『NHK朝ドラ おしん』

評価 (3.08 / 13)
『おしん』
◆放送期間 : 1983年4月4日~1984年3月31日(全297回)
◆制作 : NHK(BK)
◆平均視聴率 : 52.6%
◆制作統括 : 岡本由紀子
◆プロデューサー : 堀之内礼二郎
◆演出 : 江口浩之、小林平八郎、竹本稔、望月良雄ほか
◆脚本 : 橋田壽賀子
◆原作 :
◆音楽 : 坂田晃一
◆主題歌 :
◆主演 : 小林綾子,田中裕子,乙羽信子
◆出演 : 泉ピン子,大路三千緒,
伊東四朗,大橋吾郎,大路三千緒,
高森和子,北村和夫,ガッツ石松,
並樹史朗,今福将雄,金田明夫,
山下真司,田中好子,長岡輝子,
渡辺美佐子,小林千登勢,渡瀬恒彦,
東てる美,佐藤仁美,並樹史朗,
北村総一朗,松田洋治,冨家規政,
赤木春恵,中村雅俊,平泉成,
光石研,ほか
◆語り : 奈良岡朋子

昭和58年(1983)春、83歳のおしんは自ら築き上げたスーパーマーケットの社長の座を息子に譲って失そうします。行き先は故郷の山形、おしんがこれまでの人生を振り返る形でドラマが始まります。明治の終わり頃、雪深い山形の山奥の農家に生まれたおしんは、両親の愛に包まれながらも毎日が極貧との闘いでした。明治から大正、そして昭和...


1983年・NHK朝の連続小説『おしん』のレビューをお待ちしています。

評価 (3.08 / 13)

13
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巨炎

本日は加代お嬢様の敗戦パーティー結婚式。
おしんも駆けつけてきて、病床の婆様が語る。

「好いた男と自由に生きさせてやりたかったが、加賀屋の跡取りに生まれた運命か」

自己投影の対象たる、おしんに言い訳をしているようにしか見えないのだが…。
加代は加賀屋なんか潰れてしまえ等の極論は全く言っていない。
「時代は変わった」「継ぎたい者が継げばいい」
最初から、おしんを養女にして継がせようとするなら、それこそ大賛成だったでしょう。
当初は加代の事を考えるからこそ、おしんに目をかけているのかと思いましたが結局、
この人は孫の言葉など最後まで一言も耳に入れようとしなかった。それで身代が血縁に
受け継がされるのを見届け、後の没落は目の当たりにせずに済んでいる。

加代は己を殺し、祖母の価値観を受け入れ
(「それは生きながら死んでるようなもんや!」by優子)
おしんには自分の分まで自由に生きて欲しいと託けるのに対して
婆さんは終始、自分の価値観だけで完結して人生勝ち逃げか…。

全く連絡が無かった浩太がこのタイミングでのこのこ東京に表れて、おしんに口止めとか
二人の知人の男性が「加代さんはどうせお嬢様育ちだから」とかも逐一、あざとい。
子役時代の描写で解っていた事ですが、加代をおしんと並行して描いた所で
制作側には二人を均等に扱う考えは無く、橋田寿賀子にとって加代は
時代の不遇を描く上での生贄以上の意味は無いのでしょう。

巨炎

姉の死を切欠に家族と決別して上京したおしん。妹の死をおしんに知らされ加代は帰郷。
しかし、おしんは加代の部屋を定期的に掃除して互いに手紙をやり取りするのであった。
「なつぞら」も見習おうね!ちなみに、おしんの髪結い業は独立。
たかの庇護も無くなったがお客相手に人脈を培ってきたのが大きい。

「加賀屋の身代なんて未練はねぇ!」

お見合いさせられそうになり再び家を出ようとした加代様、遂にラスボスをぶった切る!
浩太という男はお前の事なんか見ていない。男を見る目が無いお前の相手は決めてやる。
一生、待つ事になっても構わない。愚かでも苦しくとも自分の選んだ道を生きる。
主導権を握っていたつもりの婆様、大慌て。

「お前の事を一番に考えてきたんだ」

えー、おしんにばかり肩入れしてきたやん。
店は小夜が継げばよいからで、おしんは目の届く所に嫁がせようとしていたやん。
「マッサン」でピン子も旗色が悪く成ると被害者面してたなぁ…。
家族に逆ギレした上京した鈴愛も実家を支える弟に過去捏造の台詞を吐いたなぁ…。
「家」に対する責任の反動で「家族」に無責任だったツケか。
しかし、ぶった切られた婆様はその場に倒れ込み優しい加代の心を絡めとる。
優子は糸子に勝ったけど、加代は婆様に負けてしまった…。
加代への共感度はおしんより高いですが、婆様には同情以上の気持ちは湧かないなぁ。

何はともあれ現代パートの説教臭い語りが挿入されるより
おしんと加代を並行して描く方が面白いです。
    

巨炎

加賀屋とは違うのだよ!加賀屋とは!!

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髪結い見習いなのに恋文の代筆や仕立て屋サービスでお客に人気が出てしまった。
一分野に特化した職人世界では新人が数年の雑用で社会人の基盤を固める意味がある。
ところが、おしんは汎用性重視の商家で既に固めてきた状態から姉の遺言に従って
職人の世界に足を踏み入れたので雑用から見習いまでトントン拍子がそこで行き詰る。

「髪結い屋か仕立て屋か判らないよ!」

たかさんにまで言われてしまった。彼女によると、おしんは髪結いのセンスがかなり良く
才能を一心に伸ばして結果を出せば一時、周囲の不況を買おうと認められると考えた。
まあ、たかとか糸子とか周囲に元々、頓着してないよなぁ(笑。
おしんはそこまでずぶとく無い。

「カーネーション」で『商売人』『職人』という言葉が使い分けられた意味が解る。
糸子が祖父から受け継いだ商才は服飾のみならず社会への適性度が高いが性格はむしろ職人肌。元々、特化型の方がキャラは面白く作りやすい。ゲゲゲとかマッサンとか萬平さんとか大概は男ですが(笑。 
逆を言えば汎用型キャラの動かし方こそ脚本は真価を問われる。糸子に勝つのは性格&才能共に特化型の直子ではなく、母性という性格面で汎用性の資質が高い優子で店舗拡大をやるのも優子やあさやおしん。ただ今回の、おしんは八方美人的態度が祟ってたかの庇護も薄まり髪結い屋の中で針の筵状態。こういうの「なつぞら」も見習おうね(爆。

そんなこんなで加代お嬢様と再会。パンパンでは無いけど、やっぱり逃げる…。