みんなが投稿できるドラマの感想クチコミレビューとデータベースサイト
メニュー
サイドバー
前へ
次へ
検索
本サイトにはプロモーションが含まれています
Nekostalgiaさんの、熱量溢れる感想に、圧倒されてしまいました。色々な方の感想を目にして、ばけばけをかなり推してきた私としては、なんだか、モヤモヤしていたんですが…。好みは十人十色、でも、自分に近い感性をお持ちの方の文章を拝読させて頂くと、本当に幸福感に浸ることが出来るんだなあ…って、改めて感じさせて頂きました。良い夢を見られそう……あ!蛇足ですが、もちろん、くうさんの感想は、いつも的確で、大好きです。
最終回を観終えて、最後に主題歌が流れてきたあたりからもう、視界が滲んでしまって仕方がありませんでした。 これまでの半年間、毎朝15分ずつ積み重なってきた時間と、トキとヘブンの人生の時間が、どっと自分の中に流れ込んできたような、そんな感覚です。「ああ、終わっちゃったんだな」という寂しさと、「なんて素晴らしいものを見せてもらったんだろう」という感謝が混ざり合って、胸がいっぱいです。 あらためて確信したのですが、この作品は「朝ドラの当たり前」をことごとく覆す超意欲的な作品であり、これまで観てきた朝ドラのなかで、間違いなく一番の作品になりました。 ▼「ばけモノレベル」の解像度で迫る演技 どうしても触れなきゃいけないのが、役者さんたちの凄まじさです。主演の高石あかりさん。彼女はもう、演技をしているというより、そこにトキとして「生きて」いましたよね。コメディの軽やかなステップも、シリアスな場面での深い沈黙も、そのすべてに嘘がなかった。インタビューで「役として思いついた言葉を発している」と語っていたそうですが、まさに彼女自身がトキとシンクロして、物語をぐいぐいと牽引していく姿には、ただただ圧倒されました。 そして、小泉八雲を演じたトミー・バストウさん。彼がどれほどの熱量で役に向き合っていたか、画面越しにビンビン伝わってきました。資料を読み込み、猫背やカラーコンタクトに至るまで「八雲ならこうする」という提案を自ら行っていたというエピソードを聞いて、震えました。特に最期のシーン。愛する人を心配させまいと穏やかに逝こうとする、史実の病名に忠実に、その微かに震える瞼の演技。あんなに繊細で、あんなに切ない表現、ちょっと他に思いつきません。 また中盤までのMVPは明らかに錦織役の吉沢亮さんでした。話題となった減量して役に臨んだストイックな姿勢もさることながら、コメディとしての面白さと物語の芯を支える強さを両立させていた。役者さん全員が「この作品のために」と深く深く潜って表現していることが、画面の端々から滲み出ていました。 ▼朝ドラらしからぬ、映画のような15分 演出についても、これまでの「朝ドラの常識」を鮮やかに裏切っていたと思います。朝の15分といえば、わかりやすいテンポや説明的なセリフ、明るいセットの絵面が当たり前だと思っていました。でも、『ばけばけ』は違いました。まるで映画を撮るような執念で、光の陰影、鳥や虫の音、そして人の配置。そのひとつひとつに膨大な情報量が詰め込まれていました。何も起きないような「間」や、アドリブのような自然な空気感をあえて残す。ストーリーを効率よく進めることよりも、「そこに流れる時間」を写し出すことにこだわっていた。「今日は話が進まなかったな」なんてXで言われる回もありましたが、それこそが、私たちが生きている日常そのものなんだと、今ならわかります。 ▼何気ない日常こそが、一番のドラマである ふじきみつ彦さんの脚本が描こうとしたものは、結局のところ「他愛のない日常」の尊さだったのだと思います。1話からこの物語全体がトキが語る自らの回想という形を取っていましたが、最終回で全て収束し、すとーんと腑に落ちました。島根編のあのドラマチックな高揚感に対して、熊本編は少しスローペースで、吉沢亮さんの退場もあって少し寂しく感じた時期もありました。でも、あのクールダウンこそが必要だったんだなと。波乱万丈な出来事だけが人生じゃない。苦しみや悲しみがある人生のなかで、ふとした瞬間の穏やかな日常を愛おしむこと。それを半年間かけて、説教臭くなく、観ている自分の心に染み込ませてくれた。この構成は、本当に本当にお見事でした。 ▼役者、演出、主題歌までもすべての役割が溶け合う理想的な作品 そして、主題歌のハンバート ハンバート。ここ最近の朝ドラの主題歌の歌手のグレードを考えると明らかに異例の起用です。ただ最終回を観たあとのこの物語との一体感は、これまでの朝ドラではありえなかったと思います。川島小鳥さんの写真によるオープニング、夫婦のやさしい歌声と歌詞、そして役者の演技と演出。すべてがパズルのピースのようにカチッとはまって、ひとつの世界を作り上げていました。これほどまでに主題歌と内容がシンクロし、視聴者の心にナラティブを届けてくれる作品は、ちょっと他にありません。虎に翼の米津玄師との紅白コラボなども感動的でしたが、それを超えてきた。なんどでも言いますが、ばけばけの最終回ほど、あんなに気持ちのいい終わり方、他にありますか? 正直、明日からの「ばけばけロス」が怖くてたまりません。でも、おトキちゃんやヘブン先生たちが教えてくれたように、自分自身の難儀な日常のなかにあるスバラシな瞬間に目を向けて、なんとかやっていこうと思います。 半年間、こんなにも楽しませてくれて、本当にありがとうございました。関わったすべての人に、心からの拍手を。
横山アナウンサー…甲子園球場の今日担当されていますが、松江局に、おられたアナウンサー!スバラシの朝ドラ受けをされました…成長されたなあ…お母さん目線になってしまう…横山アナウンサー…下手っぴだったのに…。いやあ、近年稀に見る、朝ドラ最終回だったって、私は思うんですが…色んな方々の感想を拝読させて頂けるのが、今は非常に楽しみっ!
※ネタばれレビューなので、まだ見ていない方はお気をつけて。
町の見え方がガラッと変わって、大団円の最終回。
町は汚い金で満足して生きているわけではなかった。
町ぐるみで悪政治を隠ぺいし、綺麗な生き方を選択したマチルダを埋めた……そう思い込んでいたここまでのストーリーが逆転した。
みんなで守っていたんだね。 消されそうな正義を。
(骨が売っているという話も意外すぎた(笑))
ユンが収監されてしまったこと以外は綺麗にまとまり、気が抜けても「良かった」と心から思える話になった。
ほら。 私はマチルダは帰ってくるって言ったでしょ……。
気持ちのいい最終回をありがとう。
始まった時は「なんだ、またタイムリープかよ。もうお腹いっぱい」とか思っていたんだよね。
けれども、颯太の可愛さといじらしさと頑張りに初回からやられてしまった。初回からもう颯太の虜だったし、泣きながら見ていた。
当初はタイムリープものとしてはストーリーは甘いなと思っていたけれど、魔法にかかったように普通に楽しめていた。
タイムリープしているのは、わずか5歳の子供であり、周囲の大人に未来から来たことを信じさせるその力は「誰でも信じてしまうほどの純粋さ」以外に何もなかった。
視聴者もそう思うように、ドラマの中の登場人物もみんな颯太を信頼していった。純粋であることは尊い。
颯太が消えてしまった2036年。どんなに寂しいだろう、どんなに不安だろうとドキドキする必要はなく、別の所にきちんと生まれていたというオチ。
両親は未来とよっしーではなく、前回突然出てきたあのカップルだった。
エピソードや設定に何一つ無駄はなく、その全てがあの颯太を作り上げていた。
小さい男の子って、どうしても自分の子供の幼少時を思い出してしまい、未来の優しい子育てを見るたび自分を反省し、本当に戻りたくなっちゃった。
あの小さな手、高い声、舌っ足らずな喋り方、懐かしいなぁ。懐かしいなぁと思えるくらいに天野優くんの演技が自然だった。これは本人も、これを引き出したスタッフも本当に素晴らしい。
温かくて優しい世界は、それだけで泣きたくなるよね。
素敵な3か月、ありがとうございました。
ツッコみ実況的に楽しいドラマだった…と考えると終わって寂しい。しかし、聖子の決断は「家族のため」とは思えないな。昔は弟の光聖を巻き込み、今回は栄大が巻き込まれて終わった気がしている。
紗春と組んで一樹を突き落とすのかと思っていたけれど、最終的にそこは一人でやろうと決意した聖子。
一人でやる決意を見せたから紗春も折れてくれたと思うし、一樹も自ら飛び込んでくれた(遅いよ)。
一樹に関しては最終回で突然自ら沈もうが、突然父親みたいな手紙を書いていようが全く同情できないけれど(そもそも全ての発端じゃん)、最終回の紗春の立派さには驚いた。
思えば紗春は初めから、ちょっと距離感のバグった「人懐っこい良い人」だった。と思い出す。
やっていたことは全て「希美のため」。そして希美のために真実を話して逮捕された。
引き換え、やはり聖子は「家族のため」ではなくて、「家族巻き込んで」だったなぁと思う。
18年後の告白。
それはお腹の子の成人を待ってということだろうけれど、あんなに大きく報道されちゃって、栄大と亜紀の人生はどうなるんだろ。
やはり朝比家は最後まで子供のために生きる親とは思えなかったな。両親とも。
警察が全く機能していない感じも香ばしかったけれど、そういうツッコみも含めて楽しい3か月ではあった。
役者さんたちの表情演技には毎週楽しませていただきました。
こんなキャラでも、やっぱり安田顕は最高だよ!
黄金の日日 第一回
さすがに、あの頃の黄金キャストには敵わないね。 元秀吉の存在感を示した竹中直人ですら末席に名を連ねるのがやっとぐらいだし。 そんな中でマイナー主人公の宿命に懸命に抗う小一郎。 光秀も主人公だった時には、この頃メッセンジャーボーイ的エピソードが多かった。 民の目線で将軍に意見する訳だが…「兄者や殿に叱られてしまいます」。 兄貴が先かよ!このファザコン主人公!! 信長の方は兄猿は叱り、弟猿は褒めるとか動かし方を心得てきたようですが。
冬橋は合六に騙されているとずっと思ってきたけれど、ちゃんと矜持はあった。「真相や真実はない。事実だけを見つめるのがこの世界では正しい判断」。刑事のカンなんて要らないんだよね…。
「お前にとっての正義」なんて抽象的なものは冬橋の中には存在しなかった。「マチを殺したのは世間」「巻き込んだのは俺」。そしてシェルターのために目の前の金を稼ぐ。
その考えが、ちょっと合六と通じているのかもしれない。
自分の中の「この国」のために汚い金でも手に入れる。「手を汚してもいい」目の前にあるものを見ているだけ。
ともあれ……そのために巻き込まれているのは善良な市井の人なわけで、町のケーキ屋には町のケーキ屋の幸せがある。
現状、早瀬は冬橋と菊池が良い人だったという展開にならなければ逃げられないし、夏海はやっぱり真北が良い人でしたということにならなきゃ消されてしまう。
夫婦どちらも助かって家に帰ってほしいけれど、松ケンと山口紗弥加になって帰れるのかどうかも心配です。
最終回まで待つわ
朝ドラのスピンオフ作品は後日談やコメディ調番外編が多い中、 本作は真っ当なサイドストーリー。 寅子が男の優しに甘えながら男にマウントを取る所があるので、よねさんの 男女平等を謳うなら女も自立した存在であるべきだというポリシーは良い。
暗いけど見応えのある内容が続いた後、終盤に寅子が登場して 雰囲気が本編に近くなるのは戦後を脱してきたという演出だろうか。 (本編同様に法廷シーンは主役サイドが喋っているだけで微妙だけどね) しかし、よねさんから見た寅子って、やっぱり相当ウザいよなぁ…。
最終回ラスト「私は、あきらめねえ」から続く『八重のテーマ』をため息ついて見ていたのを思い出す。
銃を持って体制と戦っていた1人の女性が平和をあきらめない境地に至るまでのストーリーを丁寧に追った最終回だった。
桜色の傘が広がっていく映像にただ感動。
はるかちゃんの八重に見える意志の強さが美しく、OPの切なく逞しい音楽にぴったりだった。
歴代一くらいに好きなOP曲。
これほど心惹かれるドラマは初めてのような気がします。たどたどしい言語のやりとりのなかで二人のお互いを思いやる気持ち、尊重する気持ちが痛いほどよくわかり、今の世の中で感じる虚しさのようなものを少し解消してくれる気がします。
私は67歳ですが子供のころ外国人の書いた「怪談」という本があるときいて、おばけの話をなんでわざわざ外国人が書くのかな?と不思議に思ったのを覚えており、このドラマを見るまでラフカディオ・ハーンには全く興味がなかったのです。でもドラマを見始めて「怪談」の原本を読んでみましたが、こんなに読みやすい英語なんだ!と少々驚きました。「私にもわかる本を書いてください」のエピソードになるほど、と、涙がこぼれました。「耳なし芳一の話」は特に驚きで、日本語訳の本よりはるかに臨場感があり、その場その場の景色が頭に浮かぶような迫力でした。
現在は日本の面影を夢中で読んでいる最中です。こういう素敵な経験ができたのもこのドラマのおかげです。本当にありがとうございます。
スピンオフ『山田轟法律事務所』を見た。 終戦後、空襲痕の東京で、「たくましく生きる」などとは軽く言えないくらい頑張って生きている よねさんを見た。
腕力ないくせに乱暴で、すぐに突っ込んで行っちゃうあの性格は変わらず。
けれども、戦後よねさんが「ちょっと変わった」理由がしっかり描かれたスピンオフだった。
焼け残った店で困った人の相談に乗りながらマスターを介護し、生涯 女を搾取され続けた姉を見送り、大人の事情に巻き込まれた少年たちを救い、姉の敵を探しつつ理不尽な目に合う。
俺たちの轟が帰って来てからは、2人で差別部落の人を救おうと奮闘する。
そして、「正しく怒って進む」ためには資格が必要だと思い知る。
朝ドラでは決して描けなかっただろう闇世界が残忍な映像と共に映し出される。それだけに伝わるものが多い。本編より好きだったかも。
山田轟法律事務所のこれからも見たい。
短い時間で朝ドラのキャラクター一人分の過去から未来まで描き出した。贅沢な特別編だった。
「イシナガキクエを探しています」「飯沼一家に謝罪します」などでお馴染みTXQ FICTION 第5弾。
神木隆之介くんは「ドラマティック」も上手いけれど「自然」も上手い。
子役から鍛えた神木くんが、消えた子役の謎に迫るモキュメンタリーホラー。
1話目を夜中に一人で見ていたらゾワゾワして寝られなかったので2話、3話を昼間に一気見。
相変わらず仕掛けも映像も丁寧なシリーズです。
子役の成長に過剰に応援してしまうステージママ、「子役」からの脱却に悩む子役周りのスタッフ、あらぬ力を借りて非現実なことを実現しようとする力……。
こんなことが実際にあるかもよ?……と思わせる力量が素晴らしい。
山岸涼子先生の『汐の声』を思い出した。
残り一話。
このドラマが引っ張り続けていた闇の仕掛人・氷室貴羽が案外簡単に片付いた最終回。
長い時間銃を構えてペラペラ喋っている時は、たいてい撃たない(優しい)
毎回一話完結の保険の話は面白かった。
シーズン2をやる時は、バックエピソードのようなものは要らないかも。
事務所の人たちも警察の人たちも、キャラは面白かった。また特別編などでやっていただきたいです。
「マチルダはきっと最終回にひょっこり戻ってくる」と書き続けてきたけれど、違うの。そういう意味じゃなかったの。なんなの最終回の予告……意味わからなくて泣くわ。
「空想と現実と何が違うの」とマチルダは言った。
マチルダにとっては、亡くなった娘が傍で生き続けている空想が現実よりも力強い現実なのだものね。
マチルダは3人に「空想」を授けた。3人はそのおかげで汚いものを見ずに受け入れてここまで来た。
「きれいに生きる」そう決めたマチルダが、汚い大人に抵抗した結果どうなったのか……。
それでもまだ、私はマチルダが生きていることを願う。
最終回は、汚い現実を駆逐し、綺麗な空想で浄化する、そんな話になってほしい。
Nekostalgiaさんの、熱量溢れる感想に、圧倒されてしまいました。色々な方の感想を目にして、ばけばけをかなり推してきた私としては、なんだか、モヤモヤしていたんですが…。好みは十人十色、でも、自分に近い感性をお持ちの方の文章を拝読させて頂くと、本当に幸福感に浸ることが出来るんだなあ…って、改めて感じさせて頂きました。良い夢を見られそう……あ!蛇足ですが、もちろん、くうさんの感想は、いつも的確で、大好きです。
最終回を観終えて、最後に主題歌が流れてきたあたりからもう、視界が滲んでしまって仕方がありませんでした。
これまでの半年間、毎朝15分ずつ積み重なってきた時間と、トキとヘブンの人生の時間が、どっと自分の中に流れ込んできたような、そんな感覚です。「ああ、終わっちゃったんだな」という寂しさと、「なんて素晴らしいものを見せてもらったんだろう」という感謝が混ざり合って、胸がいっぱいです。
あらためて確信したのですが、この作品は「朝ドラの当たり前」をことごとく覆す超意欲的な作品であり、これまで観てきた朝ドラのなかで、間違いなく一番の作品になりました。
▼「ばけモノレベル」の解像度で迫る演技
どうしても触れなきゃいけないのが、役者さんたちの凄まじさです。主演の高石あかりさん。彼女はもう、演技をしているというより、そこにトキとして「生きて」いましたよね。コメディの軽やかなステップも、シリアスな場面での深い沈黙も、そのすべてに嘘がなかった。インタビューで「役として思いついた言葉を発している」と語っていたそうですが、まさに彼女自身がトキとシンクロして、物語をぐいぐいと牽引していく姿には、ただただ圧倒されました。
そして、小泉八雲を演じたトミー・バストウさん。彼がどれほどの熱量で役に向き合っていたか、画面越しにビンビン伝わってきました。資料を読み込み、猫背やカラーコンタクトに至るまで「八雲ならこうする」という提案を自ら行っていたというエピソードを聞いて、震えました。特に最期のシーン。愛する人を心配させまいと穏やかに逝こうとする、史実の病名に忠実に、その微かに震える瞼の演技。あんなに繊細で、あんなに切ない表現、ちょっと他に思いつきません。
また中盤までのMVPは明らかに錦織役の吉沢亮さんでした。話題となった減量して役に臨んだストイックな姿勢もさることながら、コメディとしての面白さと物語の芯を支える強さを両立させていた。役者さん全員が「この作品のために」と深く深く潜って表現していることが、画面の端々から滲み出ていました。
▼朝ドラらしからぬ、映画のような15分
演出についても、これまでの「朝ドラの常識」を鮮やかに裏切っていたと思います。朝の15分といえば、わかりやすいテンポや説明的なセリフ、明るいセットの絵面が当たり前だと思っていました。でも、『ばけばけ』は違いました。まるで映画を撮るような執念で、光の陰影、鳥や虫の音、そして人の配置。そのひとつひとつに膨大な情報量が詰め込まれていました。何も起きないような「間」や、アドリブのような自然な空気感をあえて残す。ストーリーを効率よく進めることよりも、「そこに流れる時間」を写し出すことにこだわっていた。「今日は話が進まなかったな」なんてXで言われる回もありましたが、それこそが、私たちが生きている日常そのものなんだと、今ならわかります。
▼何気ない日常こそが、一番のドラマである
ふじきみつ彦さんの脚本が描こうとしたものは、結局のところ「他愛のない日常」の尊さだったのだと思います。1話からこの物語全体がトキが語る自らの回想という形を取っていましたが、最終回で全て収束し、すとーんと腑に落ちました。島根編のあのドラマチックな高揚感に対して、熊本編は少しスローペースで、吉沢亮さんの退場もあって少し寂しく感じた時期もありました。でも、あのクールダウンこそが必要だったんだなと。波乱万丈な出来事だけが人生じゃない。苦しみや悲しみがある人生のなかで、ふとした瞬間の穏やかな日常を愛おしむこと。それを半年間かけて、説教臭くなく、観ている自分の心に染み込ませてくれた。この構成は、本当に本当にお見事でした。
▼役者、演出、主題歌までもすべての役割が溶け合う理想的な作品
そして、主題歌のハンバート ハンバート。ここ最近の朝ドラの主題歌の歌手のグレードを考えると明らかに異例の起用です。ただ最終回を観たあとのこの物語との一体感は、これまでの朝ドラではありえなかったと思います。川島小鳥さんの写真によるオープニング、夫婦のやさしい歌声と歌詞、そして役者の演技と演出。すべてがパズルのピースのようにカチッとはまって、ひとつの世界を作り上げていました。これほどまでに主題歌と内容がシンクロし、視聴者の心にナラティブを届けてくれる作品は、ちょっと他にありません。虎に翼の米津玄師との紅白コラボなども感動的でしたが、それを超えてきた。なんどでも言いますが、ばけばけの最終回ほど、あんなに気持ちのいい終わり方、他にありますか?
正直、明日からの「ばけばけロス」が怖くてたまりません。でも、おトキちゃんやヘブン先生たちが教えてくれたように、自分自身の難儀な日常のなかにあるスバラシな瞬間に目を向けて、なんとかやっていこうと思います。
半年間、こんなにも楽しませてくれて、本当にありがとうございました。関わったすべての人に、心からの拍手を。
横山アナウンサー…甲子園球場の今日担当されていますが、松江局に、おられたアナウンサー!スバラシの朝ドラ受けをされました…成長されたなあ…お母さん目線になってしまう…横山アナウンサー…下手っぴだったのに…。いやあ、近年稀に見る、朝ドラ最終回だったって、私は思うんですが…色んな方々の感想を拝読させて頂けるのが、今は非常に楽しみっ!
※ネタばれレビューなので、まだ見ていない方はお気をつけて。
町の見え方がガラッと変わって、大団円の最終回。
町は汚い金で満足して生きているわけではなかった。
町ぐるみで悪政治を隠ぺいし、綺麗な生き方を選択したマチルダを埋めた……そう思い込んでいたここまでのストーリーが逆転した。
みんなで守っていたんだね。
消されそうな正義を。
(骨が売っているという話も意外すぎた(笑))
ユンが収監されてしまったこと以外は綺麗にまとまり、気が抜けても「良かった」と心から思える話になった。
ほら。
私はマチルダは帰ってくるって言ったでしょ……。
気持ちのいい最終回をありがとう。
始まった時は「なんだ、またタイムリープかよ。もうお腹いっぱい」とか思っていたんだよね。
けれども、颯太の可愛さといじらしさと頑張りに初回からやられてしまった。初回からもう颯太の虜だったし、泣きながら見ていた。
当初はタイムリープものとしてはストーリーは甘いなと思っていたけれど、魔法にかかったように普通に楽しめていた。
タイムリープしているのは、わずか5歳の子供であり、周囲の大人に未来から来たことを信じさせるその力は「誰でも信じてしまうほどの純粋さ」以外に何もなかった。
視聴者もそう思うように、ドラマの中の登場人物もみんな颯太を信頼していった。純粋であることは尊い。
颯太が消えてしまった2036年。どんなに寂しいだろう、どんなに不安だろうとドキドキする必要はなく、別の所にきちんと生まれていたというオチ。
両親は未来とよっしーではなく、前回突然出てきたあのカップルだった。
エピソードや設定に何一つ無駄はなく、その全てがあの颯太を作り上げていた。
小さい男の子って、どうしても自分の子供の幼少時を思い出してしまい、未来の優しい子育てを見るたび自分を反省し、本当に戻りたくなっちゃった。
あの小さな手、高い声、舌っ足らずな喋り方、懐かしいなぁ。懐かしいなぁと思えるくらいに天野優くんの演技が自然だった。これは本人も、これを引き出したスタッフも本当に素晴らしい。
温かくて優しい世界は、それだけで泣きたくなるよね。
素敵な3か月、ありがとうございました。
ツッコみ実況的に楽しいドラマだった…と考えると終わって寂しい。しかし、聖子の決断は「家族のため」とは思えないな。昔は弟の光聖を巻き込み、今回は栄大が巻き込まれて終わった気がしている。
紗春と組んで一樹を突き落とすのかと思っていたけれど、最終的にそこは一人でやろうと決意した聖子。
一人でやる決意を見せたから紗春も折れてくれたと思うし、一樹も自ら飛び込んでくれた(遅いよ)。
一樹に関しては最終回で突然自ら沈もうが、突然父親みたいな手紙を書いていようが全く同情できないけれど(そもそも全ての発端じゃん)、最終回の紗春の立派さには驚いた。
思えば紗春は初めから、ちょっと距離感のバグった「人懐っこい良い人」だった。と思い出す。
やっていたことは全て「希美のため」。そして希美のために真実を話して逮捕された。
引き換え、やはり聖子は「家族のため」ではなくて、「家族巻き込んで」だったなぁと思う。
18年後の告白。
それはお腹の子の成人を待ってということだろうけれど、あんなに大きく報道されちゃって、栄大と亜紀の人生はどうなるんだろ。
やはり朝比家は最後まで子供のために生きる親とは思えなかったな。両親とも。
警察が全く機能していない感じも香ばしかったけれど、そういうツッコみも含めて楽しい3か月ではあった。
役者さんたちの表情演技には毎週楽しませていただきました。
こんなキャラでも、やっぱり安田顕は最高だよ!
黄金の日日 第一回さすがに、あの頃の黄金キャストには敵わないね。
元秀吉の存在感を示した竹中直人ですら末席に名を連ねるのがやっとぐらいだし。
そんな中でマイナー主人公の宿命に懸命に抗う小一郎。
光秀も主人公だった時には、この頃メッセンジャーボーイ的エピソードが多かった。
民の目線で将軍に意見する訳だが…「兄者や殿に叱られてしまいます」。
兄貴が先かよ!このファザコン主人公!!
信長の方は兄猿は叱り、弟猿は褒めるとか動かし方を心得てきたようですが。
冬橋は合六に騙されているとずっと思ってきたけれど、ちゃんと矜持はあった。「真相や真実はない。事実だけを見つめるのがこの世界では正しい判断」。刑事のカンなんて要らないんだよね…。
「お前にとっての正義」なんて抽象的なものは冬橋の中には存在しなかった。「マチを殺したのは世間」「巻き込んだのは俺」。そしてシェルターのために目の前の金を稼ぐ。
その考えが、ちょっと合六と通じているのかもしれない。
自分の中の「この国」のために汚い金でも手に入れる。「手を汚してもいい」目の前にあるものを見ているだけ。
ともあれ……そのために巻き込まれているのは善良な市井の人なわけで、町のケーキ屋には町のケーキ屋の幸せがある。
現状、早瀬は冬橋と菊池が良い人だったという展開にならなければ逃げられないし、夏海はやっぱり真北が良い人でしたということにならなきゃ消されてしまう。
夫婦どちらも助かって家に帰ってほしいけれど、松ケンと山口紗弥加になって帰れるのかどうかも心配です。
最終回まで待つわ
朝ドラのスピンオフ作品は後日談やコメディ調番外編が多い中、
本作は真っ当なサイドストーリー。
寅子が男の優しに甘えながら男にマウントを取る所があるので、よねさんの
男女平等を謳うなら女も自立した存在であるべきだというポリシーは良い。
暗いけど見応えのある内容が続いた後、終盤に寅子が登場して
雰囲気が本編に近くなるのは戦後を脱してきたという演出だろうか。
(本編同様に法廷シーンは主役サイドが喋っているだけで微妙だけどね)
しかし、よねさんから見た寅子って、やっぱり相当ウザいよなぁ…。
最終回ラスト「私は、あきらめねえ」から続く『八重のテーマ』をため息ついて見ていたのを思い出す。
銃を持って体制と戦っていた1人の女性が平和をあきらめない境地に至るまでのストーリーを丁寧に追った最終回だった。
桜色の傘が広がっていく映像にただ感動。
はるかちゃんの八重に見える意志の強さが美しく、OPの切なく逞しい音楽にぴったりだった。
歴代一くらいに好きなOP曲。
これほど心惹かれるドラマは初めてのような気がします。たどたどしい言語のやりとりのなかで二人のお互いを思いやる気持ち、尊重する気持ちが痛いほどよくわかり、今の世の中で感じる虚しさのようなものを少し解消してくれる気がします。
私は67歳ですが子供のころ外国人の書いた「怪談」という本があるときいて、おばけの話をなんでわざわざ外国人が書くのかな?と不思議に思ったのを覚えており、このドラマを見るまでラフカディオ・ハーンには全く興味がなかったのです。でもドラマを見始めて「怪談」の原本を読んでみましたが、こんなに読みやすい英語なんだ!と少々驚きました。「私にもわかる本を書いてください」のエピソードになるほど、と、涙がこぼれました。「耳なし芳一の話」は特に驚きで、日本語訳の本よりはるかに臨場感があり、その場その場の景色が頭に浮かぶような迫力でした。
現在は日本の面影を夢中で読んでいる最中です。こういう素敵な経験ができたのもこのドラマのおかげです。本当にありがとうございます。
スピンオフ『山田轟法律事務所』を見た。
終戦後、空襲痕の東京で、「たくましく生きる」などとは軽く言えないくらい頑張って生きている よねさんを見た。
腕力ないくせに乱暴で、すぐに突っ込んで行っちゃうあの性格は変わらず。
けれども、戦後よねさんが「ちょっと変わった」理由がしっかり描かれたスピンオフだった。
焼け残った店で困った人の相談に乗りながらマスターを介護し、生涯 女を搾取され続けた姉を見送り、大人の事情に巻き込まれた少年たちを救い、姉の敵を探しつつ理不尽な目に合う。
俺たちの轟が帰って来てからは、2人で差別部落の人を救おうと奮闘する。
そして、「正しく怒って進む」ためには資格が必要だと思い知る。
朝ドラでは決して描けなかっただろう闇世界が残忍な映像と共に映し出される。それだけに伝わるものが多い。本編より好きだったかも。
山田轟法律事務所のこれからも見たい。
短い時間で朝ドラのキャラクター一人分の過去から未来まで描き出した。贅沢な特別編だった。
「イシナガキクエを探しています」「飯沼一家に謝罪します」などでお馴染みTXQ FICTION 第5弾。
神木隆之介くんは「ドラマティック」も上手いけれど「自然」も上手い。
子役から鍛えた神木くんが、消えた子役の謎に迫るモキュメンタリーホラー。
1話目を夜中に一人で見ていたらゾワゾワして寝られなかったので2話、3話を昼間に一気見。
相変わらず仕掛けも映像も丁寧なシリーズです。
子役の成長に過剰に応援してしまうステージママ、「子役」からの脱却に悩む子役周りのスタッフ、あらぬ力を借りて非現実なことを実現しようとする力……。
こんなことが実際にあるかもよ?……と思わせる力量が素晴らしい。
山岸涼子先生の『汐の声』を思い出した。
残り一話。
このドラマが引っ張り続けていた闇の仕掛人・氷室貴羽が案外簡単に片付いた最終回。
長い時間銃を構えてペラペラ喋っている時は、たいてい撃たない(優しい)
毎回一話完結の保険の話は面白かった。
シーズン2をやる時は、バックエピソードのようなものは要らないかも。
事務所の人たちも警察の人たちも、キャラは面白かった。また特別編などでやっていただきたいです。
「マチルダはきっと最終回にひょっこり戻ってくる」と書き続けてきたけれど、違うの。そういう意味じゃなかったの。なんなの最終回の予告……意味わからなくて泣くわ。
「空想と現実と何が違うの」とマチルダは言った。
マチルダにとっては、亡くなった娘が傍で生き続けている空想が現実よりも力強い現実なのだものね。
マチルダは3人に「空想」を授けた。3人はそのおかげで汚いものを見ずに受け入れてここまで来た。
「きれいに生きる」そう決めたマチルダが、汚い大人に抵抗した結果どうなったのか……。
それでもまだ、私はマチルダが生きていることを願う。
最終回は、汚い現実を駆逐し、綺麗な空想で浄化する、そんな話になってほしい。