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「また、繋がりましたね…」
いや、全く(笑)。TBSでセクハラやって10日も経ってないんですけど!? 魂の入れ替わりと、タイムレシーバーって、どっちがファンタジー? そうそう、こういう話だった。 秘密道具を使って尚、勝てない権力という巨悪。 でも北村(違)刑事も不死身なのか?今週末より劇場スクリーンにカムバック。
英一郎、十二代目襲名。入兆300周年。吉武家との和解と大団円。 ただし惣吉とのラブストーリーは最後まで宙ぶらりん~♪
やはり入り婿拒否が分岐点。当時、実質主役の律子が発端で後に伴侶となる小浜が 自分を変える戦いに身を投じる一方、惣吉はかをるをタナボタでゲット。 陸者にならなかったがため遭難し、これが後半の展開をややこしくした訳で…。 律子と水橋のイチャラブを見ているしかなかった小浜が律子がついて来れない程 先に進んだのに対し、惣吉は梅木を心に宿すかをるを追い続けるのは何だかな…。 (最終回は回想1カットのみ登場な柴田恭兵がOPクレジットで先に来ている)
アウェー戦回避のツケは「カーネーション」でも描かれたけど、糸子だってミシン を使いたい一心の時は男尊女卑社会に立ち向かいパッチ屋に自分の場所を作った。 ホームのはずの岸和田がアウェー化する晩年、その経験と父の教訓が融合して 孫を立ち直らせるためにも職人の拘りを捨て立ち上がるという流れがあった。 惣吉も三角関係の中で誠実さを学び、『網元の若旦那』の肩書が通用しない世界で 自分を鍛え直してはきたけど最後まで漁師を捨てる選択肢は無い…。 これで「全てを捨てて俺の所に来てくれ!」はムシが良すぎる。 何だかんだ言っても愛すべき主人公だった糸子に比べ、 憧れの君からフラレマンに転落していく惣吉は何だかな~(笑。
それだけ『梅木の妻』『二児の母』『十二代目の姉』、そして『父が愛した醤油』 と様々なモノを背負っていく、かをるの成長が前半の律子を凌ぐほど 目覚ましかったとも言えたでしょうか。 何にせよ観てきた朝ドラの中でも五指に入る傑作。楽しい半年間を有難う。
梅木の成仏をひたすら願うわ。
かをるは男よりも仕事を選んだ。この結末にクレームが来るのが昭和かな。良いラストだと思うけど。
ラストは、もしも惣吉付きで閉めるなら、惣吉は入兆で醤油造る覚悟で来ないと駄目だと思うのだった。そこまでしても一緒に生きていきたいかをるならばくれてやってもいいぞと久兵衛もきっと言うはず。
当時は紅白で澪つくしのその後話企画があったという。全然覚えてない……。
ともかく、何だかんだツッコんだり笑わさせられたり泣かされたり……人間って面白っ!と思える脚本、ジェームス三木の技が光る。
ひたすら透明感に溢れる若き沢口靖子さんも可愛らしかった。そして桜田淳子さんの女優としての素晴らしさを再確認。
来週のタクシー追っかけシーンが楽しみ過ぎてどうしよう(爆)まさか母娘3人で追いかけて来るんじゃないだろうな。
雨宮家の女に「一緒に」「(前を向いて)生きていきましょう」とか言っちゃう宗像先生、うかつすぎ。
勘違い先走り性格から、どんどん消されて行く「しねばいい」人たちとか、やっぱり「リカ」はレミの血筋よね。それがリカでもユカでも。
ユカがって考えると、山口まゆさんの演技が楽しみだね。
『俺の家の話』第10話
認知症の話を見るたびに、でも人間は必ずしも覚えていることが幸せとは限らない、と思うことがよくある。身内の死などは忘れてしまっていた方が幸せかも知れないよ。むしろ……忘れろ忘れろ祭りな最終回。
必ずしも年寄りが先に死ぬとは限らないのはクドカン世界。死は年の順番ではないから、老いも若きもみんなその時その時を大事にしなくてはならない。それはコロナ禍に入って心から感じた事。
「俺の家の話」は寿一目線の寿一の物語だった。その視線はいつからこんな風になっいたのだろう。ほんと、見直さなきゃ。伏線!!
ちゃんと泣かなきゃ前へ進めない。でも、居なくなったことは忘れても良いんじゃない?だって、私たちはずっと、これからもテレビの片隅に洗面器を抱えた長瀬を見つけるよ。
居なくなったなんて嘘。そう言い張るのもきっと自由で幸せ。だって、そこに居るもの。ずっと居るもの。そういうラストに仕上げてくれた。クドカン、本当にありがとう。
これで終わりとは私は信じない。これがドラマ見の話だ。
久兵衛が、律子が、そして梅木が逝く…。 亡き両親や姉が宴を開く夢の中で夫の姿も見た、かをるは思わず叫ぶ。
「あなた!何か言って!!」
直後にアキの弟が遺骨を携え帰還。予知夢か、出征前の言葉通り霊魂となったか。 しかし再婚後、生還した惣吉の名を寝所で呼んでしまった事で一度は壊れた梅木が かをるの心の中に自分の居場所を作った様は感無量の想いです。
「澪つくし」をラブストーリーの側面から見れば梅木は恋敵ポジション。ただし、 お邪魔虫の嫌な奴、貧乏籤を引くイイ奴といった咬ませ犬の類では全く無い。 7歳で天涯孤独となり久兵衛に番頭にまで育て上げられた。ずっと見守ってきた かをるが惣吉とイチャつくのを黙って見ているしかない『アウェー人生の男』。 そんな梅木が対極的キャラの惣吉とかをるを挟んで対峙し、 「旦那様のような一門の男に」「お嬢様に愛される男に」と 長年、燻っていた想いをすべて吐き出してボロボロになりながら、立直り 恋敵を認める久兵衛的度量を身に着けた、名実共にかをるの伴侶となる。 最も望んだモノを生涯をかけて勝ち取り、その人生を燃やし尽くした梅木。
好きなキャラ三強がことごとく退場し、明日は最終回です。
当日、観れなかった最終回をGyaoで鑑賞。 柄本裕は最近、女と別れる役が多いな。相手女優ごとにキャラ変えるのが凄い。
そもそも陸にとっては殺人犯が憑依した(と思った)彩子が 最高にミステリアスでスリリングでいい女だったんじゃなかろうか。 成長前の彩子に対しては、まだ「僕がついていてあげないと」と思えたけど 今の彩子の傍に自分の居場所はもう見つけられなかった。 『ラストにもう一度、入れ替わる』という噂がガセだった事に失望したか? 正に真性マゾという感じですが気持ちは解らなくも無い(笑。
どうも後半に入ってからの「真犯人は生き別れの双子」辺りから 往年の「はぐれ刑事純情派」定番パターン亜流というイメージになってしまった。 サイコサスペンスがいつの間にかヒューマンドラマに置き変わってしまい 初回で高橋一生が見せたサイコぶりが最高だっただけに勿体ない。 良く言えば上手く纏めた。悪く言いえば無難な線に落ち着いた。
「あな番」や「テセウス」も、そうでしたが最近のドラマは 殺人シーンのショッキングな場面は描くけどストーリーは突き抜けきれず 中盤がピークになってしまう事が多いように感じる。 70年代ハードテイストなら入れ替わりから戻った直後に二人とも死か、 それに近い社会的破滅な最高のBAD ENDを視聴者の心に刻み込んだかもしれない。
坂東家の、そして作品の大黒柱である久兵衛、逝く…。
戦局の悪化と共に痴呆が進む中で英一郎の名を何度も呼び、 空襲で重傷を負った中でかをるに妾の子として肩身狭い思いをさせた事を詫びる。 しかし最後の最後に呼んだ名は律子だった…。
三人の子供達に愛情を注ぐ中で、やはり律子が一番、可愛いかったのだろう。 かをるは大人しいようで頑固な所があり、英一郎君にも男の矜持があった。 しかし最も父親似で最も父とぶつかったのは律子だった。 子が親を超えようと足掻き、真剣に向かってくる。 親として、これ程の幸せは無いのではなかろうか。
終戦から半年。呼び寄せられるようにボロボロになった律子も帰国。 軍人の考えに染まっていく小浜との結婚生活は必ずしも幸福ではなかったようだ。 それでも父の面影を感じるようになった夫を追い大陸に渡った。 自分の行動に責任を持ち、時代の波に懸命に抗って生きた律子は 坂東久兵衛の娘に相応しい芯の強い女性だった。
『監察医 朝顔2』第20話 最終回
なぜ「震災後の家族の捜索」と「監察医」がセットなのかは、「亡くなった人の最期の声を聞く」という遺体を迷子にさせないためのテーマとして繋がっているからだとは理解していたけれど、最終回でもっと理解が深まった。
森本くんを刺した犯人が学校に立てこもったのも、その犠牲になったボランティアの青年が朝顔の元へ運び込まれるのも、ちょっと唐突だと思っていたけれど、「心臓移植」の顛末で分かった気がする。
ずっと「歯」や「骨」という体のパーツをテーマにしてきたストーリー。身体の一部もその人の全てなんだね。そして、その一部は全部という考えは「声」にまで広がる。
1年後。つぐみの卒園式に参加する桑原夫妻の手には新しい命が抱かれていて。すっかり表情を失くした平さんはつぐみの歌声だけに笑顔で反応する。結婚式はただの視聴者サービスでも泣かせるための演出でもなく、家族がこれからも一緒に生きていくための団結の儀式。
若い夫婦が姑と子と暮す二世代家族は昭和以前では日本の当たり前の家族の形だったが、万木家の家族形態は一周回って新しかった。「親」も「夫」も「妻」も仕事を持ち、あるいは家事をやり、当たり前のように仕事を分担して共存する。
病気になれば助け、困ったら励まし、仲良く一緒に生きる。つぐみちゃんもいずれは当たり前のように家事をするだろうし、みんなが出来る範囲で出来ることをする。仕事も苦しみも楽しさもシェアする暮らし。
こういうのがこれからの時代の「同居生活」になっていくのはとても好ましい。そういう家族の形も提案してくれた。
悲惨な事件も多かったけれど、いつも何かを提案し続けてくれる優しいドラマだった。この家族が大好き。いつまでも幸せでいてほしい。
柴田恭兵は丸刈りにならないのかな…。という訳で昭和19年、梅木に赤紙が届く。 先週ラストに昭和13年から三年後の太平洋戦争勃発、本日2話で更に三年。 ここにきてトントン拍子ですがラブストーリーの面から言えば仕方が無い。 「三、四年で戻ってくる」と言ったまま帰らない人々を想う、かをるさん。 その中に無論、惣吉もいるが初恋の燃える感情が風化している事も自覚。 これを前半のペースで描くと視聴者まで「惣吉?ああ、そんな奴もいたなぁ」に なってしまいます(笑)。実際には彼が再退場して1週間程度なんだよね。
コストダウンの醤油に涙する久兵衛さん。 闇市に手を出したハマの旦那さんのため署長にかけあう久兵衛さん。 何だか逆境にあって以前のエネルギッシュさを取り戻したような…。 アキの婚約者の戦死報告。ハマの連れ子もパイロット志願の青年。 ポイントを押さえて時代の流れを感じさせ、フィナーレも近い。
『天国と地獄~サイコな2人~』最終回
陸が身を引くような形で去って行ったのは寂しいけれど、私はあの陸は陸ではないと思っている。だって、送ってくれたのは……陸ではなかったのだよ。最期、あんなに師匠の近くに居続けた陸。陸自身もどこか風来坊で行き場がない人であって、ある意味、空集合を自分の中に飼っていたのかも知れない。
もしもそうだとしたら……東朔也はやっと自由になって、空集合という存在ではなく風のように生きていけるのかも。
セク原が意外なくらいの正義漢でウットリしたわ。そうだよね。空集合だと思っていた朔也が初めて最期に挙げた彼自身の声を「庇う」という行為で無にしてはならない。それが悪でも。
ラストのひと言まで楽しませてくれるドラマだった。この2人には恋愛関係よりも相棒が合う。
笑ったり、ハラハラしたりしながら、いつも最後には切ない気持ちで見続けた。先が読めなくて考察なんて必要ないドラマだった。
やっぱりね、森下さんはTBSがいい。名作。
なんだ!たったの3回で終わりとは…本当にSP.。女は中年以降の人生も素敵よね!という『ジルバ』が終わった後に始まった女の中年以降は恐いよ「リカ28歳です」。(しかもリカじゃなくてレミだし)
おかしなリカちゃんが生まれる要因となったおかしな母親を描く歪んだ家族の物語。変な話だけれどスピード感と不気味さがいい。やっぱりオトナの土ドラはこういう方向が好き(笑)
高岡早紀さんは相変わらず美しいな。(28歳じゃないけど!)
弄られキャラだけど愛されキャラでもある栄一郎君。 (ここが「ちゅらさん」の末弟と違う所…) 久しぶりにメインを張った久兵衛さんとの戦傷を切欠に親子交流、 かをるからはとねさんまで針を通してくれた千人針。 とねも次男との結婚を立場上、許す訳にはいかなかったアミの婚約に安堵、 アミも顔を合わせられなかった善吉に子供が生まれたことをホッとしたよう。
滑走路設営での双方から労働力徴収(後で一緒に博打)に始まり、 漁師と陸者で小競り合いをしている余裕すらなくなり、 共に銚子を生きた人々を戦争という荒波がいよいよ飲み込んでいく。
ラスト2週は来週、一挙、放映です。いやー、盛り上がる。
ここ倫の最終回を泣きながら見ていた。このラストカットの美しさ……。逢沢は絶対に幸せを掴むし、どんな時代も強く生き抜く。彼らがどこまでも行くことが出来るのは、たかやなの倫理があるから。
卒業後はマスクの世界。彼らは高校を卒業しても半リモート生活を送っていて、未来は先が見えない。
けれども、自分の頭で考える葦を得た生徒たちはキラキラしていて、もしかしたら一番弱くて一番みんなから力を貰っていたのはたかやななのかも知れないと思えた。
静かだけれど心揺さぶられる劇伴が本当に好きだった。
考えて生きていくことをあきらめない。その大切さを学ぶ。名作。
『俺の家の話』第9話
このドラマを見ていると、つい「私の親の時はこうだったああだった」と俺の家の話をしたくなってしまい、ああ、きっとドラマを見ている人たちそれぞれに「俺の家の話」があるよね、と思うのだった。
親が横暴だった話、在宅介護、セカンドエンディングノートならぬセカンド遺書がthirdもforthも出てきたり、最期はみんなで話しかけていたり、亡くなる前から葬儀の計画、揉めた戒名……どこの家でもある俺の話。
そしてクドカンファミリーの話でもある。きっと。絶対。それを長瀬のモノローグで〆るこのドラマ。宮藤さんは、このドラマが終わったらどう変化するのだろう。
みんなが最期に言いたいことをぶつけられるのは観山家ならでは。馬鹿息子上等である。みんな最高に親孝行だよ。
最終回は寂しい。ずっとこの家と、長瀬を見ていたい。
「また、繋がりましたね…」
いや、全く(笑)。TBSでセクハラやって10日も経ってないんですけど!?
魂の入れ替わりと、タイムレシーバーって、どっちがファンタジー?
そうそう、こういう話だった。
秘密道具を使って尚、勝てない権力という巨悪。
でも北村(違)刑事も不死身なのか?今週末より劇場スクリーンにカムバック。
英一郎、十二代目襲名。入兆300周年。吉武家との和解と大団円。
ただし惣吉とのラブストーリーは最後まで宙ぶらりん~♪
やはり入り婿拒否が分岐点。当時、実質主役の律子が発端で後に伴侶となる小浜が
自分を変える戦いに身を投じる一方、惣吉はかをるをタナボタでゲット。
陸者にならなかったがため遭難し、これが後半の展開をややこしくした訳で…。
律子と水橋のイチャラブを見ているしかなかった小浜が律子がついて来れない程
先に進んだのに対し、惣吉は梅木を心に宿すかをるを追い続けるのは何だかな…。
(最終回は回想1カットのみ登場な柴田恭兵がOPクレジットで先に来ている)
アウェー戦回避のツケは「カーネーション」でも描かれたけど、糸子だってミシン
を使いたい一心の時は男尊女卑社会に立ち向かいパッチ屋に自分の場所を作った。
ホームのはずの岸和田がアウェー化する晩年、その経験と父の教訓が融合して
孫を立ち直らせるためにも職人の拘りを捨て立ち上がるという流れがあった。
惣吉も三角関係の中で誠実さを学び、『網元の若旦那』の肩書が通用しない世界で
自分を鍛え直してはきたけど最後まで漁師を捨てる選択肢は無い…。
これで「全てを捨てて俺の所に来てくれ!」はムシが良すぎる。
何だかんだ言っても愛すべき主人公だった糸子に比べ、
憧れの君からフラレマンに転落していく惣吉は何だかな~(笑。
それだけ『梅木の妻』『二児の母』『十二代目の姉』、そして『父が愛した醤油』
と様々なモノを背負っていく、かをるの成長が前半の律子を凌ぐほど
目覚ましかったとも言えたでしょうか。
何にせよ観てきた朝ドラの中でも五指に入る傑作。楽しい半年間を有難う。
梅木の成仏をひたすら願うわ。
かをるは男よりも仕事を選んだ。この結末にクレームが来るのが昭和かな。良いラストだと思うけど。
ラストは、もしも惣吉付きで閉めるなら、惣吉は入兆で醤油造る覚悟で来ないと駄目だと思うのだった。そこまでしても一緒に生きていきたいかをるならばくれてやってもいいぞと久兵衛もきっと言うはず。
当時は紅白で澪つくしのその後話企画があったという。全然覚えてない……。
ともかく、何だかんだツッコんだり笑わさせられたり泣かされたり……人間って面白っ!と思える脚本、ジェームス三木の技が光る。
ひたすら透明感に溢れる若き沢口靖子さんも可愛らしかった。そして桜田淳子さんの女優としての素晴らしさを再確認。
来週のタクシー追っかけシーンが楽しみ過ぎてどうしよう(爆)まさか母娘3人で追いかけて来るんじゃないだろうな。
雨宮家の女に「一緒に」「(前を向いて)生きていきましょう」とか言っちゃう宗像先生、うかつすぎ。
勘違い先走り性格から、どんどん消されて行く「しねばいい」人たちとか、やっぱり「リカ」はレミの血筋よね。それがリカでもユカでも。
ユカがって考えると、山口まゆさんの演技が楽しみだね。
『俺の家の話』第10話
認知症の話を見るたびに、でも人間は必ずしも覚えていることが幸せとは限らない、と思うことがよくある。身内の死などは忘れてしまっていた方が幸せかも知れないよ。むしろ……忘れろ忘れろ祭りな最終回。
必ずしも年寄りが先に死ぬとは限らないのはクドカン世界。死は年の順番ではないから、老いも若きもみんなその時その時を大事にしなくてはならない。それはコロナ禍に入って心から感じた事。
「俺の家の話」は寿一目線の寿一の物語だった。その視線はいつからこんな風になっいたのだろう。ほんと、見直さなきゃ。伏線!!
ちゃんと泣かなきゃ前へ進めない。でも、居なくなったことは忘れても良いんじゃない?だって、私たちはずっと、これからもテレビの片隅に洗面器を抱えた長瀬を見つけるよ。
居なくなったなんて嘘。そう言い張るのもきっと自由で幸せ。だって、そこに居るもの。ずっと居るもの。そういうラストに仕上げてくれた。クドカン、本当にありがとう。
これで終わりとは私は信じない。これがドラマ見の話だ。
久兵衛が、律子が、そして梅木が逝く…。
亡き両親や姉が宴を開く夢の中で夫の姿も見た、かをるは思わず叫ぶ。
「あなた!何か言って!!」
直後にアキの弟が遺骨を携え帰還。予知夢か、出征前の言葉通り霊魂となったか。
しかし再婚後、生還した惣吉の名を寝所で呼んでしまった事で一度は壊れた梅木が
かをるの心の中に自分の居場所を作った様は感無量の想いです。
「澪つくし」をラブストーリーの側面から見れば梅木は恋敵ポジション。ただし、
お邪魔虫の嫌な奴、貧乏籤を引くイイ奴といった咬ませ犬の類では全く無い。
7歳で天涯孤独となり久兵衛に番頭にまで育て上げられた。ずっと見守ってきた
かをるが惣吉とイチャつくのを黙って見ているしかない『アウェー人生の男』。
そんな梅木が対極的キャラの惣吉とかをるを挟んで対峙し、
「旦那様のような一門の男に」「お嬢様に愛される男に」と
長年、燻っていた想いをすべて吐き出してボロボロになりながら、立直り
恋敵を認める久兵衛的度量を身に着けた、名実共にかをるの伴侶となる。
最も望んだモノを生涯をかけて勝ち取り、その人生を燃やし尽くした梅木。
好きなキャラ三強がことごとく退場し、明日は最終回です。
当日、観れなかった最終回をGyaoで鑑賞。
柄本裕は最近、女と別れる役が多いな。相手女優ごとにキャラ変えるのが凄い。
そもそも陸にとっては殺人犯が憑依した(と思った)彩子が
最高にミステリアスでスリリングでいい女だったんじゃなかろうか。
成長前の彩子に対しては、まだ「僕がついていてあげないと」と思えたけど
今の彩子の傍に自分の居場所はもう見つけられなかった。
『ラストにもう一度、入れ替わる』という噂がガセだった事に失望したか?
正に真性マゾという感じですが気持ちは解らなくも無い(笑。
どうも後半に入ってからの「真犯人は生き別れの双子」辺りから
往年の「はぐれ刑事純情派」定番パターン亜流というイメージになってしまった。
サイコサスペンスがいつの間にかヒューマンドラマに置き変わってしまい
初回で高橋一生が見せたサイコぶりが最高だっただけに勿体ない。
良く言えば上手く纏めた。悪く言いえば無難な線に落ち着いた。
「あな番」や「テセウス」も、そうでしたが最近のドラマは
殺人シーンのショッキングな場面は描くけどストーリーは突き抜けきれず
中盤がピークになってしまう事が多いように感じる。
70年代ハードテイストなら入れ替わりから戻った直後に二人とも死か、
それに近い社会的破滅な最高のBAD ENDを視聴者の心に刻み込んだかもしれない。
坂東家の、そして作品の大黒柱である久兵衛、逝く…。
戦局の悪化と共に痴呆が進む中で英一郎の名を何度も呼び、
空襲で重傷を負った中でかをるに妾の子として肩身狭い思いをさせた事を詫びる。
しかし最後の最後に呼んだ名は律子だった…。
三人の子供達に愛情を注ぐ中で、やはり律子が一番、可愛いかったのだろう。
かをるは大人しいようで頑固な所があり、英一郎君にも男の矜持があった。
しかし最も父親似で最も父とぶつかったのは律子だった。
子が親を超えようと足掻き、真剣に向かってくる。
親として、これ程の幸せは無いのではなかろうか。
終戦から半年。呼び寄せられるようにボロボロになった律子も帰国。
軍人の考えに染まっていく小浜との結婚生活は必ずしも幸福ではなかったようだ。
それでも父の面影を感じるようになった夫を追い大陸に渡った。
自分の行動に責任を持ち、時代の波に懸命に抗って生きた律子は
坂東久兵衛の娘に相応しい芯の強い女性だった。
『監察医 朝顔2』第20話 最終回
なぜ「震災後の家族の捜索」と「監察医」がセットなのかは、「亡くなった人の最期の声を聞く」という遺体を迷子にさせないためのテーマとして繋がっているからだとは理解していたけれど、最終回でもっと理解が深まった。
森本くんを刺した犯人が学校に立てこもったのも、その犠牲になったボランティアの青年が朝顔の元へ運び込まれるのも、ちょっと唐突だと思っていたけれど、「心臓移植」の顛末で分かった気がする。
ずっと「歯」や「骨」という体のパーツをテーマにしてきたストーリー。身体の一部もその人の全てなんだね。そして、その一部は全部という考えは「声」にまで広がる。
1年後。つぐみの卒園式に参加する桑原夫妻の手には新しい命が抱かれていて。すっかり表情を失くした平さんはつぐみの歌声だけに笑顔で反応する。結婚式はただの視聴者サービスでも泣かせるための演出でもなく、家族がこれからも一緒に生きていくための団結の儀式。
若い夫婦が姑と子と暮す二世代家族は昭和以前では日本の当たり前の家族の形だったが、万木家の家族形態は一周回って新しかった。「親」も「夫」も「妻」も仕事を持ち、あるいは家事をやり、当たり前のように仕事を分担して共存する。
病気になれば助け、困ったら励まし、仲良く一緒に生きる。つぐみちゃんもいずれは当たり前のように家事をするだろうし、みんなが出来る範囲で出来ることをする。仕事も苦しみも楽しさもシェアする暮らし。
こういうのがこれからの時代の「同居生活」になっていくのはとても好ましい。そういう家族の形も提案してくれた。
悲惨な事件も多かったけれど、いつも何かを提案し続けてくれる優しいドラマだった。この家族が大好き。いつまでも幸せでいてほしい。
柴田恭兵は丸刈りにならないのかな…。という訳で昭和19年、梅木に赤紙が届く。
先週ラストに昭和13年から三年後の太平洋戦争勃発、本日2話で更に三年。
ここにきてトントン拍子ですがラブストーリーの面から言えば仕方が無い。
「三、四年で戻ってくる」と言ったまま帰らない人々を想う、かをるさん。
その中に無論、惣吉もいるが初恋の燃える感情が風化している事も自覚。
これを前半のペースで描くと視聴者まで「惣吉?ああ、そんな奴もいたなぁ」に
なってしまいます(笑)。実際には彼が再退場して1週間程度なんだよね。
コストダウンの醤油に涙する久兵衛さん。
闇市に手を出したハマの旦那さんのため署長にかけあう久兵衛さん。
何だか逆境にあって以前のエネルギッシュさを取り戻したような…。
アキの婚約者の戦死報告。ハマの連れ子もパイロット志願の青年。
ポイントを押さえて時代の流れを感じさせ、フィナーレも近い。
『天国と地獄~サイコな2人~』最終回
陸が身を引くような形で去って行ったのは寂しいけれど、私はあの陸は陸ではないと思っている。だって、送ってくれたのは……陸ではなかったのだよ。最期、あんなに師匠の近くに居続けた陸。陸自身もどこか風来坊で行き場がない人であって、ある意味、空集合を自分の中に飼っていたのかも知れない。
もしもそうだとしたら……東朔也はやっと自由になって、空集合という存在ではなく風のように生きていけるのかも。
セク原が意外なくらいの正義漢でウットリしたわ。そうだよね。空集合だと思っていた朔也が初めて最期に挙げた彼自身の声を「庇う」という行為で無にしてはならない。それが悪でも。
ラストのひと言まで楽しませてくれるドラマだった。この2人には恋愛関係よりも相棒が合う。
笑ったり、ハラハラしたりしながら、いつも最後には切ない気持ちで見続けた。先が読めなくて考察なんて必要ないドラマだった。
やっぱりね、森下さんはTBSがいい。名作。
なんだ!たったの3回で終わりとは…本当にSP.。女は中年以降の人生も素敵よね!という『ジルバ』が終わった後に始まった女の中年以降は恐いよ「リカ28歳です」。(しかもリカじゃなくてレミだし)
おかしなリカちゃんが生まれる要因となったおかしな母親を描く歪んだ家族の物語。変な話だけれどスピード感と不気味さがいい。やっぱりオトナの土ドラはこういう方向が好き(笑)
高岡早紀さんは相変わらず美しいな。(28歳じゃないけど!)
弄られキャラだけど愛されキャラでもある栄一郎君。
(ここが「ちゅらさん」の末弟と違う所…)
久しぶりにメインを張った久兵衛さんとの戦傷を切欠に親子交流、
かをるからはとねさんまで針を通してくれた千人針。
とねも次男との結婚を立場上、許す訳にはいかなかったアミの婚約に安堵、
アミも顔を合わせられなかった善吉に子供が生まれたことをホッとしたよう。
滑走路設営での双方から労働力徴収(後で一緒に博打)に始まり、
漁師と陸者で小競り合いをしている余裕すらなくなり、
共に銚子を生きた人々を戦争という荒波がいよいよ飲み込んでいく。
ラスト2週は来週、一挙、放映です。いやー、盛り上がる。
ここ倫の最終回を泣きながら見ていた。このラストカットの美しさ……。逢沢は絶対に幸せを掴むし、どんな時代も強く生き抜く。彼らがどこまでも行くことが出来るのは、たかやなの倫理があるから。
卒業後はマスクの世界。彼らは高校を卒業しても半リモート生活を送っていて、未来は先が見えない。
けれども、自分の頭で考える葦を得た生徒たちはキラキラしていて、もしかしたら一番弱くて一番みんなから力を貰っていたのはたかやななのかも知れないと思えた。
静かだけれど心揺さぶられる劇伴が本当に好きだった。
考えて生きていくことをあきらめない。その大切さを学ぶ。名作。
『俺の家の話』第9話
このドラマを見ていると、つい「私の親の時はこうだったああだった」と俺の家の話をしたくなってしまい、ああ、きっとドラマを見ている人たちそれぞれに「俺の家の話」があるよね、と思うのだった。
親が横暴だった話、在宅介護、セカンドエンディングノートならぬセカンド遺書がthirdもforthも出てきたり、最期はみんなで話しかけていたり、亡くなる前から葬儀の計画、揉めた戒名……どこの家でもある俺の話。
そしてクドカンファミリーの話でもある。きっと。絶対。それを長瀬のモノローグで〆るこのドラマ。宮藤さんは、このドラマが終わったらどう変化するのだろう。
みんなが最期に言いたいことをぶつけられるのは観山家ならでは。馬鹿息子上等である。みんな最高に親孝行だよ。
最終回は寂しい。ずっとこの家と、長瀬を見ていたい。