『NHK朝ドラ ゲゲゲの女房』

評価 (4.12 / 34)
NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』
◆放送期間 : 2010年3月29日 ~ 9月25日
(全156回)
◆制作 : NHK(BK)
◆平均視聴率:18.6%
◆制作統括 : 谷口卓敬
◆制作 : 落合将
◆演出 : 渡邊良雄、勝田夏子、一木正恵、
尾崎裕和、渡辺哲也、堀之内礼二郎、佃尚能
◆脚本 : 山本むつみ
◆原案 : 武良布枝『ゲゲゲの女房』
◆音楽 : 窪田ミナ
◆主題歌 : いきものがかり「ありがとう」
◆主演 : 松下奈緒
◆出演 : 向井理,野際陽子,有森也実,
南明奈,杉浦太陽,大杉漣,風間杜夫,
古手川祐子,竹下景子,村上弘明,
松坂慶子、他
◆語り : 野際陽子

※特記 :
・第35回エランドール賞
・第19回橋田賞新人賞



2010年上半期・NHK朝の連続小説『ゲゲゲの女房』のレビューをお待ちしています。

評価 (4.12 / 34)

35
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巨炎

子役時代から見合い結婚を描いた島根編の3週間が序章で
第17週からOP画像が変化して新展開の後半を示唆。
まさか貧乏神と全26週の半分の期間も戦っていたとは…。

高度経済成長期という時代の陰に追いやられた人達。
苦楽を共にする人々が時代の波に押し流されていく中、懸命にしがみついてきた漫画道。
息子が片腕になった時の手紙を読み直して涙ぐむイカルさん。
娘が「ウチの人は本物の漫画家ですけん!」と叫んだ事を思い出す源さん。

去っていった人達も「自分達の分まで堂々とスポットライトを浴びて欲しい」
と願っている様が目に浮かぶようです。

巨炎

「私はただ家の掃除をして、藍子の世話をして、たまに漫画の手伝いをしているだけで…」
それを人件費に換算すると相当なものだと思うのですが。ブシムスだってねぇ(笑。
それを大した事では無いと思えるのが布美枝の強さ。

三年で漫画家として全てを出し尽くした河合さん。
『私にはもう何もない』
布美枝も最初は同じような気持ちを抱えていました。
お姉ちゃん達にコンプレックスを抱き、要領が悪くて家族の中で目立つ事も無く
それでも酒屋を営む実家を縁の下を黙々と支えてきた経験があるからこそ
イトツさんが頭を下げる優良物件にまでなった。
三年間、真剣に打ち込んだ漫画家魂も後の人生に生きてくるのでしょう。
(南明奈さんは先月、御結婚されました。旦那とは茂&はるこぐらいの年の差)

河合さんが春風のように去り、遂にきました大手出版社!
長かったなぁ…。いえいえ、これからです。

巨炎

再見して驚いたのはボンビー低空飛行期間が思いのほか長かった事。
後半に入っても冒頭の見合いから3年半のペースは「ひよっこ」に次ぐかもしれない。

第13週の帰郷編では新旧世代の歩み寄りが描かれましたが第14週は消えていく旧世代。
一歩ずつ妻となり母となる布美枝。
太一は友人達と文芸活動に勤しみ、務め先も新工場に。
対して上京した若者達にとって母親替りの受け皿だったプレブシムスは去って行く。
布美枝の母たるブシムスとして再登場する「まんぷく」まで、さようなら。
転居先で貸本屋再開は難しいかもしれないけど思い出の品々は簡単には手放せない。

そして第15週は時代の波に乗れなかった新世代の話。
鈴愛より余程、応援しがいのある河合さんを通じて漫画の世界の厳しさが描かれる。

巨炎

高度経済成長期は正に新旧世代間の軋轢の時代だった。
そして、お見合い結婚で上京した布美枝は正に両者の中間。

妹のユキエは古い価値観の年長者を敵視して貴司を自分の側と見なすが
貴司が一番、気さくに話せるのは年が近く、さしたる発言力も無いまま
共に家を縁の下から支えてきた布美枝なのであった。
「自分が一番、大事な気持ちに正直に」
ドラマや漫画では定番の台詞ですが誰が言ったかというのが肝心なのです。
アドルフ・ヒットラーも「我が闘争」の中で言っている(笑。それにしても…。

「お父さん、相談もせずに一人でさっさと決めてしまうから」
同じ時期にそれで自爆して近所のお婆ちゃんに泣きついたアホが岸和田にもいまっせー!

「カキの養殖は詐欺商法です」
ニシン漁以前にも同じことをしようとしていた熊虎。奥さんがいないとホント駄目ね。

巨炎

スカイライダー深沢さん、復活!
やぱり貧乏神を駆逐するにはヒーローが必要なのか。
真綿で首を絞めるような赤貧、ジリチンが続いていた中、やっとこ立て直しの兆し。

「里帰りするお金も無いんかと心配しとったんよ」

図星過ぎて返す言葉もありません。

「旦那に気を使う苦労に比べれば貧乏で苦労する方がマシよ」

隣の芝生は青く見える。いずれにしても限度はあると思いますが…。
家族や友人といった面々が大挙して現れる様は懐かしく賑やかで
村井家とは対照的な好景気ぶりまで実家には窺える。そんな中で
源さんは家のために尽くしてくれた次男のため酒屋の第二店舗と縁談を考える。
でも末娘が知っていて、妻も気づき始めた恋人の存在には関知せず。
意見しようとするタイミングを制するように喋る喋る。正に昭和のオヤジ(笑。

「なつぞら」では主人公上げのための帰郷だったけど
本作ではオババが家の潤滑剤たる座敷童を東京から呼び戻したように見えます(笑。

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