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ユーザードラマレビュー一覧(326ページ目)

くう 2018/10/21

『雲霧仁左衛門4』第7回 #雲霧仁左衛門
スピンオフだろうが何だろうが、このシリーズが好き。

「金に魅入られた者は金に滅ぶ」
「権力に魅入られた者は権力に滅ぶ」

悪政を許せなかった源八郎くんが取り込まれそうになった雲霧の正義は安部式部にもある。

わしは安部式部。
安部式部はわし。

追い追われる関係を止めればどちらもきっと楽なのに……

と思いつつ、今期も終わるのである。

オリジナルでもいいから続けてほしいんだ。また。

くう 2018/10/21

『結婚相手は抽選で』第3話 #結婚相手は抽選で
そもそもが少子化対策なのだから、特に「結婚」しなくても精子と卵子を集めて国が育てればいいと思うのだった。研究や育てるための人材が必要になって就職難も一緒に解決。めでたい。

……という設定に根本からケチ付けても仕方ないのは、ともかく。

「犯罪者の血筋」は対象から除外されているのに子どもを生めない方が対象になっているのは本当におかしい。その対象の方々も「おかしい」ことが分かっている。抜けが大きすぎる法律。

国は個人の幸せや個性や傷などどうでもいいらしい。この辺は現実にも通ずる。もちろん個人個人を配慮していたら国は成り立たない。けれども、強制的に国事に参加されるという罰ゲーム設定はなんだかなぁ……。

極めてリアルな世界観と山田悠介的サバイバル世界がゴッチャになったものを見ているような感覚。

面白いけれども、モヤッとする。

立ちあがる主人公に期待。

くう 2018/10/20

『ドロ刑 ‐警視庁捜査三課‐』第2話 #ドロ刑
初回ほどのどんでん返しの面白さは無かったけれども(ベッドは意外だったけど(笑))、ゆるく笑える話だった。

ケムさんがどんどん斑目くんのお父さん化していて、面白いし、13係のキャラもみんな可愛い。

あだ名が覚えきれないので、毎回あだ名をテロップで表示してください(爆)

「S」が誰だか気づき始めた皇子山くんとか、その辺がどう絡んで来るのか楽しみ。

くう 2018/10/20

『このマンガがすごい!』 第3回 森川葵の『NHKにようこそ!』 #このマンガがすごい
モリリンがめちゃめちゃ可愛かった(笑)って以外はまぁ普通に面白かった。

原作は未読ですが、森川さんのこういうキャラは割と見ている気もします(笑)

実写化したらぜひやっていただきたい。原作、読んでみようかな。

くう 2018/10/20

『忘却のサチコ』第2話 #忘却のサチコ
今週も夜中にハラ減るメシテロ金曜(泣)

いやぁ……焼き鳥も食べたい。食べ物の映し方、上手すぎてもう。

そして、ファンタジー絵図からのミュージカル!!自由すぎて、もう(爆)

食べ物と高畑さんを生かしきった2話でした(笑)

くう 2018/10/20

『僕とシッポと神楽坂』第2話 #僕とシッポと神楽坂
本当に、金曜の夜にこのドラマ、贅沢すぎる。

「虹の橋」は相手が人間でも通ずる話。
いつか、また会える。

愛しいものを亡くした身には、方便だと思っても優しい話。

役者と映像が合っていて優しいのもいい。

一度会ったシッポは忘れない、コオ先生の圧倒的な愛の信頼感が凄い。

女性キャラの弁当合戦も笑えるアクセント。
良いドラマだーー!

巨炎 巨炎 2018/10/19

清三郎から才能と一緒に神経痛まで受け継いでしまった糸やん。
祖父は隠居で呆けながら孫の縁談やひ孫の出産で持ち直していましたが
小原糸子の辞書に「隠居」の文字は無い。
その行動が東京に戻った孫娘や同世代の年寄りへの励みになると信じてもいるから。

事務長が聞かされた掃除のオジサンを頭突きで昏倒させた件。
奈津に聞いたと勘違いしそうですが彼女は直前に下校していたので除外されます。
当事者で唯一、生存の可能性は平吉!(直前に授業シーンでちゃんと紹介されている)
勘助の最初の出征場面で本人すら無自覚の辛さや惨めさを思いやっていた平吉。
親友が死に自分だけ生き残ってしまったという思いからか
老いてますますの小原を嬉しく思いながらも会いに来る事は無い…。
ひょっとしたら岸和田を離れていた時期もあったのでは等と思うと
半世紀ぶりの再会で昔に戻った糸子と奈津にはホロリと来る。

http://i.imgur.com/NAIvEFV.jpg?1

父にスキンケアの薫陶を受けていた奈津は88歳にして白粉をしている。
ただ、彼女は父の掌から外に踏みだそうとした事は無い所が糸子との違い。
父の影響が外面に留まり若い頃の延長として「老い」に至った奈津と
ぶつかり合いで内面にまで及んでいたそれが歳月と共に成熟して「老い」を迎えた糸子。
江波杏子のキャスティングに全く批判が来なかったのは
視聴者が「老い」を奈津のそれで捉える人が多かったから。
片や夏木マリのキャスティングは彼女がオノマチの同年齢の頃、
『鬼龍院花子の生涯』に出演していたのが影響しているのではないかと…。
仲代達哉が演じた鬼龍院鬼政のキャラ造詣が善作に影響を与えた節もあるし、
糸子と奈津の違いは正に松恵と花子の違い。

巨炎 巨炎 2018/10/19

教師と中坊の恋よりは多少はマシかなぁ…。

子供は自立する年頃だし離婚してしまえば、それまでと言えなくもないが
半分リストラの夫と専業主婦の妻では経済的にそうもいかんのか。
むしろ恋人が母とネンゴロになりそうな娘さんが、どう壊れていくのか。

手足が伸び親にも一人前の物言いですが今回は「結局、いつも仕事」と言って
次回には「どうして私の結婚まで銀行員でいてくれなかったの!」ですから
家庭の中からしか父を見てこなかった母に可愛がられてきたツケかな…。

巨炎 巨炎 2018/10/19

ブランド創設という外向きのイベントに邁進しながら、この時期から
次第に糸子の内面に焦点を当てていく。色んな人の存在が見えてくる。

温泉宣伝~?」とか若造にこき下ろされたリアクションとか善ちゃんだねぇ。
里香の顔を両手で包み込むように撫でる仕草はハルさんで
第23週のクリスマスケーキを食べるシーンが伏線。
第7週に被せる意図があるのは解るけど、初見の時はそれが何なのか解らなかった。
糸子はケーキをひっくり返された時に慰めてくれたハルさんの心境を知りたかったのだ。
家族よりも自分のやりたい事ばかりを優先させてきた挙句、倅をぶった切った孫を
ハルさんはこの時ばかりは睨み付けた。一瞬、憎んだかもしれない。
それでも、その気持ちを抑えて接してくれた。

「ウチは苦しんでなんかないで」

そんなはずがない。本当は苦しい。本当は寂しい。
寄り添おうとする里香の気持ちが嬉しくて甘えてしまいそうにもなる。
しかし、そこでニカッ!と笑って孫を元気づけてやるのが年寄りの務め。
ハルさんはいつだって、そうしてくれた。
自分が強いのが当たりまえだったオノマチ糸子の『強くあれ』と
人の弱さを身をもって理解した上での夏木糸子の『強くあれ』は
意味合いも重みも大きく違う。

「ウチもカッコつけちゃぁ、恥かいてるわ」

安易にカッコつけてはコケてきた糸子にもようやく解ってきた。
カッコつけの基本はやせ我慢だ!歯ぁ、食いしばれぇ!!
芸人さんかて、そうやないか。裏方でどんなに苦しゅうて涙流しとっても
お客さんの前に出たらニコニコしよる。辛い事でも笑いのネタにする。そういうもんや。
糸子、アンタはスポーツ選手というより、お笑い芸人でしょうが。

くう 2018/10/18

『カーネーション』第137回・138回 #カーネーション

終盤糸子の中で一番好きな回かも知れない。

いよいよ立ち上げることになったブランド。

若い協力者について行けない孝枝さん。
「かつてここに居た」うるさい2人の回想。

懐かしいなぁ。涙が出る。
恵ちゃん、昌ちゃん。

仕事へのこだわりは変わらなくも、体力の衰えはどうしようもない。

心配する可愛い孫に

「苦しいんじゃない。」「人は夢中な時は苦しい顔になるんや。」

と笑って説明する。

祖母の仕事を見て「生きる」「働く」ことを知り、ジャージにさよならする里香。

人を変えるのは、人の背中。

娘たちに「助けてもらわなくてもやっていける」と言ってしまった手前、プライドが邪魔して立ち上げ宣伝に娘のブランド名など使いたくないと言う糸子の話は聞き入れてももらえず。

娘3人とともに華々しくワイドショーデビュー。

「小原家には、もう一人の「オハラ」がいます」

「小さい時から、ほんま恐い」

「でも大好きです」

大好きで。
母親で、父親で、大黒柱で、岸和田の女洋裁師で。

大切な家族で、人生の、仕事の師で、そして、ライバル。

「お母ちゃん」

涙をこらえて「はーーい」と叫ぶ糸子の顔を見て、ああ、いい子育て人生を過ごして来たねと。

羨ましく、そして愛おしく思う。

夢中な背中を見せてきた人生は何も間違っていなかった。答えが詰まった回。

くう 2018/10/18

『リーガルV ~元弁護士・小鳥遊翔子~』第2話 #リーガルV

今週はハラスメント案件のドラマばかり(そして今期は弁護士ドラマばかり(笑))

「リーガルハイ」じゃないし、苦いどんでん返し、来ないかな、斉藤由貴がもったいないな……と思っていたけれども、ちゃんと来ました。

このドラマの脚本、好きかも。

テレ朝お仕事ドラマらしいベタもキャラ勝ちもありながら、それを生かしてしっかり締める。

京極法律事務所、緩くてダメダメでパワハラであり得ないけれども、「くず」と言われて泣き崩れる人材が居らず「クズからポチに昇格して」喜ぶような人たちばかりだから、何だか笑ってしまう。

いわば、鋼のような精神の人たちだから安心して見ていられる。

法律に関わる人たちは、きっとお豆腐メンタルじゃやっていられないよね。

今回も楽しかった。
ラストの展開が面白いので延長が苦にならないです。

巨炎 巨炎 2018/10/18

世の中には他人の善意や人の良さにつけ込んで『逃げ恥』とも思わず
自己主張しないのが悪い!で居直っている人がちょくちょくいるもの。
まあ、これが行き着く所まで行き着いたのが『半青』だった訳ですが。
自分一人で思いつめても相手が楽を覚えるだけというのなら突き放す事も必要。
会社は畳んだ方がいいと思います。
ただ家族や社員に情報を開示して各自が結果を受け止められるよう
納得できる過程の道筋を作るべきかと。

くう 2018/10/18

『僕らは奇跡でできている』第2話 #僕らは奇跡でできている #僕キセ

「昔の僕は僕が嫌いでした」と言う一樹さんの話に、他己評価が気にならなくなった時に自由になれたのだという現実に突き当たりました。

つまり、カメになった時。
ウサギに怯えるのをやめた時。

今期のドラマには他人の評価に傷つく人たちがたくさんいて、だから、このドラマは全てのドラマの答えのように思えてしまう。

けれども、「マイペース」は時に人を傷つけ問題も起こす。

次回がそんな話にならないといいな。

一樹さんを見て、時々『エジソンの母』を思い出しています。

賢人くんは自由に生きられているかなぁ、と懐かしく思い出す。

巨炎 巨炎 2018/10/17

「ウチは、やっぱり、こういう風にしか生きられへん」吹っ切れた糸子。

二十年前の「これからはウチがあの子らを助ける番や」という安易なカッコつけ台詞。
その後、事態は大きく変化。自分を力で凌いでいく娘達と向き合う過程で
糸子にも自分の言葉の意味が実感できるようになってきました。つーか、
『物分りのいい母親』を演じる糸やん何ぞキモネタキャラにしかならんと思う。
今は仕事の脂が乗っている娘達に翳りが出てきた時のために今からプレッシャーを
かけていく。それでこそ糸子らしい。まー、実際に先日のバラエティ番組に出演した
小篠姉妹はアラエイティーで、まだ現役。きっと背後に綾子さんがいるんですよー!

残り半分は優子を描く。

https://i.imgur.com/VkfAoWv.jpg

物質的豊さの代償に親子関係が歪になっていったのが、よく解りますね(笑。
優子は立ったまま子供部屋の戸を開き、里香は振り向きも無しない。
上から目線で構いすぎた事が娘を精神的に追い詰めてしまった。
優子自身が自分の母親に上から目線のほったらかしでしか接してこられなかった訳で
結局、糸子が元凶という話(汗。
しかし直前に親の顔を立てる本来のスタンスに立ち返り糸子へのリスペクトを
取り戻した優子。里香の視点に合わせ娘の裁量を認める言葉を慎重に選びだしていく。

小原家三代の物語もいよいよ収束に向かいます。
第25週には晩年糸子に対抗できる唯一人の人物が帰ってくる。

巨炎 巨炎 2018/10/17

糸子、前半生のツケを二十年で清算するの事。

回想される第4週ラストの家族団欒シーン。年長者三人+末妹のアップが挿入され
自分中心に家族に居て欲しがっている糸子の潜在的願望、力で家族を支える事を自負
しながらメンタル面で家族のカテゴリーに依存してきた精神構造が浮き彫りになる。
「どっかで何か間違えたんやろか」
それは家族の事を真剣に考えるなら果たすべき祖父との約束に目を背けた事。
自分の為にも、そうすべきだった。国際色豊かな神戸の空気に改めて触れ、叔父の
指導下で経営者の基盤を固めていれば戦後社会の発展に併せ家業を事業に昇華できた。
三姉妹編冒頭のファッションショーは本店移築記念になっていただろうし、この場合、
ほったらかしの娘達との距離は更に広がり、彼女達は物質的にはより裕福に育つ。
主人公が早い段階で成功し過ぎた近年作の子息達を見れば解る事であり
清三郎の商才を受け継いだ最強の母を娘達が飛び越えていく等、本来はありえなかった。
しかし現実には自分を棚に上げて優子の上京覚悟を試すような真似をして、
その理不尽を乗り越えた優子がリーダー格に成長する形で三姉妹は世界に羽ばたき
岸和田に留まり続ける糸子が逆に置いていかれる形になった。

https://i.imgur.com/ZFgIehf.jpg

しかも糸子自身が優子&直子に当てつける形で聡子の渡英を認め、この流れを決定づけてしまった。幼いながらに居合わせ優子に反発する里香が直子ではなく聡子にリスペクトを示すのも、この場面を示唆しています。聡子を望む世界に送りだしてやった代償に糸子の望む世界は失われた。孤独な自分に寄り添ってくれる優しい孫。残された最後の一欠片。
晩年の糸子が三姉妹編の延長にしかないのなら娘達が受け取らなかった看板の担い手に孫を育てたでしょう。それを里香の為の行動と信じて疑いもしなかった所。
だが糸子は父に飲ませてきた煮え湯を自分も飲み干した。

https://i.imgur.com/TTZorwo.jpg

画面右の糸子を起点に善作の位置にお爺ちゃん子だった優子。
千代さんの位置にお婆ちゃん子だった直子。
年長者の立場から三人を見ていたハルさんの位置に最年少の里香。
「今はおとうちゃんよかウチのが余程、この家、支えてんのや!」
「あんな仕事どないでもなんねん。お母ちゃんは何も心配せんでええ」
ハルさんには倅夫婦の守ってきた呉服屋の歴史を踏みにじって自覚も持たない孫の
里香には祖母を労わっているつもりで傷つけている自覚も無い母の傲慢さがよく見える。

正に善作の優子を介しての糸子への復讐と激励。
『もう、お前は家族の中心じゃない』『もう、お前は戦力外だ』
この屈辱を噛みしめた上で己の為すべき事をやって見せろ!と…。父への想い、父が残してくれた教訓が糸子を支えた。自分は孫の帰る事が出来る場所であっても逃げ場所であってはならない。自らは厳しい孤独に耐えてでも若い世代を広い世界に送り出し受け皿になってやらねばならない。それが、この時代に『家族を護る』事であり、時流に抗い屈辱に耐えて自分を支えてくれた父に人として並ぶという事なのだから。