『NHK朝ドラ おしん』

評価 (2.95 / 19)
『おしん』
◆放送期間 : 1983年4月4日~1984年3月31日(全297回)
◆制作 : NHK(BK)
◆平均視聴率 : 52.6%
◆制作統括 : 岡本由紀子
◆プロデューサー : 堀之内礼二郎
◆演出 : 江口浩之、小林平八郎、竹本稔、望月良雄ほか
◆脚本 : 橋田壽賀子
◆原作 :
◆音楽 : 坂田晃一
◆主題歌 :
◆主演 : 小林綾子,田中裕子,乙羽信子
◆出演 : 泉ピン子,大路三千緒,
伊東四朗,大橋吾郎,大路三千緒,
高森和子,北村和夫,ガッツ石松,
並樹史朗,今福将雄,金田明夫,
山下真司,田中好子,長岡輝子,
渡辺美佐子,小林千登勢,渡瀬恒彦,
東てる美,佐藤仁美,並樹史朗,
北村総一朗,松田洋治,冨家規政,
赤木春恵,中村雅俊,平泉成,
光石研,ほか
◆語り : 奈良岡朋子

昭和58年(1983)春、83歳のおしんは自ら築き上げたスーパーマーケットの社長の座を息子に譲って失そうします。行き先は故郷の山形、おしんがこれまでの人生を振り返る形でドラマが始まります。明治の終わり頃、雪深い山形の山奥の農家に生まれたおしんは、両親の愛に包まれながらも毎日が極貧との闘いでした。明治から大正、そして昭和...


1983年・NHK朝の連続小説『おしん』のレビューをお待ちしています。

評価 (2.95 / 19)

19
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巨炎
巨炎

竜三や加代が田中おしんに絡んでいると面白い。方や脚本家が完成されたキャラと
見なしている加賀屋の婆さんや乙羽おしんの下りはゲンナリ。
後、おしんに都合良く加代に都合の悪いタイミングで現れる浩太。
しかし加代様はようやく初恋に踏ん切りをつけ
口止めされていた、おしんに恨み言をいうでもなくさっていく。
加代が不遇を一つ乗り越えた所で、おしんの(不幸)ターンです。

『大正十二年9月1日。借金までして事業拡大のため新設した工場が完成』
殆ど終戦記念の原爆ドラマみたい…。
「隠居して、お二人の子供の世話でもしていとうございます」
と言っていた源兵ヱさんは忠実に死亡フラグを遂行。

この不幸テイストが、やはり「おしん」の真骨頂。

巨炎

最近は夫・竜三との夫婦中心で話が進み明るい展開です。
商店が行き詰り、おしんの方が髪結いで稼いで、ふてくされたりの旦那。
この時代ならではのボンボンかつ関白亭主ぶりですが根は悪い奴ではなく
台詞中心で夫婦間コミュニケーションを積み重ねる辺りは橋田脚本の良い所。

大正11年に子供向け洋服屋で出直し。糸子が神戸で洋服に魅せられた頃で
東京は関西より文明・文化の近代化は早かったでしょうが、やはり甘く無い。
糸やんなら如何に流行らせるかの閃きと行動あるのみ!ですが、
田中おしんは「旦那様と二人三脚で生きていけるのが嬉しい」との事。
まあ軌道に乗った所で詐欺容疑で刑事に逮捕されるカウントダウン数年後。

田中裕子は神戸を舞台にした「わかば」(2006年)で母親役。
十年前に夫を震災で亡くし女手一つで二人の子供を育てますが
年頃になった我が子に殆ど干渉しないぶっきらぼうさと包容力を兼ねそなえていました。
糸子の場合は男と互角以上に戦うレベルなので自然と犠牲になる部分が出てくる。
二人とも長谷川町子を演じているのが奇縁といえば奇縁。

巨炎

白河院作造の臨終。死なば仏だろうか。
そして今度は自分の時代が来た感、ムンムンの庄司。

「俺がどんな思いで小作の仕事を…」
「お前が金を送ったのは親父だ。俺は何もしてもらっていない」
おしんが送った金で立った新居に住まいながらダブルスタンダード。
貧乏で心が荒んだという点を加味しても何で、
おしんは清く正しく長男は(その嫁も含めて)、こうなるかなぁ…。

私の兄等もプライドばかり高くて弟や妹を自分の子分程度にしか扱わない
器の小さい奴なので時代背景を加味すれば納得は出来ますが共感はゼロ。

橋田寿賀子、数年後の大河ドラマ「いのち」では地主の娘であるヒロインが
「小作人である俺達の気持ちがお嬢様に解るか!」と糾弾されるのですが
妹に対して同じ台詞を言うような奴は完全にアウトだよなぁ。

巨炎

九州から夫の父がやって来た…。この作品にしては珍しく平穏な空気。
田中裕子のコミカルな仕草はアドリブ?
これまで厳しく思えた使用人の源兵ヱが実は合格点をくれていてスムーズに進む。

「女房は飯が作るのが上手い女に限るなぁ!」

等と言いながら男三人が美味そうに酒と夕食を囲んでいる様は
後から出てくる姑の存在を示唆しているようで、ちょい怖い。

一方では白河院危篤の電報。おしんにとっては、あんな親でも親か。