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『カーネーション』111・112話 #カーネーション このドラマは実在のデザイナーの人生をモデルにしたものなので、当然、当時の流行を追っているのだけれど、同時に流されて行く時の惨酷さや寂しさも描いて行く。
北村が起こしたしょぼい犯罪は優しい時と共に流されて行く。
戦後の輸入文化が独自の物となっていったせいで「アメリカ商会」は時の流れに潰され、木之元のおっちゃんは優しい時を過ごしてきた古い「太鼓」の看板を継ぐ。
昭和35年。「ウチはもう47」
若い者の成長や進化は嬉しい。楽しい。 けれども、人生半ば。振り返ると懐かしくてちょっと切ない。
そんな流れの中で、サエさんは変わらず我を通す。
昔から欲しいものは「女をいっちゃん綺麗に見せるドレス」 美と女らしさと「男」。
この人はどんな時代だって貫いて生きていくだろうな。「女が女らしく男が男らしくて何が悪い」と正々堂々言える人。
ラストは優子の長女を抱く糸子。
赤ちゃんがいる優しい風景。
時が流れたからこそ手に入った宝物。
本職刑事も登場して、いよいよサスペンスドラマ化。 一山超えた優子が母と和解するも妹とは相変わらずのすれ違いに見えますが…。 優子と糸子が回想する善作像のズレ、今になって小原洋装店の歴史に想いを馳せる優子。 彼女は自分が生まれる前の祖父と母の経緯など周囲に全く聞かされていないのが解る。 7週までの展開が前提の視聴者が見落としてしまいがちなのが『優子は知らない』事。 一方、二度に渡り電話してくる直子。糸子が娘との距離感を手探りなのに対して 姉妹喧嘩という形でコミュニケーションを重ねてきた直子はハッパをかけてやれば良い時と慰めたり励ましたりしてやれば良い時の境界を感覚で掴んでいる。 優子の挫折から立直りまでを纏めて観れば気づきやすい所な朝ドラ15分のトリック。 今回は2話一括放映スケジュールなので、まだマシかと思ったのですが 110話と111話の間で切れた上に台風のお陰で隔日になるという最悪のパターン…。
更には直子の告白に対して糸子は「恵さんの頭には一言も入ってませんでした」と 横槍を入れて笑い話のように纏めてしまった。次週の直子の言動は 「姉ちゃんにはウチの前を走っといてもらわんと困る」という告白が伝わっているのを 前提にしているのに視聴者の多くは『優子は知らない』という前提で見てしまう。 しかも本放映時ですら一週間前の伏線だったのに今回は三週間後!? NHKと糸子はどこまで直ちゃんを…(涙。
恵さんの視線の先には刑事に応対しているボスの背中がドーン!! 片や優子の姿は布越しで見え辛くなっているし、糸子が独裁政権を維持するために 部下を使って姉妹の絆を分断にかかっているように見えてくる(汗。 大河ドラマ「風林火山」の仲代信虎のような主人公です(爆。 (あちらは長子を冷遇して自分の方が外に追い出された訳ですが) 恵さんが悪事の片棒を担がされた鑑識の人に見えてくる。
エリーが一人で祖国の母に語りかけるシーンでは台詞が英語になるのは 日本における異国人という立場を際立たせる、いい演出。 エリーとウィスキーのお陰で余市は爆撃されなかった皮肉。 自国民、有権者の権利や命を尊重するのは政治的に当然だけど(この点、日本人は甘い) 民間人殺しまくっておいてヒューマニズム振りかざされたらマッサンでなくても腹立つ。 「人間は皆、平等です。でも奴隷は人間ではありません」と言っているようなもの。
『この世界の片隅に』と同時期に原爆が落とされるのも皮肉。 マッサンの故郷たる竹原市は無事でしたが 当時のアメリカは日本陸軍の情報をそこまで掴んでいなかったという事か。 掴んでいたら、ヤバかった。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1030
『義母と娘のブルース』第8話 #義母と娘のブルース #ぎぼむす いや、やはり、唸るほど上手いです。
将来の方向性が見えない麦田に亜希子さんのレクチャー。
将来の方向が見えない みゆきに大樹くんのレクチャー。
亜希子さんが みゆきの相談に乗っている間は、大樹くんが麦田くんの相談役。
4人で盛り上げ新企画に到る。しかも「楽しい」。そして父から受け継ぐ仕事への愛。
で、無事に開店したと思ったら、みゆきに「義母を取られるかも」という不安が発生。また引き込まれる。
血のつながりがないこと、は、そもそもがこのドラマのテーマで、今は亡き良一が2人を繋ぐ「血」なのだから、新しい恋が始まったらそりゃ不安よね。
不安から安定、失敗から成功、そしてまた不安……と、丁寧にエピソードを積み上げられているから見ている方も愛情を感じるんですよね。麦田のパンと同じ。
いつか、父を送った車の運転手が麦田くんであった奇跡が みゆきに何かもたらすのかなぁ。まだまだ先が見えないけれども楽しみです!
『健康で文化的な最低限度の生活』第8話 #健康で文化的な最低限度の生活 #ケンカツ 家族でも難しい依存症。(むしろ家族だから難しいのかも知れないけれど)
まず自助サークルに行こうと思うまでが難しいし、行っても続かないし、身体を壊すというのは治す意欲に繋がる大きなきっかけで、そこを掴んだのはよく勉強しているなぁと思いました。
どこまで原作に沿っているのか分からないけれども、原作もとても勉強しているとは耳にしたので取材力が凄いんだろうなぁと。
音尾琢真さんが本当に依存症のようで(笑)上手いなぁ。
しかし大変な仕事だなぁ。そして体力が要るなぁ。こんなに個人に寄り添ってくれる人たちばかりだったら国も良くなるだろうな。
うん、いるいる。こういう人は致死率が高い。 1.急性アルコール性膵炎で亡くなる。 2.アルコール性肝硬変による肝不全で亡くなる。 3.アルコール性肝硬変に併発した食道静脈瘤からの吐血で亡くなる。
知っている人は救急搬送から数日で退院し、自宅で亡くなりました。 「どうせ入院しても入院費が払えない」的態度で捨て鉢というか 一応の親族はいるが疎遠で彼らへのコンプレックスも強い。
一年目的内容は前半だけでやってしまって後半は同じ事を繰り返している的ですが これまでの各話エピも根気と繰り返しという事を示していて制作側の意図は解る。
しかし阿久沢さんは娘さんの水商売を知っているのかいないのか…。
『トーキョーエイリアンブラザーズ』第7話 #トーキョーエイリアンブラザーズ 女の子になっちゃおうというのは唐突な発想に思えたけれども、いわばヤケクソ。
ここまで「人間」について努力して研究し尽くして来たのに、お払い箱になろうとしていることに対するヤケクソ。
人間について頑張って研究した。けれども、結局、男子でいても女子でいても、人間の心に寄り添えるのは夏の方なんだよね。
ついに人の命を手に掛けてしまった冬……。
「女の子の方が楽しい」はずだった人間。けれども、女の子は生きづらかったと知る。
人間を殺してしまっても星には帰れるのだろうか。この状態で置いてけぼりにならなきゃいいけど…。
『ラストチャンス 再生請負人』第8話 #ラストチャンス ついに最終回。とりあえず、助けたい人はみんな助かり、何とかしたい企業は何とかなり、銀行も頭を下げてオールOKに終わった……。
個人的には甘い気がするけれども(とくに結城の扱いがぁぁ)、まぁ、許して使う事も再生への道なのね。
現実はもっと切って切っていかないと救えない気がするけれども、気持ちのいいラストではありました。情けは人のためなり。
で、プロの再生請負人になっちゃうわけなんだね。樫村さんにはそれが合っている。
人の良さと真面目さと誠実さで切らない再生人を等身大の人間臭く演じたトオルさん、とても合っていた。
メインキャストの皆さまは、それぞれクセがある役、楽しかったです。お疲れ様でした。
最終回が近づき、さすがに盛り上がりも見せます。 盗聴、プライバシー無視の管理社会推進。 主人公達は負けて終わった方がいいのでは?と思わされ 過去シリーズのキャラも徐々に絡んでくる。
センスに翳りが見える糸子。並外れた先見性を見せる直子。驚異のチャレンジャーとの対決を予感させながらラスト1話でひっくり返る。(高校野球が終わったのなら、さっさと始めてろ…)「デザインはデザイナーの面構えや!」と直子の糾弾を受け一年以上が経過しながら暗がりの中でデザインを描き続ける優子を糸子が立って見ている。映像は語る。「制服は百貨店の顔や」と言われた糸子は直子ですら数カ月を要したデザインを数日で完成させた事を思い出せと。
https://i.imgur.com/FM5K4mm.jpg
貞子さん譲りのセンスを芸術家レベルで持つ直子に対し糸子や優子はアマチュアレベル。しかし糸子は祖父譲りの商才に基づく天性のお客目線も備えており、これは服飾分野への適性度が非常に高い。 「ショーウインドウを作る糸子を思い出す玉枝と直子の部屋を見て貞子を思い出す千代」 「開眼した直子と独自発想による立体裁断を披露する糸子」ときて、 優子の『初めてのお客さんで大失敗』ですが才能を制御する経験が足りなかった故の糸子のそれと内情が全く違う(優子の失敗は実話ベースなので糸子の失敗自体が布石)。
今回、糸子が負けたのは実は洋物嫌いでありながら「同じ糸のもんやさかいな」と言って糸子のデザインを『売れる』と判断した善作。父に無い商才はあっても服飾や生地の基本は善作ほど固まっていなかった。基礎がしっかりしていれば状況の変化への対応力や応用力も生まれる。糸子のデザインを見ていた善作の仕草に該当するのは帰郷した際に直子の絵を見た優子。優子が直子の才能を恐れるのは糸子が考えも及ばないレベルで理解しているからであり、 洋裁に関してはベテランの糸子対天才の直子(=糸子Jr)ではなく 真の天才である糸子対努力家の優子(=善作Jr)の図式。 糸子Jr的な直子が絡むのは糸子より優子な事も、これを裏付けますが問題点が二つ。
まず脚本&演出が台詞やナレ中心の既存の朝ドラと根本的次元が違う。優子の言動が浮ついていたのは明らかなれど、これが才気溢れる母と妹の狭間に置かれて背伸びした心理、清三郎と糸子の狭間で家長の面目を保とうと癇癪を起こしたり意固地になる善作と同質の『弱さの裏返し』な事は視聴者が自ら感じなければならない。上辺の言動は糸子が善作的に見えても葛藤や立ち位置の本質は優子が継承している事を天国のお爺ちゃんがモノローグで語ったりはしない。逆に根岸先生に1週間の個人指導を受けただけの糸子が母校で講師の誘いが来ている優子に「勉強やで」と語りかけ散乱したデザインにも実践的ではないと否定的見解を述べる。しかし畳上のデザインと傍らで眠る聡子が後に生きてくる。
もう一つは尺。糸子の青春時代たる2~7週が約1年/週に対し三姉妹編は2~3年/週。これは本来の主役が糸子というだけでなく才に乏しい優子の成長を同じ形で描いても地味になるから。直子との関わりで善作の内面を辿る優子を糸子と比較しながら観ていく事になりますが前半は『糸子と善作』一本のラインで6週間なのに三姉妹編は『糸子と優子』『優子と直子』の二本ラインで4週間。情報密度は単純計算で三倍!
本放送当時の私ゃ、熱中して観るを通り越して死に物狂いで観るゾーンに突入しやした。前後には不倫ドラマと主演交替と物議を醸した周防編と晩年編だし並の良作レベルで観ている視聴者を明らかに篩にかけている。後半の方が視聴率が良かったのはオヤジに殴られたり戦争の重い描写が減って浮遊層には、とっつき易かったからではないかと…。
『ゼロ 一獲千金ゲーム』第8話 #ゼロ一獲千金ゲーム イケメンは正義感が強くて賢くて冷静 ……という話でした。
バカじゃないの、とは思うけれども、自分ではなにもやらず人任せでクレーム飛ばしたり、よく考えもせずにリーダーになろうとしたり、頭が悪いのに反発心だけは一人前だったり、人間アルアルだなぁとは思います。
とりあえず、やはり1回1ゲームが見やすくていいな。
「この世界の片隅に」第7話 #この世界の片隅に ついに、あのシーンが(1週またいで)来てしまった……。
泣きをしつこく引っ張らず、サラッと回想される はるみさんの面影。
鉛筆を持ってきた右手の思い出。
サラッとだからつらい。
すずさんが歪むのは当然。 径子さんがキツいのも当然。
悪いのは誰でもなくて、戦争。
すずさんが立ち直るためには周作さんの優しさと引き留めが必要で、径子さんの許しが必要だった。
「すずの居場所はここじゃ」
その言葉の重さと神々しさ。
私だったら娘と一緒に連れて行かれたすずさんの右手の跡をずっと見ているのは辛いかも知れず。残されたものはどこかで折り合いつけなければ生きていけない。
声なく泣き叫ぶ尾野真千子の上手さ。
唐突に差し挟まれてすぐに消える現代パートの意味は最終回近くなってもまだ分からず、今日は特にイライラした。この回くらいは止めてもらいたかったな。
径子さんのおかげで すずさんが戻らなかった広島に原爆が。
そして終戦。
あの時、 「もう少し早ければ」 とどれだけの人たちが思っただろう。
以前、観た北川景子版では 「何で右腕ふっ飛ばされて入院もしてないのに、お肌ツヤツヤ?」 「何で広島の瓦礫の中を片腕の女がフラフラしていたら旦那と出会う?」 だったので、今回の臨場感は光っていました。「カーネーション」と同等以上? すずさん、中盤は義姉に存在感で負けていましたが目ェ座ってきました。
しかし空襲の中で夫婦喧嘩しながら抱き合っていたら CM明けには現代の娘が昔語りをしているというのは、どういう演出。
私は原作も読みました。映画も見ています。すずさんに松本さんがぴったり合っているかどうかはともかく、こういうすずさんがいてもいいと思います。のんさんがやったってぴったりになるかどうかは解らないですよね。映画の声は声です。視聴率の悪さを主役のせいにする風潮はよくないです。良いドラマだと思います。
『ヒモメン』第6話 #ヒモメン 始まった時は、いくら窪田でもこんなの見ていられないーー!と思っていたのですが、どこかであきらめる瞬間があり、今は普通にドラマとして楽しんでいます(彼氏として楽しいわけではない(爆))
キャラとしては可愛いですよね。「働きたくない」という以外の欲はなく、「楽して生きたい」という以上の夢はない。
「ゆりこと生きていきたいんです!」と叫ぶ程度に愛はあるけれども「楽して」←これは絶対条件。
せめて家事だけでもやってくれれば……、あ、未練がましいこと言っちゃった(笑)
『カーネーション』111・112話 #カーネーション
このドラマは実在のデザイナーの人生をモデルにしたものなので、当然、当時の流行を追っているのだけれど、同時に流されて行く時の惨酷さや寂しさも描いて行く。
北村が起こしたしょぼい犯罪は優しい時と共に流されて行く。
戦後の輸入文化が独自の物となっていったせいで「アメリカ商会」は時の流れに潰され、木之元のおっちゃんは優しい時を過ごしてきた古い「太鼓」の看板を継ぐ。
昭和35年。「ウチはもう47」
若い者の成長や進化は嬉しい。楽しい。
けれども、人生半ば。振り返ると懐かしくてちょっと切ない。
そんな流れの中で、サエさんは変わらず我を通す。
昔から欲しいものは「女をいっちゃん綺麗に見せるドレス」
美と女らしさと「男」。
この人はどんな時代だって貫いて生きていくだろうな。「女が女らしく男が男らしくて何が悪い」と正々堂々言える人。
ラストは優子の長女を抱く糸子。
赤ちゃんがいる優しい風景。
時が流れたからこそ手に入った宝物。
本職刑事も登場して、いよいよサスペンスドラマ化。
一山超えた優子が母と和解するも妹とは相変わらずのすれ違いに見えますが…。
優子と糸子が回想する善作像のズレ、今になって小原洋装店の歴史に想いを馳せる優子。
彼女は自分が生まれる前の祖父と母の経緯など周囲に全く聞かされていないのが解る。
7週までの展開が前提の視聴者が見落としてしまいがちなのが『優子は知らない』事。
一方、二度に渡り電話してくる直子。糸子が娘との距離感を手探りなのに対して
姉妹喧嘩という形でコミュニケーションを重ねてきた直子はハッパをかけてやれば良い時と慰めたり励ましたりしてやれば良い時の境界を感覚で掴んでいる。
優子の挫折から立直りまでを纏めて観れば気づきやすい所な朝ドラ15分のトリック。
今回は2話一括放映スケジュールなので、まだマシかと思ったのですが
110話と111話の間で切れた上に台風のお陰で隔日になるという最悪のパターン…。
更には直子の告白に対して糸子は「恵さんの頭には一言も入ってませんでした」と
横槍を入れて笑い話のように纏めてしまった。次週の直子の言動は
「姉ちゃんにはウチの前を走っといてもらわんと困る」という告白が伝わっているのを
前提にしているのに視聴者の多くは『優子は知らない』という前提で見てしまう。
しかも本放映時ですら一週間前の伏線だったのに今回は三週間後!?
NHKと糸子はどこまで直ちゃんを…(涙。
恵さんの視線の先には刑事に応対しているボスの背中がドーン!!
片や優子の姿は布越しで見え辛くなっているし、糸子が独裁政権を維持するために
部下を使って姉妹の絆を分断にかかっているように見えてくる(汗。
大河ドラマ「風林火山」の仲代信虎のような主人公です(爆。
(あちらは長子を冷遇して自分の方が外に追い出された訳ですが)
恵さんが悪事の片棒を担がされた鑑識の人に見えてくる。
エリーが一人で祖国の母に語りかけるシーンでは台詞が英語になるのは
日本における異国人という立場を際立たせる、いい演出。
エリーとウィスキーのお陰で余市は爆撃されなかった皮肉。
自国民、有権者の権利や命を尊重するのは政治的に当然だけど(この点、日本人は甘い)
民間人殺しまくっておいてヒューマニズム振りかざされたらマッサンでなくても腹立つ。
「人間は皆、平等です。でも奴隷は人間ではありません」と言っているようなもの。
『この世界の片隅に』と同時期に原爆が落とされるのも皮肉。
マッサンの故郷たる竹原市は無事でしたが
当時のアメリカは日本陸軍の情報をそこまで掴んでいなかったという事か。
掴んでいたら、ヤバかった。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1030
『義母と娘のブルース』第8話 #義母と娘のブルース #ぎぼむす
いや、やはり、唸るほど上手いです。
将来の方向性が見えない麦田に亜希子さんのレクチャー。
将来の方向が見えない みゆきに大樹くんのレクチャー。
亜希子さんが みゆきの相談に乗っている間は、大樹くんが麦田くんの相談役。
4人で盛り上げ新企画に到る。しかも「楽しい」。そして父から受け継ぐ仕事への愛。
で、無事に開店したと思ったら、みゆきに「義母を取られるかも」という不安が発生。また引き込まれる。
血のつながりがないこと、は、そもそもがこのドラマのテーマで、今は亡き良一が2人を繋ぐ「血」なのだから、新しい恋が始まったらそりゃ不安よね。
不安から安定、失敗から成功、そしてまた不安……と、丁寧にエピソードを積み上げられているから見ている方も愛情を感じるんですよね。麦田のパンと同じ。
いつか、父を送った車の運転手が麦田くんであった奇跡が みゆきに何かもたらすのかなぁ。まだまだ先が見えないけれども楽しみです!
『健康で文化的な最低限度の生活』第8話 #健康で文化的な最低限度の生活 #ケンカツ
家族でも難しい依存症。(むしろ家族だから難しいのかも知れないけれど)
まず自助サークルに行こうと思うまでが難しいし、行っても続かないし、身体を壊すというのは治す意欲に繋がる大きなきっかけで、そこを掴んだのはよく勉強しているなぁと思いました。
どこまで原作に沿っているのか分からないけれども、原作もとても勉強しているとは耳にしたので取材力が凄いんだろうなぁと。
音尾琢真さんが本当に依存症のようで(笑)上手いなぁ。
しかし大変な仕事だなぁ。そして体力が要るなぁ。こんなに個人に寄り添ってくれる人たちばかりだったら国も良くなるだろうな。
うん、いるいる。こういう人は致死率が高い。
1.急性アルコール性膵炎で亡くなる。
2.アルコール性肝硬変による肝不全で亡くなる。
3.アルコール性肝硬変に併発した食道静脈瘤からの吐血で亡くなる。
知っている人は救急搬送から数日で退院し、自宅で亡くなりました。
「どうせ入院しても入院費が払えない」的態度で捨て鉢というか
一応の親族はいるが疎遠で彼らへのコンプレックスも強い。
一年目的内容は前半だけでやってしまって後半は同じ事を繰り返している的ですが
これまでの各話エピも根気と繰り返しという事を示していて制作側の意図は解る。
しかし阿久沢さんは娘さんの水商売を知っているのかいないのか…。
『トーキョーエイリアンブラザーズ』第7話 #トーキョーエイリアンブラザーズ
女の子になっちゃおうというのは唐突な発想に思えたけれども、いわばヤケクソ。
ここまで「人間」について努力して研究し尽くして来たのに、お払い箱になろうとしていることに対するヤケクソ。
人間について頑張って研究した。けれども、結局、男子でいても女子でいても、人間の心に寄り添えるのは夏の方なんだよね。
ついに人の命を手に掛けてしまった冬……。
「女の子の方が楽しい」はずだった人間。けれども、女の子は生きづらかったと知る。
人間を殺してしまっても星には帰れるのだろうか。この状態で置いてけぼりにならなきゃいいけど…。
『ラストチャンス 再生請負人』第8話 #ラストチャンス
ついに最終回。とりあえず、助けたい人はみんな助かり、何とかしたい企業は何とかなり、銀行も頭を下げてオールOKに終わった……。
個人的には甘い気がするけれども(とくに結城の扱いがぁぁ)、まぁ、許して使う事も再生への道なのね。
現実はもっと切って切っていかないと救えない気がするけれども、気持ちのいいラストではありました。情けは人のためなり。
で、プロの再生請負人になっちゃうわけなんだね。樫村さんにはそれが合っている。
人の良さと真面目さと誠実さで切らない再生人を等身大の人間臭く演じたトオルさん、とても合っていた。
メインキャストの皆さまは、それぞれクセがある役、楽しかったです。お疲れ様でした。
最終回が近づき、さすがに盛り上がりも見せます。
盗聴、プライバシー無視の管理社会推進。
主人公達は負けて終わった方がいいのでは?と思わされ
過去シリーズのキャラも徐々に絡んでくる。
センスに翳りが見える糸子。並外れた先見性を見せる直子。驚異のチャレンジャーとの対決を予感させながらラスト1話でひっくり返る。(高校野球が終わったのなら、さっさと始めてろ…)「デザインはデザイナーの面構えや!」と直子の糾弾を受け一年以上が経過しながら暗がりの中でデザインを描き続ける優子を糸子が立って見ている。映像は語る。「制服は百貨店の顔や」と言われた糸子は直子ですら数カ月を要したデザインを数日で完成させた事を思い出せと。
https://i.imgur.com/FM5K4mm.jpg
貞子さん譲りのセンスを芸術家レベルで持つ直子に対し糸子や優子はアマチュアレベル。しかし糸子は祖父譲りの商才に基づく天性のお客目線も備えており、これは服飾分野への適性度が非常に高い。
「ショーウインドウを作る糸子を思い出す玉枝と直子の部屋を見て貞子を思い出す千代」
「開眼した直子と独自発想による立体裁断を披露する糸子」ときて、
優子の『初めてのお客さんで大失敗』ですが才能を制御する経験が足りなかった故の糸子のそれと内情が全く違う(優子の失敗は実話ベースなので糸子の失敗自体が布石)。
今回、糸子が負けたのは実は洋物嫌いでありながら「同じ糸のもんやさかいな」と言って糸子のデザインを『売れる』と判断した善作。父に無い商才はあっても服飾や生地の基本は善作ほど固まっていなかった。基礎がしっかりしていれば状況の変化への対応力や応用力も生まれる。糸子のデザインを見ていた善作の仕草に該当するのは帰郷した際に直子の絵を見た優子。優子が直子の才能を恐れるのは糸子が考えも及ばないレベルで理解しているからであり、
洋裁に関してはベテランの糸子対天才の直子(=糸子Jr)ではなく
真の天才である糸子対努力家の優子(=善作Jr)の図式。
糸子Jr的な直子が絡むのは糸子より優子な事も、これを裏付けますが問題点が二つ。
まず脚本&演出が台詞やナレ中心の既存の朝ドラと根本的次元が違う。優子の言動が浮ついていたのは明らかなれど、これが才気溢れる母と妹の狭間に置かれて背伸びした心理、清三郎と糸子の狭間で家長の面目を保とうと癇癪を起こしたり意固地になる善作と同質の『弱さの裏返し』な事は視聴者が自ら感じなければならない。上辺の言動は糸子が善作的に見えても葛藤や立ち位置の本質は優子が継承している事を天国のお爺ちゃんがモノローグで語ったりはしない。逆に根岸先生に1週間の個人指導を受けただけの糸子が母校で講師の誘いが来ている優子に「勉強やで」と語りかけ散乱したデザインにも実践的ではないと否定的見解を述べる。しかし畳上のデザインと傍らで眠る聡子が後に生きてくる。
もう一つは尺。糸子の青春時代たる2~7週が約1年/週に対し三姉妹編は2~3年/週。これは本来の主役が糸子というだけでなく才に乏しい優子の成長を同じ形で描いても地味になるから。直子との関わりで善作の内面を辿る優子を糸子と比較しながら観ていく事になりますが前半は『糸子と善作』一本のラインで6週間なのに三姉妹編は『糸子と優子』『優子と直子』の二本ラインで4週間。情報密度は単純計算で三倍!
本放送当時の私ゃ、熱中して観るを通り越して死に物狂いで観るゾーンに突入しやした。前後には不倫ドラマと主演交替と物議を醸した周防編と晩年編だし並の良作レベルで観ている視聴者を明らかに篩にかけている。後半の方が視聴率が良かったのはオヤジに殴られたり戦争の重い描写が減って浮遊層には、とっつき易かったからではないかと…。
『ゼロ 一獲千金ゲーム』第8話 #ゼロ一獲千金ゲーム
イケメンは正義感が強くて賢くて冷静
……という話でした。
バカじゃないの、とは思うけれども、自分ではなにもやらず人任せでクレーム飛ばしたり、よく考えもせずにリーダーになろうとしたり、頭が悪いのに反発心だけは一人前だったり、人間アルアルだなぁとは思います。
とりあえず、やはり1回1ゲームが見やすくていいな。
「この世界の片隅に」第7話 #この世界の片隅に
ついに、あのシーンが(1週またいで)来てしまった……。
泣きをしつこく引っ張らず、サラッと回想される はるみさんの面影。
鉛筆を持ってきた右手の思い出。
サラッとだからつらい。
すずさんが歪むのは当然。
径子さんがキツいのも当然。
悪いのは誰でもなくて、戦争。
すずさんが立ち直るためには周作さんの優しさと引き留めが必要で、径子さんの許しが必要だった。
「すずの居場所はここじゃ」
その言葉の重さと神々しさ。
私だったら娘と一緒に連れて行かれたすずさんの右手の跡をずっと見ているのは辛いかも知れず。残されたものはどこかで折り合いつけなければ生きていけない。
声なく泣き叫ぶ尾野真千子の上手さ。
唐突に差し挟まれてすぐに消える現代パートの意味は最終回近くなってもまだ分からず、今日は特にイライラした。この回くらいは止めてもらいたかったな。
径子さんのおかげで すずさんが戻らなかった広島に原爆が。
そして終戦。
あの時、
「もう少し早ければ」
とどれだけの人たちが思っただろう。
以前、観た北川景子版では
「何で右腕ふっ飛ばされて入院もしてないのに、お肌ツヤツヤ?」
「何で広島の瓦礫の中を片腕の女がフラフラしていたら旦那と出会う?」
だったので、今回の臨場感は光っていました。「カーネーション」と同等以上?
すずさん、中盤は義姉に存在感で負けていましたが目ェ座ってきました。
しかし空襲の中で夫婦喧嘩しながら抱き合っていたら
CM明けには現代の娘が昔語りをしているというのは、どういう演出。
私は原作も読みました。映画も見ています。すずさんに松本さんがぴったり合っているかどうかはともかく、こういうすずさんがいてもいいと思います。のんさんがやったってぴったりになるかどうかは解らないですよね。映画の声は声です。視聴率の悪さを主役のせいにする風潮はよくないです。良いドラマだと思います。
『ヒモメン』第6話 #ヒモメン
始まった時は、いくら窪田でもこんなの見ていられないーー!と思っていたのですが、どこかであきらめる瞬間があり、今は普通にドラマとして楽しんでいます(彼氏として楽しいわけではない(爆))
キャラとしては可愛いですよね。「働きたくない」という以外の欲はなく、「楽して生きたい」という以上の夢はない。
「ゆりこと生きていきたいんです!」と叫ぶ程度に愛はあるけれども「楽して」←これは絶対条件。
せめて家事だけでもやってくれれば……、あ、未練がましいこと言っちゃった(笑)