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第24〜32回
中井貴一は本作で数少ない光るキャストで柳生但馬を演じる様も堂に入っている。 作品ごとに描かれ方が白黒極端に別れる人で両方、極めちゃったのが萬屋錦之介。 本作で細川公役の夏八木勲も「柳生十兵衛 七番勝負」を実質、裏主人公として 作品を引っ張っていた。
本作も父・石舟斎の代の苦労を見てきたから一族の地位を高めたいという、 マツケン清盛的な考えのキャラは良いが、如何せん政治方面の描写が殆ど無い。 そして後半に入り武蔵が突然、石舟斎と同じ無私無欲な事を語りだすのがな~。 結局、序盤の姫路城修行を中途で投げ出したことが響いて、お通と再会してから 寺子屋塾を開いたり絵画に関心を持つ展開に説得力が無くなる。 何より柳生一族が二人のトレンディドラマのダシにされているのが…。 石舟斎危篤の報に、但馬と顔を合わせたくない武蔵が見舞いをしぶり お通は「どうして行くなって言ってくれないの?」と。そもそも石舟斎が 秘伝の無刀取りを前半で武蔵にあっさり見せちゃったのも何だかだったし。
水曜時代劇では、お通は白但馬の元に世話になっていて、生き別れ弟の伊織を 武蔵が会わせに来たが行き違いになったのだが。そういや城太郎はもう フェードアウト?一応、大河ドラマな割に時間経過がよく解らない。 一応、関ケ原に始まり大阪夏の陣で終わるらしいのですが。
突然の田中圭、聞いてない! で頭がいっぱいだった冒頭。色違いのコードブルーなの?からの色違いのトウキョウマーなの?からの合体するの!!(しない)で、ロケも壮大、セットも壮大。
山Pと災害と佐藤直紀氏の劇伴で、たくさんの過去作が思い出される……そこに加わる名作になるといいな。
「災害が起こりやすい土地で可能な限り正確な予測と避難誘導をして人命を守る」。
朝ドラ「おかえりモネ」で描かれた災害予測に生きる人たちが描かれる。
心から「死者はゼロです」を祈りたい。
「思い出す菅谷」回。 小学生の頃の初恋を思い出し、再会し、思い出し、また再会する。
繋いだ指。婚約者と妻子がいる身。
子どもが「早く死ぬ」と告知されたことを「罰」だという菅谷。なのに一人で穴に入るの?というのが疑問だったのだけれど。
菅谷は穴に入らず蒸発し、妻子は元気に生きているという。
「穴」をそんな風に利用する人もいるわけだ……。
飄々と「思い出」を語る菅谷の空気が染谷くんにピッタリで話に聞き入っていた。
穴に入らず、思い出と手を繋いで消えて行く姿まで想像できそう。
『天使の耳』の話は1篇だけだったらしい……最終回。
ばばあ(口汚いけど、あえてもうそう呼ばせてくださいっ)が起こした事故も金沢さんの事件も、理不尽極まりなく、どうしてこんなことをした相手が無罪になっちゃうのか歯噛みしたい思い。
金沢さんの事件の方は、あいつは馬鹿だけれど自分がやらかしたことを全く理解していなかったのでちょっとは許せるかも知れないけれど、ばばあの方は路駐だけが事故の原因ではないし。
自分の車道横断が大事故を引き起こした自覚があるのに「私は歩行者だから無実なんでしょ」とか言ってるやつには本当に何かしらの厳罰を与えて欲しい。
被害者の奥さん、気持ちは分かるけれど、ばばあの車の前に飛び出して死んでしまっても、あの人、きっと大した罪に問われない。上級国民らしいから!
この世は理不尽なことだらけ。それでも警察官は自分の意思を捨てて社会のために動く。
金沢さんの罪は、そのまま墓場まで持って行ってほしかったけれど……許されないのよね。
前向きに。なんてなれない。
『リフレインが叫んでる』を前向きな歌と捉えるヒロインのような人こそが正義に向いているのだろうと、それは納得した。
VR世界を大切にしたいナオキさん。VRを超えて現実世界でも触れ合いたいホナミ=穂波さん。
「終わりまでこの世界を大切にしたい」とナオキは言う。けれど、穂波さんにとっては現実世界こそがサ終なのよね。
終わってしまう世界が現実であることはどんなに寂しいだろう。娘は来ない。たった一人でのお別れ。
越えてしまったのはナオキなのだから、その責任は取らなくてはならないかも知れない。
穂波さんの世界の最後につき合ってあげて欲しい
「おしん」は一年スパンだから子役時代一月あったが、四週目…。 まあ「赤穂浪士」や「太閤記」のお宝映像は嬉しいし、 段田パパがぼちぼち、真っ当な事を言うようになった。 「親が全部、道筋をつくってしまうと子供の意思が無くなる」 「カーネ」晩年で糸子が危惧したのも、これだったよね。 洗脳を嘆いていた愛子母としては、滝乃への美月の反攻は嬉しい限り。 片や都合が悪くなると被害者面のおかあちゃまはやっぱり、くに路線よね。 主人公、成人後もこのスタンスが維持されると良いのですが。
若き堺雅人と藤山直美のカップリングは、これ路線?
https://i.imgur.com/P5Xr3lR.jpg
結果的に恋文は社長に渡り「芋タコ」の到来を予言したような。
記憶喪失の脳外科医?やっぱりフジテレビのプロデューサーは以下略…。 かなりデンジャラスな設定で一応、原作付きに納得。 日テレの「ナースエイド」がごちゃ混ぜの闇鍋ドラマと化していたのに対し シリアス&医療に絞っていて、そこは好感。ここから恋愛がプラスされる?
脳障害をあきらめず、サッカーを続ける亮介くんのひたむきさは、脳外科医をあきらめたくないミヤビ先生とリンクしているんだな。
病院を抜け出して高架下でボールを蹴るシーン。亮介くんのつらい気持ちとミヤビ先生の優しさやるせなさが伝わる。
こういうシーンにあざとさを感じさせないのは、確かな演出の力。
障害が残っても亮介くんは頑張るし、ミヤビ先生は亮介くんが立ち直る力を与えた。
出来ることは、確かにあったと実感。
「これから言う事は日記に書かないでください」
三瓶先生から伝えられたのは、記憶障害の原因は自損事故だったこと。
そして三瓶先生は婚約者だったこと。
色々と、仕組まれているように感じる部分もあるし……もしかしたら、事故も何か……
創作物の設定としては決して奇抜すぎるものではないのに、静かな不気味さと緊張感がもたらす名作の予感。面白い。
北村匠海くん、夜の単独行動、視聴者みんなトラウマだからやめて(グサァ……)
緋山さん、やっぱやってんじゃん。無表情で目をそらすの恐いわ。
「大事な人が目の前で殺されそうになっていたとしたら、犯人に手を下すことは罪なのか」
それが緋山さんのこと?
きみは君の正義を貫け、私は私の道を貫く。
この事務所の人たちはみんな、それに同意してここにいるんだよね、きっと。
そう言われて赤峰くんはこれからどうするんだろう。
コロナ禍で増えた語句が存在し、『大渡海』披露パーティに松本先生とお話しできる令和版『舟を編む』。「なんて」素敵なドラマだったでしょう。
「恋愛」の語釈も香具矢さんの京都行きも、令和版じゃなければきっと出会えなかった結論。
「紙の辞書がこの時代に必要なのか」という問題も議論された。本当に一歩一歩解決して進んできた。
この、たった10話の中に、岸部みどりの成長と、令和と言う時代の見方を織り込んで出来上がった『大渡海』は、原作の大渡海とは中身が全く違いそうで興味深い。
しかし普遍的なことは「言葉は人を繋ぐ」ということ。これだけは時代は変わらず確か。
言葉を紡いで伝えることを私たちはあきらめてはいけないと学ぶことが出来た。
日本語を大切にしたい気持ちになる、美しいドラマだった。
食がテーマの第3話。 会社の若い社員は店や食のブランドに拘り、立ち食い蕎麦を馬鹿にする。評価に敏感なので「ウナギ」に関しては厳しい(笑)
重大事に部長だけが鰻重を食べたと追及してくる取引先社員に、有事だからこそ食べるべき、と諭す上司。
「平時でも有事でもちゃんと食べられる人間が生き残る」
これは正しい。健康状態でも精神状態でも、年齢でも。人は食べられている限りは大丈夫。
ユウジは特別なご飯を作って励ましてほしいと美香に頼み、美香は真ん中に黄身が寄るように卵をゆでる。これも思いやり。
食の傾向で人を見る。これは体験と選り好み。
でも、「とにかく毎日食べよう!」と父は言う。
ゆったりと。美味しいと思えるものを。
ラストには部下たちがみんなで立ち食い蕎麦屋へ入っているのにホッコリする。
ゴボ天乗せ温かいの。刻みの揚げも。
美味しいものを食べさせられる実家でいたい。
今日もいい話。
浜田信也さん、今日もアビゲイル扱いしてごめんなさい(でも今日もやってることが果てしなくアビゲイル……)
花咲舞が交替しちゃって、先週の始めの方はちょっと抵抗あったけれど、すぐに慣れた。今田美桜さんの大きな目力にピッタリな役。
今期は女の敵は女?がテーマらしいけれど、別に性別分断は要らないのよね。しかし前回も特に女は敵ではなく、今回は仕事っぷりが報われず転職土産を目論んだ中年社員の哀愁。
やったことは背任行為と迷惑行為で許されることではないが、長年真面目に働いてきた行員に報いず不満を溜めさせた末の情報漏洩。
目立つスタンドプレイは出世の対象になり、黙々と正しいことをし続ける人を見ない。
そういうことをしていると、復讐を目論む人間も出て来るよ?という話だった。
人の心は恐いんだからな。
花咲は以前と変わらず、青くて真面目に突進する。新・相馬さんとの相性も良く、今回も見応えあった(水曜22時に戻って欲しい……)
寅子やよねの視点で男のムカつく所が目立ちやすいが、 猪爪家男子や優三やお父ちゃん(違)とか一応、男の優しさは描かれていて、 ただ女性側がその点に感謝しているか否かが、ちょっと微妙である。 ヤジを飛ばした挙句、股間を蹴られて蹲る等、日本男児として恥を知れ!! みたいな意見もあったと思う。学長がそこまで見越していたか否かは不明ですが。
(付き人除く)五人で並んで歩いていくとか、お約束演出だなー。 よねさんはアオレンジャーとかコンドルのジョーとか、そういうポジ。 自分を捨てて男に走った姉さんとか女のイヤラシサも見てきたからなぁ…。
外の人たちからの「風化させない」にクドカンさんはたぶん常に違和感を持っている。
「大変だったのはあんただけじゃないしね。だった、って過去形じゃないし。今も大変だしね。」
家も親も失くした話をすると「大変だったね」と人は言う。けれど、この町の人たちは言わない。だって現在進行形でずっと大変だから。
半助からの報告を神のように弄ぶ三木本。仮設住宅の住人の目の前でホームレスの家を取り壊す行政。
「底辺」を嘲笑う層に怒り、どんな状況でも人の心だけは無くさない人たちに泣かされる。ハッチバックが開いた時……
気持ちの良い優しさに溢れる回だった。
けれど……報告は本当にしなくて大丈夫かな……不安になる。
女子高生が弁護士だなんて奇想天外すぎる気がして期待値低かったのだけれど(失礼)、身近な事件と闇バイトの掛け合わせでとても面白かった初回。
痴漢冤罪は「やっていない」証明が難しくほぼ無罪は勝ち取れないという。それをここまでハッキリキッパリ証明する手腕がなかなか痛快。
ヒロイン周りのキャラクターも立っていて、何よりペアになる大東くんの位置が最高に頼もしい。
今後の事件エピソードも楽しみ。
第24〜32回
中井貴一は本作で数少ない光るキャストで柳生但馬を演じる様も堂に入っている。
作品ごとに描かれ方が白黒極端に別れる人で両方、極めちゃったのが萬屋錦之介。
本作で細川公役の夏八木勲も「柳生十兵衛 七番勝負」を実質、裏主人公として
作品を引っ張っていた。
本作も父・石舟斎の代の苦労を見てきたから一族の地位を高めたいという、
マツケン清盛的な考えのキャラは良いが、如何せん政治方面の描写が殆ど無い。
そして後半に入り武蔵が突然、石舟斎と同じ無私無欲な事を語りだすのがな~。
結局、序盤の姫路城修行を中途で投げ出したことが響いて、お通と再会してから
寺子屋塾を開いたり絵画に関心を持つ展開に説得力が無くなる。
何より柳生一族が二人のトレンディドラマのダシにされているのが…。
石舟斎危篤の報に、但馬と顔を合わせたくない武蔵が見舞いをしぶり
お通は「どうして行くなって言ってくれないの?」と。そもそも石舟斎が
秘伝の無刀取りを前半で武蔵にあっさり見せちゃったのも何だかだったし。
水曜時代劇では、お通は白但馬の元に世話になっていて、生き別れ弟の伊織を
武蔵が会わせに来たが行き違いになったのだが。そういや城太郎はもう
フェードアウト?一応、大河ドラマな割に時間経過がよく解らない。
一応、関ケ原に始まり大阪夏の陣で終わるらしいのですが。
突然の田中圭、聞いてない! で頭がいっぱいだった冒頭。色違いのコードブルーなの?からの色違いのトウキョウマーなの?からの合体するの!!(しない)で、ロケも壮大、セットも壮大。
山Pと災害と佐藤直紀氏の劇伴で、たくさんの過去作が思い出される……そこに加わる名作になるといいな。
「災害が起こりやすい土地で可能な限り正確な予測と避難誘導をして人命を守る」。
朝ドラ「おかえりモネ」で描かれた災害予測に生きる人たちが描かれる。
心から「死者はゼロです」を祈りたい。
「思い出す菅谷」回。
小学生の頃の初恋を思い出し、再会し、思い出し、また再会する。
繋いだ指。婚約者と妻子がいる身。
子どもが「早く死ぬ」と告知されたことを「罰」だという菅谷。なのに一人で穴に入るの?というのが疑問だったのだけれど。
菅谷は穴に入らず蒸発し、妻子は元気に生きているという。
「穴」をそんな風に利用する人もいるわけだ……。
飄々と「思い出」を語る菅谷の空気が染谷くんにピッタリで話に聞き入っていた。
穴に入らず、思い出と手を繋いで消えて行く姿まで想像できそう。
『天使の耳』の話は1篇だけだったらしい……最終回。
ばばあ(口汚いけど、あえてもうそう呼ばせてくださいっ)が起こした事故も金沢さんの事件も、理不尽極まりなく、どうしてこんなことをした相手が無罪になっちゃうのか歯噛みしたい思い。
金沢さんの事件の方は、あいつは馬鹿だけれど自分がやらかしたことを全く理解していなかったのでちょっとは許せるかも知れないけれど、ばばあの方は路駐だけが事故の原因ではないし。
自分の車道横断が大事故を引き起こした自覚があるのに「私は歩行者だから無実なんでしょ」とか言ってるやつには本当に何かしらの厳罰を与えて欲しい。
被害者の奥さん、気持ちは分かるけれど、ばばあの車の前に飛び出して死んでしまっても、あの人、きっと大した罪に問われない。上級国民らしいから!
この世は理不尽なことだらけ。それでも警察官は自分の意思を捨てて社会のために動く。
金沢さんの罪は、そのまま墓場まで持って行ってほしかったけれど……許されないのよね。
前向きに。なんてなれない。
『リフレインが叫んでる』を前向きな歌と捉えるヒロインのような人こそが正義に向いているのだろうと、それは納得した。
VR世界を大切にしたいナオキさん。VRを超えて現実世界でも触れ合いたいホナミ=穂波さん。
「終わりまでこの世界を大切にしたい」とナオキは言う。けれど、穂波さんにとっては現実世界こそがサ終なのよね。
終わってしまう世界が現実であることはどんなに寂しいだろう。娘は来ない。たった一人でのお別れ。
越えてしまったのはナオキなのだから、その責任は取らなくてはならないかも知れない。
穂波さんの世界の最後につき合ってあげて欲しい
「おしん」は一年スパンだから子役時代一月あったが、四週目…。
まあ「赤穂浪士」や「太閤記」のお宝映像は嬉しいし、
段田パパがぼちぼち、真っ当な事を言うようになった。
「親が全部、道筋をつくってしまうと子供の意思が無くなる」
「カーネ」晩年で糸子が危惧したのも、これだったよね。
洗脳を嘆いていた愛子母としては、滝乃への美月の反攻は嬉しい限り。
片や都合が悪くなると被害者面のおかあちゃまはやっぱり、くに路線よね。
主人公、成人後もこのスタンスが維持されると良いのですが。
若き堺雅人と藤山直美のカップリングは、これ路線?
https://i.imgur.com/P5Xr3lR.jpg
結果的に恋文は社長に渡り「芋タコ」の到来を予言したような。
記憶喪失の脳外科医?やっぱりフジテレビのプロデューサーは以下略…。
かなりデンジャラスな設定で一応、原作付きに納得。
日テレの「ナースエイド」がごちゃ混ぜの闇鍋ドラマと化していたのに対し
シリアス&医療に絞っていて、そこは好感。ここから恋愛がプラスされる?
脳障害をあきらめず、サッカーを続ける亮介くんのひたむきさは、脳外科医をあきらめたくないミヤビ先生とリンクしているんだな。
病院を抜け出して高架下でボールを蹴るシーン。亮介くんのつらい気持ちとミヤビ先生の優しさやるせなさが伝わる。
こういうシーンにあざとさを感じさせないのは、確かな演出の力。
障害が残っても亮介くんは頑張るし、ミヤビ先生は亮介くんが立ち直る力を与えた。
出来ることは、確かにあったと実感。
「これから言う事は日記に書かないでください」
三瓶先生から伝えられたのは、記憶障害の原因は自損事故だったこと。
そして三瓶先生は婚約者だったこと。
色々と、仕組まれているように感じる部分もあるし……もしかしたら、事故も何か……
創作物の設定としては決して奇抜すぎるものではないのに、静かな不気味さと緊張感がもたらす名作の予感。面白い。
北村匠海くん、夜の単独行動、視聴者みんなトラウマだからやめて(グサァ……)
緋山さん、やっぱやってんじゃん。無表情で目をそらすの恐いわ。
「大事な人が目の前で殺されそうになっていたとしたら、犯人に手を下すことは罪なのか」
それが緋山さんのこと?
きみは君の正義を貫け、私は私の道を貫く。
この事務所の人たちはみんな、それに同意してここにいるんだよね、きっと。
そう言われて赤峰くんはこれからどうするんだろう。
コロナ禍で増えた語句が存在し、『大渡海』披露パーティに松本先生とお話しできる令和版『舟を編む』。「なんて」素敵なドラマだったでしょう。
「恋愛」の語釈も香具矢さんの京都行きも、令和版じゃなければきっと出会えなかった結論。
「紙の辞書がこの時代に必要なのか」という問題も議論された。本当に一歩一歩解決して進んできた。
この、たった10話の中に、岸部みどりの成長と、令和と言う時代の見方を織り込んで出来上がった『大渡海』は、原作の大渡海とは中身が全く違いそうで興味深い。
しかし普遍的なことは「言葉は人を繋ぐ」ということ。これだけは時代は変わらず確か。
言葉を紡いで伝えることを私たちはあきらめてはいけないと学ぶことが出来た。
日本語を大切にしたい気持ちになる、美しいドラマだった。
食がテーマの第3話。
会社の若い社員は店や食のブランドに拘り、立ち食い蕎麦を馬鹿にする。評価に敏感なので「ウナギ」に関しては厳しい(笑)
重大事に部長だけが鰻重を食べたと追及してくる取引先社員に、有事だからこそ食べるべき、と諭す上司。
「平時でも有事でもちゃんと食べられる人間が生き残る」
これは正しい。健康状態でも精神状態でも、年齢でも。人は食べられている限りは大丈夫。
ユウジは特別なご飯を作って励ましてほしいと美香に頼み、美香は真ん中に黄身が寄るように卵をゆでる。これも思いやり。
食の傾向で人を見る。これは体験と選り好み。
でも、「とにかく毎日食べよう!」と父は言う。
ゆったりと。美味しいと思えるものを。
ラストには部下たちがみんなで立ち食い蕎麦屋へ入っているのにホッコリする。
ゴボ天乗せ温かいの。刻みの揚げも。
美味しいものを食べさせられる実家でいたい。
今日もいい話。
浜田信也さん、今日もアビゲイル扱いしてごめんなさい(でも今日もやってることが果てしなくアビゲイル……)
花咲舞が交替しちゃって、先週の始めの方はちょっと抵抗あったけれど、すぐに慣れた。今田美桜さんの大きな目力にピッタリな役。
今期は女の敵は女?がテーマらしいけれど、別に性別分断は要らないのよね。しかし前回も特に女は敵ではなく、今回は仕事っぷりが報われず転職土産を目論んだ中年社員の哀愁。
やったことは背任行為と迷惑行為で許されることではないが、長年真面目に働いてきた行員に報いず不満を溜めさせた末の情報漏洩。
目立つスタンドプレイは出世の対象になり、黙々と正しいことをし続ける人を見ない。
そういうことをしていると、復讐を目論む人間も出て来るよ?という話だった。
人の心は恐いんだからな。
花咲は以前と変わらず、青くて真面目に突進する。新・相馬さんとの相性も良く、今回も見応えあった(水曜22時に戻って欲しい……)
寅子やよねの視点で男のムカつく所が目立ちやすいが、
猪爪家男子や優三やお父ちゃん(違)とか一応、男の優しさは描かれていて、
ただ女性側がその点に感謝しているか否かが、ちょっと微妙である。
ヤジを飛ばした挙句、股間を蹴られて蹲る等、日本男児として恥を知れ!!
みたいな意見もあったと思う。学長がそこまで見越していたか否かは不明ですが。
(付き人除く)五人で並んで歩いていくとか、お約束演出だなー。
よねさんはアオレンジャーとかコンドルのジョーとか、そういうポジ。
自分を捨てて男に走った姉さんとか女のイヤラシサも見てきたからなぁ…。
外の人たちからの「風化させない」にクドカンさんはたぶん常に違和感を持っている。
「大変だったのはあんただけじゃないしね。だった、って過去形じゃないし。今も大変だしね。」
家も親も失くした話をすると「大変だったね」と人は言う。けれど、この町の人たちは言わない。だって現在進行形でずっと大変だから。
半助からの報告を神のように弄ぶ三木本。仮設住宅の住人の目の前でホームレスの家を取り壊す行政。
「底辺」を嘲笑う層に怒り、どんな状況でも人の心だけは無くさない人たちに泣かされる。ハッチバックが開いた時……
気持ちの良い優しさに溢れる回だった。
けれど……報告は本当にしなくて大丈夫かな……不安になる。
女子高生が弁護士だなんて奇想天外すぎる気がして期待値低かったのだけれど(失礼)、身近な事件と闇バイトの掛け合わせでとても面白かった初回。
痴漢冤罪は「やっていない」証明が難しくほぼ無罪は勝ち取れないという。それをここまでハッキリキッパリ証明する手腕がなかなか痛快。
ヒロイン周りのキャラクターも立っていて、何よりペアになる大東くんの位置が最高に頼もしい。
今後の事件エピソードも楽しみ。