれども、最終回にこのエピソードを持ってくる意味。
アウスによって生まれることが出来なかった「命だった欠片」を集めて渡す仕事をアオちゃんはここで始め、「透明じゃない子ども」を看取って終わる。
生と死の狭間にいるこの病院で、日々成長し、自分の母との関係も埋めていく。その丁寧な描写に泣かされてきた、その集大成。
死に臆することなく、生を祝福する。強い人たちの現場だ。
由比先生を中心として、大袈裟でもお涙頂戴でもなく、ただ生を見守る尊い人たちを見せてくれた。
静かな音楽と、淡々とした語りの中に垣間見える優しさ。
凄いドラマだった。
https://dramablog.cinemarev.net/yurikago.html
『半分、青い。』第156回 ブログの方に長々と書かせていただいたのでここでは何かTwitter疲れした(笑)とだけ書かせていただきます。そんなに争われるほどのモンじゃないと思うんだけれどもなぁ……
https://dramablog.cinemarev.net/hanbunao-155.html
『インベスターZ』最終回 お金持ちになるための教本にはほど遠い内容でしたが(当たり前か(笑))、お金に関することをこんなに考えられる仲間がいることは羨ましい。
(投資に自由に使える元金も羨ましい(笑))
僕はお金が好き。
それ、堂々と言える世界観、好きです。
深夜帯に相応しい緩さ、3ヶ月、楽しみました。
『不惑のスクラム』第5話 #不惑のスクラム マルさんの理不尽な過去を中心に描くだけではなく、メンバーそれぞれの過去や抜け出せない現状を打破していく群像劇なのですね。
機械が好きで人づきあいが苦手なのに現場以外の管理職になってしまったり。
昔の試合の失敗から抜け出せないまま社会人になってしまったり。
みんなそれぞれ何か抱えている。
トライする事で何かが変われる気がする。二階堂くんの気持ち、よく分る。
年齢に勝てない、昔に戻れない自分にイラつくキャプテンの気持ちも分ります。
40歳=「不惑」。40は全く「迷い惑いのない年齢」ではないです。
今を受け入れ、より前に進むためのスクラム。
ウタさんが笑いながら見守ってくれている。
頑張れ、頑張れと思いながら見られる大人のストーリーです。
やっと終わりましたね。。。 最後に東北の震災を出して、裕子を死なせてしまったのは意味が解らないストーリーでした。全てが律とすずめが一緒になるための話だったと思うと嫌悪感しかありません。脚本家さんは大河やアニメもやりたいと言っていると聞きました。絶対にやめてほしいです。たかがドラマで傷つく人がたくさんいます。このドラマの主人公はまさに脚本家の分身でした。二度とこの人の話は見たくないです。
伏線が一気に結びついてくる怒涛の展開。 第7週の生地屋以来のヒロインとオヤジのアップを交互に映す演出で比較を促します。 糸子は立体裁断という天才の技を披露して、お客のハートを掴みました。
https://i.imgur.com/LMIbofP.jpg
優子も直子服の中でも強烈な一品(これも天才の技)を置いて、お客の興味を引く。 これは直子のデザインに人の心を掴む力がある事を本当に理解していないと出来ない事。 そこから一般客向けアレンジ服で接客を行い、この服が優子自身のデザインの発芽。 (全体を映すカットは戦時に糸子が作ったブカブカのセーラ服シーンとの対比) 糸子と直子は方向性の異なる天才同士故に相手の良さを理解しても己に取りこむには 至らないが優子は双方の長所を身の丈にあった形で取り込み融合させる事が出来た。 彼女は「才能なんか無いんや。チマチマ課題こなしとるだけや」(By直子)だから。
『弱者だから地道な努力(=「勉強やで」)の大切さを理屈よりも肌で理解している』 『弱者だから己の限界と向き合い器量を磨く機会を、より多く得る』 『弱者だから相手の弱さにも敏感になり適切な距離が取れる』
糸子はミシンのため、優子は上京のため土下座をしますが糸子は二回とも自分の為、 対して優子の二度目は姉の立場を脅かしてきた妹の才能と向き合いながらであり その心境はむしろ洋物嫌いでありながら洋裁を志す娘の生き方を受け入れた善作的。 善作や玉枝で示された弱者要素が優子に収束、直子の持つ強者の要素を取り入れ始める。 強者と弱者の要素の融合が生みだす爆発的力。強者一辺倒だった糸子のステップアップが この時期、頭打ちだったのに対して優子はここから大きく飛躍し人間的な成長も見せる。
無論、直子もただオブジェ越し(←母親似)に見ていた訳では無い。 袋小路状態だった故に目から鱗。如何に自分の良さをアピールすべきかを考え始める。 燻るプライドも『偉そうな事は自分で売れるようになってから言え!』で吹っ切れる。 学生時代のプライドなんぞ社会に出たら犬の餌にもなりゃしません。 相手の良い所は、どんどん盗め。悪い所は反面教師。特に№2基質の優子は 先に店主となった妹を立てながら力をつける事が出来たのが貴重な経験。 糸子がミシンという人参があったパッチ屋時代の経験が最も大きいのと同様。 そもそも新人研修も下積みもすっ飛ばした直子のケースが異常過ぎるのですが…。
下剋上の手札がどんどん揃っていく。危うし糸子!!…で、来週に続くですか。
聡子の参戦も近づいてきました。この辺りから情報が錯綜しまくりなので 少し整理してみましょう。聡子の進路は実は優子がかなり影響を与えている。
幼少期の優子から見て糸子がいかに怖いお母ちゃんであったか(汗。 『お爺ちゃんが生きとったらウチの味方になってくれるのに』という意識が常にあった。
https://i.imgur.com/5Arv6TT.jpg
その気持ちを抑え自分の言葉と覚悟でもって母に意見していく長女の成長。 『一回言えたら、二回目も言える』母と姉の差が縮まってきた様を末っ子が見ている。 三年前に優子の未熟さを語りあう場面。旧マスターがホットケーキ三人分を焼き上げる。 一年前の北村の洋裁への誘い。新マスターの木之元は一人目にも悪戦苦闘。 手際の悪さに糸子は苛立ちますが、その気持ちを聡子にリンクさせています。 家には手のかからない末っ子一人、千代さんの進言もあって、この時期の糸子は ちょっと母親をやってみたい気持ちになっていますが聡子は 『家の中に自分一人になっても母は自分を見てくれない』と不満を募らせていく。 だからこそ着実に母に認められる存在になっていく姉と どれだけテニスを頑張っても認めてもらえない自分の差に愕然とする事になる。
https://i.imgur.com/pZMJt76.jpg
OP映像で解る事ですが本作は赤服が母親のメンタリティを示しています。 この系統を最も着用していたのは(割烹着のため目立ちませんが)千代さんであり、 三姉妹編になると年相応に落ち着いた乳白色に変化しています。これは子供が 自立しようという時に構いすぎても駄目というニュアンスがある模様。里恵が生まれた 時の優子(112話)と千代さんと一緒に源太達への贈り物をしたためる糸子(113話) それぞれが赤服を着用し、次週(119話)で再び二人が同じ服となるシーンに至るまで 聡子絡みで糸子は黄色のシャツと紺色のスカート、優子は千代さんと同じ乳白色の服装が 度々、見られ二人の精神状態を示しているようです。水面下で展開されていた 数字上の年季は重ねても内実スカスカの糸子と資質は高いが新米な優子の母親対決。 審査員は母親大先輩の千代さんと末っ子の聡ちゃんといった所。
『カーネーション』113・114話 #カーネーション 114話の終盤。この回の、リエを抱いて現れた優子がもう神々しくて。新山千春、なんなの!!って思ったのをよく覚えている。大好きなシーンの1つ。
優子と直子が新しいモードの世界をお互いに理解し、仲が悪くても同志として、そして姉妹として共鳴し合っていることをシミジミと感じ取る聡子。
前回の「もう、さびしい」が効いてくる。
テニスの大きな大会でどんなに優勝を重ねても、その苦労を解ってくれる人も喜んでくれる人も家にはおらず。
ああ、「面倒くさい」は寂しくて可哀想、といつも思いながら生きてきたけれども、「機嫌良くて手が掛からない」も可哀想なんだな……と親として理解する。
聡子も見てやれよ、ダメだな糸子……とは思うものの、そんな表面だけの苦労を慰められたり誉められたりしても意味がないんだよね。
この家で一番輝くのは服飾に対する賞状で、その苦労しかみんな理解してくれない。当たり前。
職業婦人の話であり、親子の話であり、そして家族と服飾の歴史であるこのドラマのテーマはここより前の時代からこの先の時代まで普遍的に存在し続ける。
だから、いつまでも懐かしくて新しい。
台風や地震のため優子が一区切りついて直子&聡子パートからスタートという皮肉。 しかし今週は2日だ。後番組は未見作で無い限り観ない気がしてきました…。
糸子、人生2度目の上京。直子との初対決は不戦勝に終わる。 拙い接客、従業員との関係は最悪。糸子基準で見ると直子の性格が客商売に向かないで済ませてしまいますが、糸子が当たり前のようにやってきた事が実は凄い事だらけ。ショーウインドウ一つ取っても直子は実家にあったから自分もやった程度の感覚でしょうが、糸子の立脚点がお客目線なのに対して直子は自分達の才能を見て欲しいという自己顕示欲が前に出過ぎて逆効果になってしまう。
正に偉大な家長。…が、これは母親とイコールでは無い。 上京の切欠は直子を案じた千代さんの進言だし、若者に奢りまくってきた千代さんを呆れていたのに同じ事をしているだけだし、次女や三女の前でオヤジ属性を振りまいてるし。エピソード全体で糸子の母親劣等生ぶりを語った事が踏まえられれば次回のラストに全てが氷解する。
https://i.imgur.com/ZUtomIj.jpg
「聡子が何も言わんもんやさかい…」シレッと言い訳をする糸やん。 仕事と家庭は別とよく言われますが糸子の場合は通常と逆なんですね。 戦時の妹達にせよ、現在の娘達にせよ接し方が職場の厳しい上司の新人に対するソレ。 『先輩の仕事は見て覚え!報告・連絡・相談キッチリやれ!!』 だからパッチ屋修行はあれ程、生き生きしていましたが家庭では勝手が違う。 力だけで家長として君臨し、場当たり的に母親を演じた所で本物には敵わない。 三姉妹のキャストは女子プロレスラーの川崎亜沙美に注目が集まりがちですが制作側が 最も重視したのは新山千春。彼女と『MOTHER』のオノマチを対比させる事で 千代さんから優子に受け継がれた母性が糸子に欠落している様が浮き彫りになる。
https://i.imgur.com/dwM9Pce.jpg
ママタレなら別に新山千春でなくても良いのでは?と思われるかもしれませんが、それは彼女が「GMK」で主演だったからではないかと。ちなみに「GMK」とは『地元に帰ろう』ではなく『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』(金子修介監督作品)の略。 実際、優子は母を凌ぎ、デザイナー志向の強い妹達を牽引して 全国規模の経営者という清三郎(=宝田明)の所まで上り詰める訳でして…。 三姉妹編はゴジラ映画が封切られた昭和29年秋よりスタート。 画像は東京初上陸したゴジラに踏みつぶされる列車内部。
最後の第10話まで全部拝見し、ディスクに保存しました。
特に第9話・10歳亜美ちゃんセクハラ被害の。
『透明な子』が心に残りました。
義理とは言えお父さんが、犯人です。
母親はやりきれない思いでしょう。
幸い娘の周りには温かい風が吹いてるので。
彼女のトラウマは消せはしないでしょうが、薄れるのでは?
今日から夕方の『カーネーション』再放送がまた始まり、暫くしたら終わります。
次の同枠は新米看護師アオイちゃんと、信頼できる産婦人科医由比先生も出てる『あさが来た』です。
両ドラマがNHK朝ドラ、№1,2と信じる私にとって朗報です。
大相撲や高校野球ん時は、中止にしないで。
夜中かBSで放送して欲しいなぁぁぁ。
ではっ!
『トーキョーエイリアンブラザーズ』第10話 #トーキョーエイリアンブラザーズ 最後まで優しいドラマでしたね。
不器用な人たちが一生懸命生きている様が愛しくて。
心の仕組みは誰にも分らない。 何百年生きていても人間は毎日発見ばかり。
器用そうに立ち回っていても夏なしでは世界に馴染めなかった冬。
冬のいない世界でも優しさと好奇心で居場所を作って行った夏。
「ただいま」と言える人が居る幸せをこの星で味わう。
EDの『COSMIC☆HUMAN』までが毎週なんだか切なくて、ああ、いいドラマだったなぁって。
本当に好きだった。 終って寂しいです。
今更ながら最終回。エマも少し出てくる程度で エリーの語りと殆ど喋らない玉鉄の演技でラストを締めました。 いい幕引きです。ラストだけなら「ゲゲゲ」より上だったかも(笑。
マッサン視点で描かれる経営の難しさや生みの苦しみ、 エリー視点で描かれる日本人の長所や短所、戦争描写。 他作品に無い光る部分も多い一方で失業編やエマの初恋など 本筋に関わりが薄い部分を引き延ばしているダメダメな所もあって 玉石混合の作品ではありますが観終って「良かった」と思えるはいい事。 これ以降は「あさが来た」ですら中盤から 「カーネ」や本作の焼き直しが目立ってきたし 「まんぷく」がBK復権の作品になって欲しい所です。
『雲霧仁左衛門4』第3回 #雲霧仁左衛門 天一坊事件の顛末は知っていたものの、関わった人たち全ての死が悲しいです、切ないです。
良かれと思って静に金を渡してしまったことで静に不幸を呼んでしまった熊五郎の涙と共に泣き、利用されて磔になる顛末に悔しさと怒り。
どんな時代でも弱い者は利用されて捨てられ、強い者もより強い者に利用されて捨てられる。
闇に突き落とされただけに、次回からの雲霧の動きに期待……。もう希望はないけれど。
『サバイバル・ウェディング』第9話 #サバイバルウェディング
編集長とくっつくエンドじゃなくて良かったわ……
もしそうなっていたらキャスト的に順当すぎて引いてたわ。
しかも、「祐一の犠牲で仕事が出来なくなった」とか「祐一のために離れてあげる」とか、逃げ意識のすり替えで「仕事を選んだ」エンドになっていたらどうしようかと思っていたので……。
そういうことのない、きちんとした脚本に安心しました。本当に。
ラストは、人生のパートナーとしての終わりだというのに編集長の方がヒロインの隣を占めていて、ああ、やっぱりこれは、さやかと編集長の物語なのだと思えました。
主だった2人は必ず恋愛ベースで一緒になって終らなきゃいけないわけではないですよね。
そうしなかった潔さを賞賛したいです。爽やかな余韻をありがとう。
『不惑のスクラム』第4話 #不惑のスクラム 尾崎を歌わせたのは、マルさんを戻してあげるための猿芝居。麦田くんも受け止めやすくなるように。みんなも心のケジメをつけることができるように。
ついにウタさんが……
ヤンチャーズを作ったウタさんの思い、みんなが自分のように誇れるものと仲間を持てるようにという願い、死んでもずっと傍にいるという優しさ。
「だからマルさんを頼む」なんてベタなドラマっぽい遺書ではないけれども、みんながそれぞれきちんと受け止める。
けれども、
「自分だけは許さない」「でもラグビーはやりたいから続ける」
そういう麦田くんの宣言に誰も説教しないの、それはそれでいいと思った。
気持ちに強制はしない。
いつか、気が済む日が来るといいな。
『透明なゆりかご』第10話 #透明なゆりかご
「ねえ、あなたはいつからあなたになるの?」
重くて辛いけれども、最終回にこのエピソードを持ってくる意味。
アウスによって生まれることが出来なかった「命だった欠片」を集めて渡す仕事をアオちゃんはここで始め、「透明じゃない子ども」を看取って終わる。
生と死の狭間にいるこの病院で、日々成長し、自分の母との関係も埋めていく。その丁寧な描写に泣かされてきた、その集大成。
死に臆することなく、生を祝福する。強い人たちの現場だ。
由比先生を中心として、大袈裟でもお涙頂戴でもなく、ただ生を見守る尊い人たちを見せてくれた。
静かな音楽と、淡々とした語りの中に垣間見える優しさ。
凄いドラマだった。
https://dramablog.cinemarev.net/yurikago.html
『半分、青い。』第156回
ブログの方に長々と書かせていただいたのでここでは何かTwitter疲れした(笑)とだけ書かせていただきます。そんなに争われるほどのモンじゃないと思うんだけれどもなぁ……
https://dramablog.cinemarev.net/hanbunao-155.html
『インベスターZ』最終回
お金持ちになるための教本にはほど遠い内容でしたが(当たり前か(笑))、お金に関することをこんなに考えられる仲間がいることは羨ましい。
(投資に自由に使える元金も羨ましい(笑))
僕はお金が好き。
それ、堂々と言える世界観、好きです。
深夜帯に相応しい緩さ、3ヶ月、楽しみました。
『不惑のスクラム』第5話 #不惑のスクラム
マルさんの理不尽な過去を中心に描くだけではなく、メンバーそれぞれの過去や抜け出せない現状を打破していく群像劇なのですね。
機械が好きで人づきあいが苦手なのに現場以外の管理職になってしまったり。
昔の試合の失敗から抜け出せないまま社会人になってしまったり。
みんなそれぞれ何か抱えている。
トライする事で何かが変われる気がする。二階堂くんの気持ち、よく分る。
年齢に勝てない、昔に戻れない自分にイラつくキャプテンの気持ちも分ります。
40歳=「不惑」。40は全く「迷い惑いのない年齢」ではないです。
今を受け入れ、より前に進むためのスクラム。
ウタさんが笑いながら見守ってくれている。
頑張れ、頑張れと思いながら見られる大人のストーリーです。
やっと終わりましたね。。。
最後に東北の震災を出して、裕子を死なせてしまったのは意味が解らないストーリーでした。全てが律とすずめが一緒になるための話だったと思うと嫌悪感しかありません。脚本家さんは大河やアニメもやりたいと言っていると聞きました。絶対にやめてほしいです。たかがドラマで傷つく人がたくさんいます。このドラマの主人公はまさに脚本家の分身でした。二度とこの人の話は見たくないです。
伏線が一気に結びついてくる怒涛の展開。
第7週の生地屋以来のヒロインとオヤジのアップを交互に映す演出で比較を促します。
糸子は立体裁断という天才の技を披露して、お客のハートを掴みました。
https://i.imgur.com/LMIbofP.jpg
優子も直子服の中でも強烈な一品(これも天才の技)を置いて、お客の興味を引く。
これは直子のデザインに人の心を掴む力がある事を本当に理解していないと出来ない事。
そこから一般客向けアレンジ服で接客を行い、この服が優子自身のデザインの発芽。
(全体を映すカットは戦時に糸子が作ったブカブカのセーラ服シーンとの対比)
糸子と直子は方向性の異なる天才同士故に相手の良さを理解しても己に取りこむには
至らないが優子は双方の長所を身の丈にあった形で取り込み融合させる事が出来た。
彼女は「才能なんか無いんや。チマチマ課題こなしとるだけや」(By直子)だから。
『弱者だから地道な努力(=「勉強やで」)の大切さを理屈よりも肌で理解している』
『弱者だから己の限界と向き合い器量を磨く機会を、より多く得る』
『弱者だから相手の弱さにも敏感になり適切な距離が取れる』
糸子はミシンのため、優子は上京のため土下座をしますが糸子は二回とも自分の為、
対して優子の二度目は姉の立場を脅かしてきた妹の才能と向き合いながらであり
その心境はむしろ洋物嫌いでありながら洋裁を志す娘の生き方を受け入れた善作的。
善作や玉枝で示された弱者要素が優子に収束、直子の持つ強者の要素を取り入れ始める。
強者と弱者の要素の融合が生みだす爆発的力。強者一辺倒だった糸子のステップアップが
この時期、頭打ちだったのに対して優子はここから大きく飛躍し人間的な成長も見せる。
無論、直子もただオブジェ越し(←母親似)に見ていた訳では無い。
袋小路状態だった故に目から鱗。如何に自分の良さをアピールすべきかを考え始める。
燻るプライドも『偉そうな事は自分で売れるようになってから言え!』で吹っ切れる。
学生時代のプライドなんぞ社会に出たら犬の餌にもなりゃしません。
相手の良い所は、どんどん盗め。悪い所は反面教師。特に№2基質の優子は
先に店主となった妹を立てながら力をつける事が出来たのが貴重な経験。
糸子がミシンという人参があったパッチ屋時代の経験が最も大きいのと同様。
そもそも新人研修も下積みもすっ飛ばした直子のケースが異常過ぎるのですが…。
下剋上の手札がどんどん揃っていく。危うし糸子!!…で、来週に続くですか。
聡子の参戦も近づいてきました。この辺りから情報が錯綜しまくりなので
少し整理してみましょう。聡子の進路は実は優子がかなり影響を与えている。
幼少期の優子から見て糸子がいかに怖いお母ちゃんであったか(汗。
『お爺ちゃんが生きとったらウチの味方になってくれるのに』という意識が常にあった。
https://i.imgur.com/5Arv6TT.jpg
その気持ちを抑え自分の言葉と覚悟でもって母に意見していく長女の成長。
『一回言えたら、二回目も言える』母と姉の差が縮まってきた様を末っ子が見ている。
三年前に優子の未熟さを語りあう場面。旧マスターがホットケーキ三人分を焼き上げる。
一年前の北村の洋裁への誘い。新マスターの木之元は一人目にも悪戦苦闘。
手際の悪さに糸子は苛立ちますが、その気持ちを聡子にリンクさせています。
家には手のかからない末っ子一人、千代さんの進言もあって、この時期の糸子は
ちょっと母親をやってみたい気持ちになっていますが聡子は
『家の中に自分一人になっても母は自分を見てくれない』と不満を募らせていく。
だからこそ着実に母に認められる存在になっていく姉と
どれだけテニスを頑張っても認めてもらえない自分の差に愕然とする事になる。
https://i.imgur.com/pZMJt76.jpg
OP映像で解る事ですが本作は赤服が母親のメンタリティを示しています。
この系統を最も着用していたのは(割烹着のため目立ちませんが)千代さんであり、
三姉妹編になると年相応に落ち着いた乳白色に変化しています。これは子供が
自立しようという時に構いすぎても駄目というニュアンスがある模様。里恵が生まれた
時の優子(112話)と千代さんと一緒に源太達への贈り物をしたためる糸子(113話)
それぞれが赤服を着用し、次週(119話)で再び二人が同じ服となるシーンに至るまで
聡子絡みで糸子は黄色のシャツと紺色のスカート、優子は千代さんと同じ乳白色の服装が
度々、見られ二人の精神状態を示しているようです。水面下で展開されていた
数字上の年季は重ねても内実スカスカの糸子と資質は高いが新米な優子の母親対決。
審査員は母親大先輩の千代さんと末っ子の聡ちゃんといった所。
『カーネーション』113・114話 #カーネーション
114話の終盤。この回の、リエを抱いて現れた優子がもう神々しくて。新山千春、なんなの!!って思ったのをよく覚えている。大好きなシーンの1つ。
優子と直子が新しいモードの世界をお互いに理解し、仲が悪くても同志として、そして姉妹として共鳴し合っていることをシミジミと感じ取る聡子。
前回の「もう、さびしい」が効いてくる。
テニスの大きな大会でどんなに優勝を重ねても、その苦労を解ってくれる人も喜んでくれる人も家にはおらず。
ああ、「面倒くさい」は寂しくて可哀想、といつも思いながら生きてきたけれども、「機嫌良くて手が掛からない」も可哀想なんだな……と親として理解する。
聡子も見てやれよ、ダメだな糸子……とは思うものの、そんな表面だけの苦労を慰められたり誉められたりしても意味がないんだよね。
この家で一番輝くのは服飾に対する賞状で、その苦労しかみんな理解してくれない。当たり前。
職業婦人の話であり、親子の話であり、そして家族と服飾の歴史であるこのドラマのテーマはここより前の時代からこの先の時代まで普遍的に存在し続ける。
だから、いつまでも懐かしくて新しい。
台風や地震のため優子が一区切りついて直子&聡子パートからスタートという皮肉。
しかし今週は2日だ。後番組は未見作で無い限り観ない気がしてきました…。
糸子、人生2度目の上京。直子との初対決は不戦勝に終わる。
拙い接客、従業員との関係は最悪。糸子基準で見ると直子の性格が客商売に向かないで済ませてしまいますが、糸子が当たり前のようにやってきた事が実は凄い事だらけ。ショーウインドウ一つ取っても直子は実家にあったから自分もやった程度の感覚でしょうが、糸子の立脚点がお客目線なのに対して直子は自分達の才能を見て欲しいという自己顕示欲が前に出過ぎて逆効果になってしまう。
正に偉大な家長。…が、これは母親とイコールでは無い。
上京の切欠は直子を案じた千代さんの進言だし、若者に奢りまくってきた千代さんを呆れていたのに同じ事をしているだけだし、次女や三女の前でオヤジ属性を振りまいてるし。エピソード全体で糸子の母親劣等生ぶりを語った事が踏まえられれば次回のラストに全てが氷解する。
https://i.imgur.com/ZUtomIj.jpg
「聡子が何も言わんもんやさかい…」シレッと言い訳をする糸やん。
仕事と家庭は別とよく言われますが糸子の場合は通常と逆なんですね。
戦時の妹達にせよ、現在の娘達にせよ接し方が職場の厳しい上司の新人に対するソレ。
『先輩の仕事は見て覚え!報告・連絡・相談キッチリやれ!!』
だからパッチ屋修行はあれ程、生き生きしていましたが家庭では勝手が違う。
力だけで家長として君臨し、場当たり的に母親を演じた所で本物には敵わない。
三姉妹のキャストは女子プロレスラーの川崎亜沙美に注目が集まりがちですが制作側が
最も重視したのは新山千春。彼女と『MOTHER』のオノマチを対比させる事で
千代さんから優子に受け継がれた母性が糸子に欠落している様が浮き彫りになる。
https://i.imgur.com/dwM9Pce.jpg
ママタレなら別に新山千春でなくても良いのでは?と思われるかもしれませんが、それは彼女が「GMK」で主演だったからではないかと。ちなみに「GMK」とは『地元に帰ろう』ではなく『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』(金子修介監督作品)の略。
実際、優子は母を凌ぎ、デザイナー志向の強い妹達を牽引して
全国規模の経営者という清三郎(=宝田明)の所まで上り詰める訳でして…。
三姉妹編はゴジラ映画が封切られた昭和29年秋よりスタート。
画像は東京初上陸したゴジラに踏みつぶされる列車内部。
最後の第10話まで全部拝見し、ディスクに保存しました。
特に第9話・10歳亜美ちゃんセクハラ被害の。
『透明な子』が心に残りました。
義理とは言えお父さんが、犯人です。
母親はやりきれない思いでしょう。
幸い娘の周りには温かい風が吹いてるので。
彼女のトラウマは消せはしないでしょうが、薄れるのでは?
今日から夕方の『カーネーション』再放送がまた始まり、暫くしたら終わります。
次の同枠は新米看護師アオイちゃんと、信頼できる産婦人科医由比先生も出てる『あさが来た』です。
両ドラマがNHK朝ドラ、№1,2と信じる私にとって朗報です。
大相撲や高校野球ん時は、中止にしないで。
夜中かBSで放送して欲しいなぁぁぁ。
ではっ!
『トーキョーエイリアンブラザーズ』第10話 #トーキョーエイリアンブラザーズ
最後まで優しいドラマでしたね。
不器用な人たちが一生懸命生きている様が愛しくて。
心の仕組みは誰にも分らない。
何百年生きていても人間は毎日発見ばかり。
器用そうに立ち回っていても夏なしでは世界に馴染めなかった冬。
冬のいない世界でも優しさと好奇心で居場所を作って行った夏。
「ただいま」と言える人が居る幸せをこの星で味わう。
EDの『COSMIC☆HUMAN』までが毎週なんだか切なくて、ああ、いいドラマだったなぁって。
本当に好きだった。
終って寂しいです。
今更ながら最終回。エマも少し出てくる程度で
エリーの語りと殆ど喋らない玉鉄の演技でラストを締めました。
いい幕引きです。ラストだけなら「ゲゲゲ」より上だったかも(笑。
マッサン視点で描かれる経営の難しさや生みの苦しみ、
エリー視点で描かれる日本人の長所や短所、戦争描写。
他作品に無い光る部分も多い一方で失業編やエマの初恋など
本筋に関わりが薄い部分を引き延ばしているダメダメな所もあって
玉石混合の作品ではありますが観終って「良かった」と思えるはいい事。
これ以降は「あさが来た」ですら中盤から
「カーネ」や本作の焼き直しが目立ってきたし
「まんぷく」がBK復権の作品になって欲しい所です。
『雲霧仁左衛門4』第3回 #雲霧仁左衛門
天一坊事件の顛末は知っていたものの、関わった人たち全ての死が悲しいです、切ないです。
良かれと思って静に金を渡してしまったことで静に不幸を呼んでしまった熊五郎の涙と共に泣き、利用されて磔になる顛末に悔しさと怒り。
どんな時代でも弱い者は利用されて捨てられ、強い者もより強い者に利用されて捨てられる。
闇に突き落とされただけに、次回からの雲霧の動きに期待……。もう希望はないけれど。
『サバイバル・ウェディング』第9話 #サバイバルウェディング
編集長とくっつくエンドじゃなくて良かったわ……
もしそうなっていたらキャスト的に順当すぎて引いてたわ。
しかも、「祐一の犠牲で仕事が出来なくなった」とか「祐一のために離れてあげる」とか、逃げ意識のすり替えで「仕事を選んだ」エンドになっていたらどうしようかと思っていたので……。
そういうことのない、きちんとした脚本に安心しました。本当に。
ラストは、人生のパートナーとしての終わりだというのに編集長の方がヒロインの隣を占めていて、ああ、やっぱりこれは、さやかと編集長の物語なのだと思えました。
主だった2人は必ず恋愛ベースで一緒になって終らなきゃいけないわけではないですよね。
そうしなかった潔さを賞賛したいです。爽やかな余韻をありがとう。
『不惑のスクラム』第4話 #不惑のスクラム
尾崎を歌わせたのは、マルさんを戻してあげるための猿芝居。麦田くんも受け止めやすくなるように。みんなも心のケジメをつけることができるように。
ついにウタさんが……
ヤンチャーズを作ったウタさんの思い、みんなが自分のように誇れるものと仲間を持てるようにという願い、死んでもずっと傍にいるという優しさ。
「だからマルさんを頼む」なんてベタなドラマっぽい遺書ではないけれども、みんながそれぞれきちんと受け止める。
けれども、
「自分だけは許さない」「でもラグビーはやりたいから続ける」
そういう麦田くんの宣言に誰も説教しないの、それはそれでいいと思った。
気持ちに強制はしない。
いつか、気が済む日が来るといいな。