『赤ひげ2』

評価 (3.33 / 3)
BS時代劇『赤ひげ2』

◆放送期間 : 2019年11月1日 ~12月 日(全8回)
◆制作 : NHK
◆製作統括 : 井上竜太、小林大児、
吉永証
◆演出 : 猪原達三、後藤孝太郎、
皆川智之
◆脚本 : 尾崎将也、川﨑いづみ、
牟田桂子
◆原作 : 山本周五郎
『赤ひげ診療譚』
◆音楽 :
◆主題歌 :
◆主演 : 船越英一郎
◆出演 : 中村蒼、前田公輝、
奈緒、山野海、真凛、佐津川愛美、
鈴木康介、他


2019年10月期・NHKBSプレミアム・BS時代劇枠『赤ひげ2』のレビューをお待ちしています。

評価 (3.33 / 3)

3
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巨炎

半太夫がデリートされて急患が次々と運び込まれるキャパオーバー展開が続く「2」。
その分、キャラ変わったと思うぐらい津川玄三が大人になってきた感。

しかし、「何故、嘘を教えた!」と言った赤ひげ先生は逆の対応をしていたら
「何故、今、本当の事を教える!」と言いそうな気がするんですが…。
水面下アフターケアも江戸版「結婚できない男」が部下を巻き込んでいるように見える。
「アイツ(玄三)の気持ちなんぞワシはとうに気づいとる」とか既に確信犯?

それにしても救急外来と一般外来の境界も無く、介護&福祉担当ソーシャルワーカーも
居ないという現代のブラック企業よりも過酷な職場(汗。
同心を無能キャラにして医者に捕り物紛いをさせる、ナンチャッテ医療時代劇に
比べると何と真っ当に理不尽な世界観なのでしょう(笑。

とはいえ「大岡越前」では奉行と大先生は無二の親友なのだし
無知と貧困に立ち向かう為には行政との連携をしっかりとろうよ。
弱みは握ってるんでしょー!?まるで補給も救援もない死の行軍のようだ…。

巨炎

黒澤明が山本周五郎の原作小説を映像化した内容をリメイクした
その更にオリジナル続編。要するに「雲霧」と似たようなパターン。
…しかし、その歪みが既に出ています。前作で赤ひげ先生を最も信奉していて
薄給でも頑張ってくれる森半太夫が何の説明も無く退場、新人に入れ替わっている。

役者陣トータルの力量で旧作に敵わないのは仕方ありませんが
連続ドラマならではの尺を使って各キャラを肉付けする事が出来た。
この恩恵を最も受けたのが旧劇場版では保本登に後任を押し付け冒頭で退場したのが
出戻りのカイ・シデン的キャラとして見せ場が増えた津川玄三。
逆に割を食ったのが故・土屋嘉男のキャスティング故にお杉との色恋沙汰が
過不足無いサイドストーリーとなっていた森半太夫でした。

原典通りに登は元カノの妹と一緒になるのに
『何故、お杉を半太夫ではなく登とイイ仲っぽく描いてるの?』という
前作の脚色がここにきて尾を引いた形。
(NHKのせいで「まだ結婚できない男」にされた半太夫の姿を見続けるのも忍びないが)
登の新婚家庭も養生所で共働きの半太夫&お杉と対比させて描いた方が面白いと
思うのですが前作の時点では当然、続編の構想などは無かったのでしょう。

それで赤ひげが登達と三人纏めて手術をしたり
十年前に瀕死の母を診てくれなかったと恨みを抱く女がそれを目の当たりにしたり
ドラマチック過剰な描き方になっている感じがあるような。
「雲霧」以上に旧作が伝説的作品だけに、いじり過ぎは危険だと思うのですがさて?